第3話 公務員としての40年間
1 やっぱり公務員ですね。なんと言ってもなるとまるで身分保障
この身分保障で食いつないでとうとう部長まで上り詰めましたよ。
課長になったら出世したというらしいです。でも周はその上を行きました。
時代の落としごでしょうね。そのかわり親の死に目には会えませんでした。
そこのところは非常に苦しいです。
周は2~3年に一回以上は里帰りをしていました。その時は必ず「死亡の連絡をもらって飛行機手配」するから死ぬ目には会えないと言いいましたよ。そのことを話しに帰省したようですね。
25までに結婚し3人の子をもうけました。今の地に住を構えたのは昭和49年10月です。いろんな事情がありましたが、借金で上物を建てました。したがって、土地は配偶者名義です。120坪ありますよ。配偶者の両親も平成22年までになくしました。
義父は自宅から葬儀を出しました。義母は典礼で取り仕切ってもらいました。
公務員は大変な身分保障があって悪ささえしなければ定年まで勤められます。
公務員だって会社員だって同じで「お金がたまることはなかった」でしたよ。
今さら考えたところでどうにもならないですが、結局自動車を買い替え、飲み食いですね。そこで退職金を当てにしないで暮そうとしました。月給は全部使いなさい、その代わり退職金は全額残す、と言いくるめました。
おかげで退職金は3人に200づつ渡し、お小遣い付きで全員をハワイ旅行に連れて行って約200ほど使いました。でもって退職金の残りが2000ほどまだ残っているんです。それから天下りじゃないけど定年退職のあと、総合大学病院の事務部長として3年間勤務しました。そのあとは、県に非常勤として5年間勤めました。
この8年間は最高に良かったです。
なぜかって?、要は現役時代はそれほど年休も取れませんでしたが、非常勤だとまるまる取得できましたから・・・
だいたい旅行三昧でしたよ。アジアと国内は後回しにして、ヨーロッパ・アフリカ・など大陸をまわり、そのころテロや事故などのニュースがあると「国内で行ったことがないところ」を重点に毎年5~6回以上行きました。
日本で行ったことがないところは、秋田と滋賀県(配偶者は済み)だけに。
欧州だと、イタリア・ドイツ・イギリス・フランス・スペイン・ポルトガル・デンマーク・オランダ・スイス・チエコ・スエーデン・ギリシア・アイスランド・
トルコ・モスクワ
南アフリカだと地中海沿岸はすべて行きましたよ。
エジプト・エチオピア・モロッコ・リビア
アメリカですと、ベガス・ハワイ・NY・シスコ・ロス・メキシコ
南アメリカ
ブラジル・ペルー・ベネズエラ・アルゼンチン
などやたらと海外旅行しましたよ。
ついでにアジアでは、
香港・北京・上海など・マレィシャ・シンガポール・韓国
いかがですか?海外旅行に目覚めたのは「いまから25年前」でした。
そのころは、円安が進んで1ドル=80円程度でした。
世間は行けや行けや海外旅行一色でしたね。それに加え議員さんを引率しての海外視察たけなわでしたから・・・・・
ヨーロッパの5か国程度は公式な海外旅行??周も引率されていたような・・・
そんなことを経たころにとうとう定年でした。
円満退職でしたよ。それで退職金もきちんといただきました。けれど2月末まで退職後の生活を真剣に考えていなかったんです。
それで4月からどうするか考えましたね。3月に入って「この先も少し働こう」と思い、いろいろ調べてもらいますと、もう周の仕事先は2~3か所しかありませんでした。中でも年700の仕事があったのでそこに決めたんです。
でも給料が多いと、仕事がきついんだろうなと思っていました。
そこは気楽な周としては「その時は2~3年で辞める」と決めました。
3年働きましたよ。そこの総合病院は結構大きくて、ベット数は400ほどでした。病院に勤めての思い出?は、アノ東北大地震が発生し、駐車場のマイカー内にいた時に揺れが来ました。病棟や電柱がやたら横に揺れ5階建てのビルはつぶれるんじゃないかと思いました。駐車場内の車はすべてがユラ・ユラして勝手に揺れ動きましたね。背中のほうが高速道路が走っていたので「もしや高速の自動車が落っこちてくるかも」と思い少し揺れが静まったときに少しマイカーを移動させるとともに、病棟にとって帰り、電気や入院棟などを確認したりそれはそれは大変でした。病院勤めでは大地震がひどい思い出です??
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