知らない人

 正直なところ、仁美は少し楽観視していた。

 辺り一面の田園風景。ボロボロだが味のある民家。穏やかな流れの川辺……どれものどかな田舎の景色で、眺めていると心が落ち着くものだった。人への優しさに満ちていて、見る者の心を癒やしてくれる空間だ。

 そんな風景ばかり見ていたので、鬼のいる山というのも似たようなものだと思っていた。所謂里山みたいなもので、歩きやすいハイキングコースみたいな、ちゃんとした登山道があると思い込んでいた。

 現実は真逆だ。

「よーし、では此処から登るとしようか!」

 蜘蛛子が指し示した『登山道』は、鬱蒼とした木々と蔦と下草に覆われ、道すら見えない有り様だったのだから。

「……はい?」

「だから、此処から登るんだよ」

 思わず訊き返す仁美に、蜘蛛子は丁寧に同じ説明をしてくれた。

 「聞こえなかった訳じゃねぇよ」……と喉元まで昇ってきた言葉を飲み込み、仁美は一度深呼吸をする。自慢じゃないが、自分は都会人だ。だから田舎の少々過酷な自然を前にして、反射的に弱音を吐いてしまった。しかしよくよく見れば、実は思ったより攻略難易度は低いという可能性もある。

 仁美は改めて、蜘蛛子が示した『道』を観察する。山を覆い尽くす深い森。木々は密に生えているが、少し体勢を変えれば通れそうだ。蔦だって所詮はただの草。千切るのは容易な筈である。

 落ち着いて観察すれば、難攻不落に思えたものがハリボテだと気付けた。下草にも隙間があり、そこに足を踏み入れるようにして進めば

 下草の影からひょっこり顔を覗かせたヘビを踏み付け、がぶりと噛まれていたに違いない。

「やっぱり無理ですよねこれぇ!?」

 固めかけていた仁美の決意は、にょろにょろとした小動物一匹であえなく砕け散った。蜘蛛子は呆れたような、ちょっとばかし失望したような眼差しを仁美に向け、ため息を吐く。

「ヘビぐらいでよく騒ぐなぁ。アオダイショウなんて毒もないし、噛まれてもちょっと痛いだけだよ」

「痛いから嫌です! もっと安全な道から登りましょうよ!」

「いやぁ、そうしたいのは山々だが、実は此処が一番マシな道のりでねぇ」

 胸を張り、はっはっはっ、と蜘蛛子は笑いながら仁美の提案を切り捨てる。そして仁美の返事を待たず、迷いない足取りで森に足を踏み入れた。

 言うまでもなく、後を追わねば仁美はこの場に取り残される。

 地元であれば、その事にさして焦りも覚えないだろう。いざとなればスマホで連絡が付くし、帰り道だって分かる。しかし此処は地元じゃない。家までの帰り道すらうろ覚えだ。おまけにスマホは圏外である。

 そしてこの地は、妖怪が跋扈する文字通りの魔境。

 一見して平穏な風景の中に、獲物を水中に引きずり込む河童やら、魂を喰らうくねくねやらが蠢く地。もしかすると人攫いで有名な天狗とかいるかも知れないし、他にも獰猛な妖怪が隠れ潜んでいる可能性もある。

 もしもそんな妖怪と出会ってしまった時、オカルト知識皆無な自分は無事生き残れるのだろうか?

「……せ、先輩! 待ってくださーいっ!?」

 半ば無意識に、仁美は蜘蛛子の後を追う。

 足下にいたヘビは仁美の駆け足に驚いて、そそくさと逃げ出すのだった。

 ……………

 ………

 …

 一度入ってしまえば、森の中は仁美が予想していたほど過酷なものでもなかった。

 下草は多いが、歩いていくうちに「こういうもんだ」と思えてきて、障害物と認識しなくなる。素足なら傷だらけになっただろうが、幸いにして長ズボンを履いてきたのでそこは問題ない。上は半袖なのでそこは注意が必要だが、足ほど頻繁に擦る場所ではないので今のところ無事だ。密に生えている木々も、手摺り代わりに使えば便利なものである。

 強いて予想より『悪い』ところを挙げるとすれば。

「なんでこの山、妖怪だらけなんですかぁ!?」

 村の中とは比較にならないぐらい、妖怪が溢れている事だろう。

 頭上から気配がしたので顔を上げれば天井舐めの群れが移動していたり、猿のような妖怪が「お前は怖がっているな」と問い掛けてきたり、空飛ぶイタチが三匹飛んでいったり、両手が鉈のようになった毛むくじゃらな獣が現れたり、毒ガスを出すフジツボのようなものが鎮座していたり……

 山に入って二時間ほどしか経っていないが、既に村での二日間よりもたくさんの妖怪に出会っていた。正に魔境である。

「うむ! どうやら周辺の山が開発されている影響で、その地に棲んでいた妖怪達が此処に逃げ込んでいるらしい! 由々しき事態だな!」

 されど仁美の前を歩く蜘蛛子は妖怪大好き人間。全く由々しく思っていなさそうな、爛々とした調子で答えた。足取りがどんどん軽くなっているのか、先へと進むスピードは刻々と速くなる。仁美はこの妖怪だらけの場所に置き去りにされぬよう、後を追うので必死だった。

「せ、先輩……ちょっと、速いです……しんどい……!」

「……あ、すまない。つい、調子に乗ってしまった」

 堪らず呼び止めると、蜘蛛子はすぐに足を止め、心底申し訳なさそうに謝る。

 今にも泣きそうな顔を見る限り、どうやら本当に反省しているらしい。

 この年上の女性、割と簡単にしょぼくれる。先程までの喜びようは何処へやら、完全に意気消沈している様子。ここまで落ち込まれると、仁美としても居心地が悪い。

 仁美は何も意地悪をしている訳ではないのだ。もう少しゆっくり歩いてくれれば、それで良いのである。

「……悪いと思うなら、次から気を付けてください。それより大分山奥まで来たと思うのですけど、まだ鬼には会えそうにないですか?」

 あまりこの話を引っ張りたくない仁美は、別の話題を振る事にした。蜘蛛子は顔を上げ、少しだけ何時もの、自信のある凜々しい表情へと戻る。口を開けば、気障ったらしい言葉が出てきてくれた。

「うむ。位置的には既に生活圏内だ。この辺りまでやってくる事は稀だと思われるが、気持ちの準備はした方が良い」

「そうなのですか……うぅ、やっぱり凶暴なのかな……」

 仁美の脳裏に浮かぶは、お伽話に出てくるような大男。人を捕まえ、食べてしまう怪物が想起され、身体がぶるりと震えた。

 そんな仁美を見て、蜘蛛子は快活に笑う。その心配は無用だと、まるで心でも読んだかのように。

「安心すると良い。仮にばったり鉢合わせたとしても、鬼は基本的に人間を襲わないからな」

「え? そうなのですか? でも、肉食なんですよね?」

 蜘蛛子は鬼を頂点捕食者と呼び、他の妖怪を食べる妖怪だと説明していた。故に仁美は鬼を獰猛な妖怪と思い、人間を襲わないという言葉に違和感を覚える。

 不思議がる仁美に、すっかり調子を取り戻した蜘蛛子が説明する。

「恐らく効率的な問題だ。大柄な獅子からすれば、ネズミなんて何匹食べても腹の足しにもならない。だから獅子はネズミが目の前を横切ろうとも狩ろうとはしない。それと同じ事さ。ま、腹が減っていれば喰うだろうから、油断はすべきじゃないがね」

「ネズミって……」

「ネズミが嫌なら亀とか鳥とか、そういうのでも良いさ。要は人間の魂は、鬼にとってあまり魅力がないという事だ。人間よりも妖怪の魂の方が、より大きなエネルギーを有しているのだろう」

「むぅ……」

 蜘蛛子の説明に、仁美は納得と不満を覚える。別段人間が一番偉いとは思わないが、妖怪の魂の方が『良い』と言われているような気がしたので。

 とはいえそれを追及するというのも、やっぱり人間が一番偉いと驕っているような気がしてくるので癪だ。矛盾した考えに、自分がどんな答えを期待しているのかも分からない。それがますます気持ちを揺れ動かす。頭の中は不機嫌一色。ちょっと歩みが雑になり、視界に入るものへの判断も適当になる。

 故に、直前まで気付かなかった。

 真横の茂みから、突如として現れた大きな影に。

「(――――え、あ……)」

 間近まで接近した影に気付いた、瞬間、仁美の脳裏に蜘蛛子の言葉が過ぎる。

 此処は鬼の生活圏。

 現れるのは稀と言ったが、つまり稀には現れるという事。鬼のサイズは分からない、が、イメージ的に人間よりも一回り大きいぐらい。現れた影は、仁美よりも頭一つ大きいぐらいだ。

 まさか、本当に、鬼?

 一瞬のうちに至った考えは、仁美の全身を強張らせる。恐怖が頭の中を塗り潰し、生存本能が動き出す。

 逃げねばならない。兎に角全力で、少しでも遠くに。

「ひっ!?」

 仁美は反射的にその場から跳び退いた

 つもりだったが、つるんと足を滑らせる。あっ、と思った時にはもう遅く。

「どべっ!?」

 仁美は跳び退くどころか、その場でひっくり返ってしまった。

「おいおい、どうしたのかね?」

 倒れた仁美に、蜘蛛子が駆け寄ってくる。背中に手を回し、身体を起こそうとする仁美を手助けしてくれた。それが恥ずかしくて、仁美は赤くなった顔をこくりと頷かせる事しか出来ない。

「あ、あの、大丈夫ですか?」

 そして茂みから現れた影が、擦れた女性の声を掛けてくる。

 パチパチと瞬きをしてから声がした方を見れば、そこには長身の女の人が立っていた。薄幸そうな顔立ちをしていて、仁美よりもずっと細い身体をしている。着ている服も生地が薄くて、儚い印象を振りまく一因だ。あまり視力が良くないのか、眼鏡越しの目を細めていた。

 どうやら、この一般人らしい女性を鬼と見間違えたらしい。

 その事に気付き、仁美はいよいよ顔を俯かせた。尤もおろおろとした女性の気配を察し、なんとか顔を上げ、笑顔を作るが。

「す、すみません。ちょっと考え事をしていたもので、つい驚いてしまいまして」

「そうでしたか……お怪我がないようで、幸いです」

 仁美が事情を話すと、女性は心底安堵したように息を吐く。

 優しそうな人だなと、仁美は感じた。驚いてしまった事が申し訳なく感じるほどである。

「いや、連れが失礼しました」

 しかし蜘蛛子にその気持ちを代弁されると、まるで子供扱いされている気がしてちょっと不愉快だが。仁美はジト目で見つめて抗議の意思を示す……残念ながら、蜘蛛子は仁美に視線すら向けなかった。代わりに、じっと女性の目を見つめる。

「ところでこの山にはどのような目的で来られたのです?」

「えっ? ……えっと、その、と、鳥居が」

「いや、実は私この村の出身でしてね。この山には鳥居こそありますが、実は神社そのものはなくて。もしそれが目当てなら無駄足に終わる前に止めようかと」

「あ、えと、そ、その……」

 目を逸らし、女性は言い淀む。蜘蛛子は女性から目を離さず、話の続きを待つ。

 しばらくして、蜘蛛子は突如笑い出した。

「これは失礼! ついキツい言い方をしてしまいました。どうにも気取った態度を取ってしまうのが悪い癖でして」

「へ? あ、は、はぁ……」

「我々は森林浴でもしようと思っていまして。此処らは結構人気なんですよ」

「へ、へぇー、そうなのですか……」

「では、我々は先を急ぐのでこれにて」

 女性はすっかり困惑した様子だったが、蜘蛛子はむしろ満足したような笑みを浮かべた。それから仁美の手を握ると、力強く引っ張る。突然の事に戸惑う仁美は満足に踏ん張れず、どんどん姿が遠くなる女性に手を振る事しか出来なかった。

 蜘蛛子は女性の姿が見えなくなっても、しばらくは力強く進み続けた……が、不意にその足を止める。仁美のすっかり加速した足取りはこれに反応出来ず、蜘蛛子の背中に顔面からの体当たりをお見舞いしてしまった。自分の鼻だけが痛い想いをし、仁美は憤りの感情を露わにする。

「ちょっと、なんなんですかさっきから! いきなり引っ張ってくし!」

「いや、すまない。あまり露骨に指摘すると向こうも警戒すると思ってね」

「……警戒?」

 蜘蛛子の言い分がよく分からず、仁美は眉を顰める。すると蜘蛛子は自分が通ってきた道を振り返り、今は見えなくなった女性が居るであろう方を見つめながら答えてくれた。

「恐らく、あの女性は自殺する気だ」

 極めて重要で、衝撃的な答えを。

「じ、自殺!? なんでそんな……」

「実を言うとこの山、自殺の名所でもあるんだ。山菜採りの季節になると、年に五人ぐらい遺体だったものが見付かる。そしてそういう人間は大概軽装なんだ。後先考えず、楽な格好で行こうとするからな。彼女、山登りをするにはちょっと軽装だったろう?」

「そ、そんな、いや、でもそれだけじゃ……」

「他にも、何故この山に登ったのかすぐに答えられなかったとか、私との会話をかなり嫌がっていた、とかが理由だな。まぁ、結局推測の域は出ないが。しかし自殺の可能性を否定し、野放しにするのは不味いと想わないかね?」

「……」

 こくりと、仁美は無言のまま頷く。

 そうだ。真偽はどうあれ、自殺しそうな人がいるのから、止めるべきだろう。勘違いだったらごめんなさいで済むが、本当だったら取り返しが付かないのだから。

「とりあえず森林浴目当ての人が集まると言ってみたが、果たして信じてくれたかどうか。冷静に考えればそんな人間が私達しかいないと気付いて、嘘だと見破れてしまうだろうし」

「あ、それ嘘だったんですね……」

「まぁね。自殺は一時的な衝動である事が多いという。だから一旦思い留まらせ、時間を経たせれば気持ちが変わる事もある。我々素人に出来るのはそうした一時凌ぎぐらいだよ」

 諦めたような、悔しいような。複雑な想いを感じさせる蜘蛛子の言葉に、仁美もこくりと頷く。

 出来れば後を追う方が良いのだろうが、この深い森の中だ。下手に刺激して、走り回られたら、共に遭難する恐れがある。ずっと隠れ続けても、女性が向かうのはきっと森の奥深くだ。如何に蜘蛛子でも、広大な森の全てを知っている訳ではないだろう。自分達の安全のためにも、深追いは出来ない。

 女性が心変わりしてくれるのを願うのが、一般人である自分達に出来る『精いっぱい』だ。

「……いや、すまないね! 憶測で変な空気を作ってしまったようだ! 私の考え過ぎだろう。先に行くとしよう!」

 仁美が落ち込んでいると、蜘蛛子は今まで以上に元気な声を張り上げる。その声が落ち込む仁美だけでなく自分自身を鼓舞するためのものであると、仁美はすぐに気付いた。

 落ち込んでいても仕方ない。あの女性が自殺をすると決まった訳ではなく、自分達は選択出来る最善を選んだ。なら、これで十分ではないか。

「……はい、そうですね。行きましょう」

 仁美は蜘蛛子の意見を受け入れ、こくりと頷いた

 その直後の事だった。

「キャアアアアアアアアアアッ!?」

 絹を裂くような悲鳴が、森の中に木霊したのは。

 びくりと、仁美は自身の身体を震わせる。何が起きた? 今のは誰の悲鳴だ? 疑問が頭の中を見たし、身動きが取れなくなる。

「行くぞ!」

 反面蜘蛛子は迷いなく、声が聞こえた方へと走り出していた。

「せ、先輩!? ま、待って!」

 身体が強張っていた仁美は一瞬反応が出遅れる。慌てて後を追うが、山道を進むのは蜘蛛子の方が上手だ。段々と蜘蛛子の姿が遠くなり、見失わないようにするだけで必死になる。

 しばらくして蜘蛛子は大きな木の陰に隠れるようにして立ち止まったが、何時また走り出すか分からない。仁美は力を振り絞り、少しでも距離を縮めようと努力する。

「せ、せんぱ――――」

 そうしてあと少しで手が触れるぐらい迫ってから、蜘蛛子に呼び掛けようとした

 が、それは叶わない。

 何故なら仁美が声を出した瞬間、蜘蛛子は素早く仁美の方へと振り返り、口を塞いできたのだから。いや、それだけでなく身動きを封じるように片腕で拘束してくる。

 いきなりこんな事をされ、驚かない訳がない。

「――――っ?! ん、んぅーっ!?」

「静かに。ちょっと、いや、かなりヤバい状況だ」

 困惑し、思わず暴れる仁美だったが、蜘蛛子は優しく語り掛けてくる。とはいえ普段ならもっと気取った口調は、今はやや早口で、冗談一つ交えていない。

 どうやら、言葉通り『かなりヤバい』事が起きているらしい……なんとなく蜘蛛子の気持ちを察した仁美は、鼻で深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。

 すると、音が聞こえてきた。

 ぱき、ぱき。

 くちゅ、ぐちゅ、ぢゅ。

 ぶち、みちみちみち。ぷちゅ。

 ……生々しい音だった。まるで生肉を食べているような、そんな音である。

 まさかオオカミがシカでも食べている? 否、日本のオオカミは既に絶滅している。生き残りがいるかも知れないが、そいつらの食事に自分達が出くわす可能性は限りなく低い。もっと現実的な……クマがシカを食べている、と考えるのが妥当か。

 気持ちは落ち着いてきた。のっぴきならない事態なのも理解出来た。

 仁美は身体から力を抜き、自分が冷静になった事を蜘蛛子に知らせる。蜘蛛子はゆっくりと手を離し、仁美は蜘蛛子と向き合う。

「良し、冷静になってくれたな……一刻も早く此処から立ち去ろう。向こうは見るな」

 ひそひそ声で、蜘蛛子は仁美にそんな提案をしてくる。

 仁美はシカが内臓をぶちまけているところを想像し、それが現実に起こっても耐えられるか考える……気絶はしないだろうが、見ていて気持ちの良いものではないだろう。見ないで済むならその方がずっと良い。

 仁美は無言で頷き、蜘蛛子は仁美の背中を押してきた。仁美はその力に抗わず、ゆっくりとその場を後にしようとした。

 されど仁美は足を止める。

「た、たす……げぶっ」

 自分が目を背けた場所から、女性の呻き声が聞こえたのだから。

「……っ!」

「っ!? 待て!」

 小声ではあるが引き留めようとする蜘蛛子を振りきり、仁美は木陰から――――蜘蛛子が、自分には見せまいとしていた場所を覗き込む。

 真実は、凝視をするまでもなく明らかだった。

 中央に横たわる、人の女性。

 その女性を取り囲む無数の『黒い靄』を確認する事に、なんの苦労もなかったのだから……

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