第6話 かってなありがとう
「ありがとうございました~」
会計が終わり出口に向かい歩き出す
自動ドアが開くと日差しが差し込んでくる
「うわ、でたくねーな」
思わず顔をしかめ、出るのを一瞬躊躇するが諦め歩き出す
春休み中盤この日も行く当てなどなく何となく書店に行き
本を買って家に帰るだらだらとした休日を送っていた
休日も二日三日ならまだいいのだがこうも長いと段々と飽きてくる
そしてそのうち段々と周りが楽しく青春を送っている気がし、自分の
生活とついつい比べ心がすさみ、虚無感に襲われてくる
それ以外にも何個か理由はあるが今はいいだろう
「は~異世界なんかに転生しないかな」
下を向きながら家へと向かう
目の端に気になるものをみつけ見つけ目を動かす
「定期券?」
定期券は大抵かなりの額のものが多いのでなくしてしまうとかなり焦るだろう
ただそんな風に考えながらも足は前へと
すすむ
誰かがそのうちどうにかするだろう
だがそれを恥ずかしがって誰もやらない、
僕も同じだ
どうせ誰もそんな面倒なこと
「だ、だれか定期券落とした方いませんか!」
気弱そうな女の子の弱々しい声が響く
でもしっかりとみんなに聞こえるしっかりとした声だった
周りの人たちも一瞬その女の子の方を見たがいつも通りの素知らぬ顔でまた歩き出してしまった
誰だろうか
自然と声のした方へと歩き出す
その時の心の荒んだ僕は興味を持った
その女性の横を通り過ぎるように横を通る
そしてちらりとかをお向けるとそこには
京子さんの姿があった
その時から僕の見る景色は色を変え、こんな優しい人がいる世界ならもう少し他人のために、正直に行きていこう
そう思えるようになった
今日は昔から気になっていた忍くんとの
デート初日である
結論から先に言おう私は忍くんが大して好きでは無い
確かに気になってはいるし、告白も恥ずかしくなかったと言ったら嘘である
ただ気になっている理由を上げれば、
自己犠牲さながらの優しさを進んで振りまくその理由と考えかたを知りたいからである
昔から私は全てに恵まれてきた
容姿、勉学、運動、音楽、人との接し方、
財産
天は二物を与えないと言うが神は二物以上を私に与えていった
実際のところ様々な研究データで容姿がいい人間は様々な面で有利である事も事実として分認識している
そして、家庭からの教育のお陰で小さい
頃から遊べず、自分を殺してきたお陰で
自分の性格すら自由でに選べるように
なってしまった
学校に入ると色んな人がいた、しかし当時の私にはみんな同い年なのに自分より酷く年下に思えた
学年が上がるごとにみんな打算的に動くようになっていくのが見て取れた
あとはそれを理解し自分の有利なように
動くだけ
難易度イージーもいいとこである
中学を卒業してからは家庭から高校生活の自由が与えられた
高校が終われば嫌でも親の仕事を覚え始めなければいけない
それを思っての高校生活の自由だろう
私は県内でも屈指の偏差値を持つところに進学した
中学と変わりなく過ごそうそう思った
クラスに一人気になる男子がいた、同じ中学であったがクラスが違っていて会話はなかった、だが1つの事件をきっかけに注目を浴びる
忍くんである
彼はクラスのイジメアンケートの用紙を全て燃やしたのだ
学校側は忍がイジメを行なっていたのを隠すためにやったとして
2ヶ月の停学
学校ではかなりの不良として腫れ物扱いの
学校生活を送って高校生になった
クラスが一緒になりさてどんな奴かと思えば何ともひ弱そうである
学校での振る舞い、言葉遣い、そしてあの時に取った行動を鑑みるにとても
中学の時の印象と合致しない
これは近ずいて調べる他ないそう思った
さて私は読書大好き京子ちゃんです!
本編とは性格が違う?キャラ設定忘れたのかだって?
違いまーす!
私は元々考えすぎの、引っ込み思案な
だけです
恥ずかしくて避けちゃうあれです
ネットとかだと急に元気になるような
あれです!
今日は高校初めての友達と遊ぶイベントです、感激です
ずっと憧れてたんだよねーこうゆうの
いやほらさ、学校始まってみんな最初読書してるじゃん
そしていつか友達できるだろうなーて思ってきずいたらこれですよ!
学校やめたいです、
とか言ってもやめられないので頑張って行ってたら今日みたいないい日に出会いました、京子感激です!
ここからだんだんと仲良くなってもっと二人と仲良くなりたいな!
あと帰る前にライン交換したい(๑╹ω╹๑ )
救いようのないラブコメを! うすしおポテト @usushiotarako1006
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