四

「今日こっちに来たのは間が悪かったかな」


 四人でのお茶を済ませて、沼田と小野さんと別れを告げてしばらくしたあと。数本の線路を跨ぐようにして立っているコンクリート橋の真ん中辺りにもうけられた鉄網状の柵に寄りかかりながら、美亜はそんなわかりきったことを口にした。雨は止んでこそいたものの、空は依然として曇っていて、夕日を遮っている。そのすぐ傍で同じような姿勢をとる私は、そうだね、と応じ、


「私がそっちに行った方が良かったかもね」


 今更だった。美亜から連絡が来た時点で小野さんと沼田のデートのことを知っていたのだから、最初からそうしてしかるべきだったはずだ。


「でも、いいんじゃない。スグルはけっこう楽しそうだったし。小野さんの方もそんなに嫌そうじゃなかったし。なにより、あたしも色々と面白かったし」


 幼なじみの言には悪意が感じられない。美亜からすればそういう意見になるのも頷けなくもなかったけど、私としては小野さんが今なにを思っているのかが気がかりだった。


「そんなに気にすることないと思うよ。だって、あたしたちをお茶に誘ったのはあの娘なんだしさ」

「それは、そうかもしれないけど」


 応じつつも、不安は拭いきれない。少なくとも当初の小野さんの計画に多少の変更を加えてしまったのはたしかなのだから。私の顔を見て、美亜は不満げに頬を膨らます。


「いつまでもくよくよしていても仕方ないって。ああいうのってなるようにしかならないんだし」


 幼なじみの、ああいうの、がなににあたるのかを察しつつ、そうだね、ととりあえずの同意を示した。実際、今この場で私が引きずってもあまり意味はない。なんとはなしに線路を見下ろすと、銀色の車体に橙色の線が入った列車がこちらにやってきたかと思うと、がたごとと過ぎ去っていった。


「それはそうと、梨乃」


 この話題は終わったと言うように私の名を呼びなおす美亜に、なに、と素っ気なく応じる。今日の話の流れからして沼田辺りのことだろうか。


「司郎となんかあった」


 不意になされた問いかけに、どうして、と尋ね返してしまう。幼なじみは、質問に質問を返すのは感心しないなぁ、と茶化すように言ってから、


「いや、司郎の受験の話をした時に変な顔してたから」

「変な顔って」

「だから、質問に質問を返すのは良くないって言ったばっかじゃんか。まあ、いいけどさ」


 美亜は柵により体重をかけながら、両目をつぶってうーんと唸ってみせたあと、


「なんか面白くなさそうなそれでいてちょっとだけ楽しそうな感じ」

「わけわかんないんだけど」

「う~ん、そうだよね。いや、あたしも言ってて全然わけわかんないんだけど。とにかく気になる顔」


 そんな答えを返した。私もまた美亜の言葉を、わかるようなわからないような気持ちで受けとめつつも、実際に先程の自分を振り返るに、何が本心か不明確なままだったので、たぶん当たっているんだろうと思う。


「特になにかあったってわけじゃないよ」


 美亜の問いかけには言外に最近という意味合いが含まれている気がしたので、この答えでも間違いじゃないと考える。もう少し過去へ過去へと遡れば、なにかあったと言いうる出来事はあったし、その出来事は今を持って尾を引いている気がしないでもなかったけど、そこまで話すつもりはなかった。


「だったら、なんであんな顔したの」

「正直、そのよくわからない顔をした自覚はないけど、司郎が受かってうちの下宿で同居した時のことを考えてた」

「それがなんであんな顔をする理由になるわけ」


 不思議そうに首をくいっとする幼なじみに、それはもう部屋とか狭くなるしたまに鬱陶しいし、という本音を吐きだす。途端に美亜は眉を顰めた。


「さすがにその言い方は酷くない。弟でしょ」

「弟だからだよ」


 そう口にしながら、弟だからと雑に扱っていい理由にならないな、と思いもしたけど、だからといって今更態度を変える気にもなれない。


「いや、あたし、兄弟とかいないからわかんないけどさ、もうちょっと優しく言ってあげてもいいんじゃない」

「そうかな。これくらいが普通だと思うけど」


 扱いが雑になりがちではあるものの、特別邪険にしたりだとか優しくしたりしているつもりはなかった。ただ、弟を弟として扱っているだけ。いや、むしろ、司郎を司郎としてと言った方が正しいのだろうか。


 美亜は、そうなの、と疑わしげな眼差しを向けてきたものの、私としては今の振るまい方しか知らないから、そうなんじゃない、と答えるしかない。


「だったらいいけどさ。あたしとしてはやっぱりもうちょっと優しくしてあげたらいいと思うな」


 まだ後ろ髪を引かれているというような言い方で要望を付け加えつつも、幼なじみはとりあえずわかった振りをしてくれたらしかった。私もまた、考えとくよ、と答えながら、その実たぶんそのままだろうなと確信している。むしろ、私の勝手でしょ、とすら思っていた。


「美亜はこれからどうするつもり」


 少々露骨だなと理解しつつも、話題を変えようとする。美亜は表情を和らげながら、そうだね、と天を仰いだ。雲はやや薄くなっていたものの、いまだに夕空を隠している。


「明日も特に予定ないし、梨乃の住んでるところ行ってみたいかも」

「もしかして泊まる気」

「ダメかな」


 いたずらっ子みたいに笑う幼なじみ。私は、今手元の鞄の中に入った読みかけの本のこれからの展開のこととか、書きかけの小説のこと、根掘り葉掘り聞かれそうな話題のことを頭に浮かべたりもしたけど、それ以上に誰かと一緒に寝られる安心感だとかお泊り会気分みたいなものへの期待の方が強まっていたのもあり、別にいいけど、と控え目に返事をする。途端に美亜の顔に浮かんでいる喜びが深まった。


「じゃあ行こう。すぐ行こう」


 子供みたいに声を弾ませる幼なじみを少しだけおかしく思いながら、やっぱり私もまたお泊り会を楽しみにしてないわけではなくて、行く先を知らない癖に前をずんずんと歩いていく後ろ姿を追っていく。まだまだ一日は続くんだなと思った。


 /


 駅に戻ろうと提案した私に対して、せっかくだから歩いて行けないかな、と美亜は主張した。実際、下宿まで徒歩で一時間かかるかかからないかなので、たいした手間ではない。ちょっと、面倒くさいと思わなくもなかったけど、せっかく来てくれた幼なじみに楽しんで欲しいという気持ちもあったから、いいよ、と応じた。


 そんなわけでなだらかな坂くだりをはじめたあと、道の先で行き当たったコンビニを見た美亜は唐突に、お酒を買おう、などと提案してきた。今度もあまり気が進まなかったけど、たまにはいいかな、と割り切った。とはいえ、まだまだ帰路は長く続きそうだったので、もう少し下宿の近くで買おう、と言ってみたけど、美亜は、今買いたい気分だから後になったら買いたくなくなるかもしれない、なんてわかるようなわからないような理由をあげた。


「でも、お酒とかってけっこう重いでしょ」

「大丈夫。あたし、ちょうどダイエットしたかったから」


 いい運動になるでしょ、なんて何が嬉しいのか力強く言い切った幼なじみに、私は別にダイエットしたい気分じゃないんだけど、なんて考えてから、まともな運動はゴールデンウィークの山登りを除けば、周一の体育の講義と買い物途中とか気が向いた時の散歩くらいしかしていないな、と思いあたり、油断していたらぶくぶくしだすのかもしれないという恐怖に駆られる。


 そんな気持ちもあって結局コンビニで、何本かの酒缶と適当なつまみをだらだらと選んで外に出ると、雲は大分薄くなっていたものの、日がすっかり沈んでしまっていた。


 こうしてようやく準備完了と言わんばかりに歩きだしたものの、美亜の足が度々止まるせいもあって、なかなか思うように下宿までの距離は縮まらない。


 マンション脇の公園の滑り台、川にかかった橋の上から見えた青鷺、大型本屋とくっついたレンタルビデオの店舗。それに唐突にはじまる話。


 懐かしいよね、ああいうの。見て見て、あれ。こっちにも大きな本屋、あったんだね。せっかくだしなんか借りて行こうか、ほらホラーとか。そう言えば梨乃はいいの、スグルが他の娘と付き合っちゃっても。まあ、気にしてないんなら別にいいけどさ。


 諸々の事柄に気を取られる友人に引きずられるようにしてずるずると時間や言の葉を消費していったものの、私としては決して悪い時間と言うわけでもなく、むしろ、高校の時を思い出せてちょっと楽しかったりもした。


 /


 そんな歩みの末に、


「疲れたし、ちょっと休もうか」


 歩いて行こう、と主張した幼なじみの一声によって、下宿まであと徒歩二十分くらいのところにある公園内の東屋で休憩をすることになった。たまに大学帰りに寄る時には園内に、小学生くらいの子供たちとか、赤ちゃんを連れた主婦、老人連れ、じゃれ合う高校生なんかがいたりしたけど、もう日も暮れているせいか、あるいはたまたまか、私たち以外いない。


 屋根の下、四角く平べったい木の椅子に腰かけると、公園の中心部に位置する池が臨めた。公園の敷地の半分以上を占める大きな水溜り。その眺めを邪魔するみたいに生える長い水草は夜風で揺れている。


 隣で空気の抜ける音がした。見れば、美亜がソーダチューハイのプルタブを押しあげていた。


「まだ、家についてないんだけど」

「外で飲む酒っていうのもおつじゃない」


 今日の幼なじみはやたらとノリで行動している気がする。いや、いつものことかも。


 私は周りに人がいないのを確認してから、ブドウ味のチューハイの缶を手にとった。


「ちょっとだけね」

「うんうん。わかってるよ」


 気楽に応じてこそいるものの、たぶんわかってない美亜に呆れつつも、幼なじみのノリに乗じるのは決して悪い気にはならなかった。たまにはこういうのもいいか、と素直に思う。


 電気の灯と雲影を映しこむ水面は静かに波打っているのを見ながら、缶に口をつけた。舌先には人工っぽいブドウの甘みと微かな痺れ。同時に湧きあがる小さな高揚。


「梨乃はよくここに来るの」

「たまに通るだけ」


 また一口。身体が火照ってくる。隣からの視線を感じた。再び振り向けば幼なじみの笑顔があった。


「なんか私の顔についてる」

「何もついてないよ」


 じゃあ、なんでそんなにじっと見るの。疑問が頭に浮かびはするものの、実のところあまり意味などないのかもしれないとも思う。


「たしか一昨年の梅雨くらい。ちょうど今くらいだよね」

「なんのこと」 

「文芸部のみんなで一緒にお酒飲んだの」


 そんなこともあったな。あまり、いい思い出じゃない。


「なんであんなどんちゃん騒ぎになったんだっけ」

「さぁ、なんだっけ。たしか〆切明けだったから、とにかく騒ごうみたいなノリになったんじゃなかったっけ」


 美亜の答えに、そんな単純なことだったか、と首を捻りつつも、実際問題、特別な行事が少なめな文芸部の内情からするに、とにかく何かと理由をつけて騒ぎたかったというだけなのかもしれない。


「あれ。なんか浮かない顔してるね。もしかしてあの時、あんまり楽しくなかった」

「そんなことないよ」

「そっか。だったらいいんだけどさ」


 ほっとしたような顔をする幼なじみ。


 頭に浮かぶのは漫画雑誌や音楽専門誌なんかが端に寄せるようにして積みあげられた部屋。その真ん中の卓袱台には缶や瓶、お菓子や惣菜の類が所狭しと散乱していた。室内には部屋の主の沼田、私、美亜の二年組みと、司郎とその同級生の小麦ちゃん。思い出してきた。たしかはじめて知った小説を書いてくたくたになった司郎と小麦ちゃんを労おうみたいな流れだった、はずだ。


「あの時ほどスグルがいて良かったって思うことはないよ。普段から面白いやつだったけど、あの日は特に輝いて見えたね、うん」


 美亜の言を耳にして、沼田本人よりも酒の方が重要なのかな、なんて失礼なことを思ったあと、人生で初めてがっつりお酒を飲んだ日を振り返る。


「あの時の梨乃、テンション高かったよね。酒も無茶苦茶ぐびぐびいってたし」

「そうだっけ」


 そう答えつつも自覚がなくもなかった。当時はなんでもいいから捌け口を求めていた節がある。今もそんな気持ちがないとは言い切れないけれど、あの頃ほどの熱量みたいなものは胸の中にはない。良くも悪くも年を経るにつれて失ったものがあった。


「そうそう。梨乃ったら小麦ちゃんにからみ酒しようとして、スグルに止められたりしてたよ。そんなみんなを見て、司郎も楽しそうに笑ってたっけ。まあ、あたしも見てただけで止めに入らなかったけど」


 小麦ちゃん、そして止めてくれた沼田には迷惑をかけた。色々な意味で飲みすぎは良くないなとあらためて実感しつつ、チューハイに口をつける。こころなしかブドウの味が薄まった気がした。


「ホント、楽しかったよね」

 

 ほんとに。噛み締めるようにして呟く幼なじみの目はどこか遠くを見ているようだった。いや、実際にあの日々はもう遠くにあるのかもしれないとも思う。すぐ近くだったはずなのに、もう遠い。


「梨乃はなんで急に志望校を変えたの」


 静かに尋ねられる。卒業前に何度も何度も繰り返された問いかけ。


「前にも言ったでしょ。ちょくちょく考えてたって」

「でも、卒業半年前くらいまでは一緒の大学行こうって話に頷いてたよね。結局、梨乃はそっちは受けなかったけど」


 少しだけ恨みがましさがこもった声。何度も蒸し返されてきたけど、裏切り者であるところの私は、ただただごめんと答える。


 途端に苦笑いに転じた美亜は、謝ってほしいわけじゃないよ、それはもう済んだ話だし、と前置きをしてから、


「あたしはただ、なんで志望校を変えたのかを知りたいってだけ。そっちは今日になるまでずっとはぐらかされてきたし」


 だから今言ったでしょ。前から今の大学に行ってみたいって思ってたって。もっと詳しく言うとうちの大学の日本文学の教授が出してた参考書が面白そうで興味を持ってたんだよ。


 説得のために何度か使った紋切り型の言い訳が頭に浮かんだものの、たぶんそれじゃあ納得してけれないなと思う。現に今日まで繰り返してきた同じような説明はこの幼なじみを満足させていない。


 幼なじみの顔を曇らせるのは本意ではなかった。だからといって具体的に説明するとなるとそれはそれで難しい。話せることがあるとすればそれこそ、なんとなく、の部分くらいのもので、


「たぶん、環境を変えたかったんじゃないかな」


 結果として、また曖昧な言い方をしてしまう。


「なんで、自分で言ったのに疑問系なの」

 

 美亜の釣りあがった目は言外に、馬鹿にしてるの、と主張しているように見えた。私は首を横に振る。


「正直、自分でもよくわかんないところがあるから」

「自分で決めたことなのにわからないの」

「自分で決めたことだからかも」

 

 色々なことが積み重なった末に、地元を出る、という選択肢が生まれた。それこそ、なにか一つの理由で、環境を変えたくなった、というわけじゃない、と思う。


「あたしらといるのが嫌になったってこと」


 いくつかの手続きを飛ばした幼なじみの感想。それは真意の一端を突いていなくもなかったけど、口にはしない。


「そうじゃないよ。ただ、大学に入るタイミングで一度、地元の外に出ておきたいなって思ってはいたけど」


 この理由付けもまたすべてではない。


「地元と同じ県内の大学は、外って言っていいわけ」

「県外の大学受験は全滅したからね」


 正確には滑り止めは受かっていたけど、レベル的に今の大学の方が上だったからそちらを選んだ。


「どっちにしてもあたしたちといるよりも他の町に行くことを選んだんだよね、梨乃は」


 缶を傾ける美亜。これもまたその通り。ただ、


「美亜のことを嫌いになったわけじゃないよ」


 それだけは伝えようと幼なじみを見つめる。美亜は木製の椅子の上に缶を叩きつけたあと、じぃっと唇を結んで、何も言わなくなった。私もまた、座りこんで時が過ぎていくのを待つ。


 池の方から何かが跳ねる音がした。傘に弾かれる水滴の音。見れば水面に現れた大きな魚のような影。沼田の口に運ばれつつあるマグロの握り寿司。魚影が消えて波紋が広がる。ふらふらとした体を支えられながら目に映ったアルファルト上の水溜りの波紋。水面に映りこむ丸い月。空に浮かんだ丸い月と正面にある弟の顔。


「それは、知ってる」


 引っかかりを感じる幼なじみの言葉で我に帰る。一度、信頼を自ら手放したのだから、全面的に信じてもらおうというのはむしのいい話なのかもしれない、と思いつつ、チューハイを口にする。ブドウの味がまた薄くなった気がした。


「知ってるから、やっぱり一緒の大学に行きたかったなって」


 自嘲するように、今更だけどさ、と付け加えたあと、美亜は缶を一気にあおる。その横顔を見つめながら、いまだに私と幼なじみの間で埋まらない溝のことを思った。


 地元の外側に出ようと決めたのは最善だったのか。志望校を変えてから、実際に今の大学に通いはじめてからというもの何度も頭を過ぎり続ける問いかけ。とはいえ、私はもう選んだ。


 池の方に顔を逸らす。水面に揺れる月を見つめながら酒をちびちび飲んだ。徐々に徐々に強くなっていく酩酊。気分はいいけど、自分が手放されていくみたいなそんなふわふわした心地。雲間の月の横に司郎の驚いたような顔が浮かんだ気がした。


 そう言えば、最初になにかを踏み外したのはあの帰り道だったかもしれない。水面に顔が引き寄せられていく心地。今度はどんな感触がするだろう。柵や水草があるんだからこのままじゃ水に触れられるわけがない、というのはわかってたけど、唇を湿らせたいと思った。たぶん、泥みたいな味だろうなと笑いそうになってから、あの日みたいには酔えていないんだな、って自覚する。そもそも、あれ以来、飲み過ぎないようにしてた。


「だから、これからもできるだけ遊んでくれると嬉しいな」


 隣から聞こえる幼なじみの声に頷きながら、すべてを手放したい気持ちのまま池を眺め続ける。水面には盛り上がった雲の影が映りこんでいて、もう司郎の顔は見えない。最初からなかったのかもしれなかった。

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