――やられた。最後、そう来るとは思わなんだ。
完結、お疲れ様でした。
見えない生物相を、見えないから壊してきたことにも気づかない我々に、見えないしっぺ返しが来る。表題の回収、お見事です。
また、最後に現れたのが「知らない」妖怪というのが素晴らしい。
生態系破壊の末に待っているのは新種、適応種による支配権の略奪というのが定番です。
万が一、それを駆逐したところで――我々に原因がある限り、それは繰り返されるのでしょう。
「現世の中尸」もそうでしたが、気づかない、見えないというのは、何よりも怖いもの。そのあたりの表現が巧い。さすがです。
作者からの返信
感想ありがとうございます。
ちゃんとタイトル回収出来ていたようで一安心です。ぎりぎりまで考えた甲斐がありました。
それに怖さを感じてもらえたようで、嬉しさと安堵を同時に感じております。巧いという最高のお言葉ももらえましたし、これはもう新作はもっと面白くしなければなりませんね。
好きなものを好きなように書くがモットーゆえ、次作がお気に召すものになるかは分かりませんが、少しでも楽しんでもらえるよう此度の応援を糧に一層頑張っていきたいと思います。
最後の妖怪は、外来種チュパカブラかレプタリアンか。
目に見えない妖怪の生態系というアイディアをぎりっと引き締めるラストでした。
作者からの返信
感想ありがとうございます。
最後のアレはなんなのでしょうね? 或いはなんと呼ばれるのか。
本作のラストは私が一番怖いと思うものをぶつけたつもりでして、そこを褒めてもらえてとても嬉しく思います。この言葉を糧にして、新作も良いと思えるラストになるよう頑張っていきます。