第6話 闇の狂宴

 地下空間でスライムに凌辱される美少女三名。

 既に服は溶かされ全裸になっていた。

 さらにスライムに敏感な箇所を刺激され欲情し喘いでいる。そのスライムは上手く力を調節し、彼女たちが絶頂を迎えないようにしていた。


「ははははは。どうかねアルヴァーレの諸君。私の配下になると誓えば解放してあげよう。そして性的に満足したければその要望にも応えよう。どうかな?」

「はああーん」

「嫌、嫌よ」

「ダメだってーん」

 

 アリ・ハリラーの問いかけにもアルヴァーレの三人は喘ぐばかりでまともに返答はできない。下卑た笑みを浮かべる手下は今にも襲い掛かろうという勢いで三人を凝視していた。


 そこへ一人の青年が乱入してきた。


「姫様! 大丈夫でえ~~~!?」


 それは探偵助手のハルト君だったが、スライムに辱められた彼女たちの艶姿に仰天していた。見ていいのか目を背けるべきなのか、迷いつつも結局目を背けられず前かがみになって頬を赤く染めていた。


「邪魔をするな」

「ごめんなさい。ああ、どうしよ」


 ララバスターがハルト君を恫喝するが、ハルト君は前かがみになってもじもじするだけ。


「邪魔だ!」


 ララバスターに尻を蹴飛ばされスライムの中に頭を突っ込んだハルト君だった。ハルト君の服もすぐに溶かされ全裸になっていく。


「あ、ダメダメ。お前、上手過ぎ。尻尾も触るな。ダメだ。そこはダメだああ」

「ああ、ハルト君」

「いやあーん。見ないで見ないで」

「はあ、もう嫌あーん」


 アルヴァーレの三人とハルト君がスライムの中で素っ裸になってもだえ喜んでいる。体を絡ませ、しかし、自由には動けないその状態。快感地獄ともいうべきその状態に興奮した戦闘員ブレイと戦闘員リュウもスライムの中に飛び込んだ。


「ああ、こここれは気持ちいいぜ」

「たまんねえええええっす」

「いやあああん触らないで」

「あーすまねえ。俺の意思じゃねえんだ」

「変なもの押し付けないで」

「ごめんなさい。僕どうしようもないんですううう」

「あああーん。尻尾が絡むわああん」

「ダメ。尻尾よっわいんですううう」


 男女六人が巨大なスライムの中で快感に悶える様を見てノラベル将軍はため息をついた。


「まさか、リュウとブレイが自らあの中に飛び込むとは……これでは暫く使い物になりませんな。アリ・ハリラー様」

「全く馬鹿な奴だ。ゲップハルトの教育がなってないのだ。これではミスミス総統に合わせる顔がないではないか」

「ごもっともです。スライムを下げましょうか?」

「いや、待て。もうすぐ奴が来るはずだ。あの化け物室長もこのスライム攻撃には陥落するだろう」

「もちろんです。生身の人間である以上、この快感には抗えませぬ」

「そうだな。もう少し待ってみようう?」


 ドカッ!


 思いっきり尻を蹴飛ばされたアリ・ハリラーがスライムの中に埋まってしまった。


「誰だ、そこにいるのはあああああ!!」


 ノラベル将軍もスライムの中へと投げ飛ばされた。

 そこに立っていたのはララバスターではなく、黄金仮面ことララ室長であった。


「私は黄金仮面だ。お前たち、面白そうな事をしているな」

「ああ、止めろ触るなあああ」

「あああん。ダメだ。にゅるにゅるこするな。我慢できんんん」

「ああ、もう私の声が聞こえないのか。残念だな」

「聞こえている。聞こえているぞおおお。ダメ。こするなあああ」


 アリ・ハリラーとノラベル将軍の服も見事に溶かされていく。そしてスライムの中で悶え震えている。


 その姿を見ながらララ室長が問いかける。


「何とも醜悪な姿だな。アリ・ハリラー」

「何故ええ。お前がここおおおにいるうんだ。ララバスターあああはあああ?」

「あのガラクタなら既にぶっ壊してある。こんなものを作るとは趣味が悪いな」


 千切れた右腕をぶらぶらと振っているララ室長だった。


「まさかああああ。あなああたと同等の力あを持ってええいるはずうう」


 悶えながらノラベルが必死に訴えている。


「話にならん。さあ、どうする。助けて欲しいか?」

「た、助けてくれええ」

「お願いしろ」

「助けてくださいいいい、室長」

「抱き枕の件。洗いざらい吐け」

「わかってまあああすううう。うう」

「室長おおんんんあ」

「たすけてえああ」

「おねがああいいいああああう」


 アルヴァーレのメンバーはもう意識が飛びそうになっている。

 ララは拳に雷をまといにやりと笑った。


「まああさあああかあ。雷撃を使う気かああああ」

「当たり前だ、馬鹿者。こんな不定形生物に打撃が有効なわけがないだろ。死にはせん。歯を食いしばれよ!」


 ララの雷撃は巨大なスライムと中に閉じ込められている男女8人を直撃した。8名は8通りの悲鳴を上げ、失神した。スライムは雷撃に弱かったのか、痙攣しながら動かなくなった。


「フェイス。いい映像は撮れたか?」

「もうばっちりですよ。ララ様」

「よし。じゃああのバカ3人組とハルトを引っ張り出せ」

「ええ? このベトベトから引っ張り出すんですか? 気持ち悪いな」

「仕方ないだろう。急げ」

「はい。わかりました」


 アルヴァーレのメンバーとアリ・ハリラー一党はスライムの中から救助された。全裸でベトベトのまま救急車で病院に運ばれたという。

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