▲3手 連星たちの再会

 太陽からの光で、アスファルトには電線の影まで映っている。ピンクのキャリーケースをごとごと引っ張りながら、緋咲は焦げ跡のようなそれをなぞって歩いた。北国であっても、盛夏は毎年倒れる人が出る程度には暑い。

 地元食材を加工・販売する会社から内定をもらえた緋咲は、久しぶりに団地の敷地に踏み入った。会社は実家と同じ市にあるので、挨拶も兼ねての帰省である。毎年長期休みはアルバイトに明け暮れていたけれど、今年は少しゆったりとしたスケジュールを組んでいた。友達との卒業旅行も計画しているため、卒業論文も早めにすすめなくてはいけない。


「ただいま~。あっつ~い……」


 緋咲の住む下宿から、バスで駅まで十五分。そこから電車で五十分。さらにバスで七分。乗り継ぎなどを含めると二時間強かけて戻ってきた地元は、同じ県内でも内陸のせいなのか一段と暑い。バス停から三分歩いて、キャリーケースをかかえて三階までの階段を上ると、ノースリーブのカットソーが背中に張り付いていくのがわかった。


「何、この温度設定! もうちょっと涼しくしてよ」

「これ以上下げたら身体に毒よ」

「新陳代謝が落ちてるお母さんと一緒にしないで。多少の毒は薬になるのよ」

「失礼ね! こっちは更年期でむしろあんたより暑いくらいよ!」


 悲しい叫びを聞き流しながらピッピッと設定温度を二度ほど下げて、エアコンの真正面に寝転ぶ。張り付いたカットソーの上を、エアコンが面倒臭そうに吐き出した風が通り過ぎていく。


「はあ~。疲れた~」


 干物でも炙るように表裏交互に風に当てていると、紀子がグラスにお茶を淹れてやってきた。憎まれ口は叩いても、そこは母親らしい。カラコロと氷が泳ぐ涼しげな音がする。


「ありがと。いただきまーす」


 這うようにテーブルにつき、お茶を飲んでいると、投げ出していた荷物を紀子が拾い上げていた。


「荷物片付けてからにしたら? これは? どこへのお土産?」


 お茶をイッキ飲みしていた緋咲はすぐに答えられず、三秒ほど間を空けて返事をした。


「それはダメ! 職場に挨拶で持っていくやつ。うちへのお土産はこっちの紙袋。あ、アイスも食べようーっと」


 簡易包装の紙袋には、家族の人数より少し多い五個のアップルパイが入っている。


「こっちは?」


 同じく簡易包装ながら、白い紙箱に入ったものを紀子が持ち上げる。


「それ、市川家用」


 シャクシャクとソーダアイスを噛み砕くごとに、冷たさで眉間の皺が深くなる。


「こんなところに放っておいていいの?」

「アップルパイだし常温で大丈夫でしょ。うー、アイス食べたら寒くなってきた」


 鳥肌の立った腕をさすりながら、設定温度をピッピッピッと三度上げる。エアコンの音が急激に萎んだ。


「だったら今届けてきなさい」

「ええー! やっと落ち着いたところなのにー」


 アイスの棒をくわえた口を尖らせるけれど、


「今なら沙都子ちゃんいると思うから。仕事の時間になったら悪いでしょ。さっさと行って来なさい」


 紀子の正論の前に砕け散る。


「はーい」


 緋咲はしぶしぶと立ち上がり、棒をシンクの三角コーナーに放った。


 さっきは暑くてたまらなかった気温が、今度は冷えた身体をあたためてくれる。

 タタタタタン、タタタタタン。タタタタタン、タタタタタン。

 ほんの十分前に上ったばかりの階段を、再び一階まで降りると、慣れた仕草でチャイムを鳴らした。

 ピンポーン。

 少しこもったような音がグレー一色の階段に響いた。ドアの向こうでガタゴトと人の動く物音が聞こえ、インターフォンが繋がる。


『はい』


 久しぶりに聞く沙都子の声は変わっておらず、疲れも忘れて口元がほころぶ。


「こんにちは。緋咲です」

『え! あらあら、ちょっと待ってね』


 再びガタゴトと音がして、「貴時ー! 緋咲ちゃんよー」という声に続いてドアが開いた。


「緋咲ちゃーん! いらっしゃい」

「ご無沙汰してます」

「無事就職決まったって? おめでとう!」

「ありがとうございます」

「どうぞどうぞ。上がって」


 ドアを押さえて沙都子が場所を開けるので、緋咲も遠慮なく玄関に入った。


「お邪魔しまーす」


 靴を脱いでチラッと廊下の奥を見たけれど、ピッタリ閉まった襖の向こうは静まりかえっていた。


「一年は会ってないわよね?」


 ドアを閉めながら沙都子は計算するように宙を見る。


「二年ぶりかな。去年の夏はバイトと教習所通いで忙しかったし、お正月は一泊だけ帰って来たけど」

「そうそう。私たちが旦那の実家に行っててすれ違いだったのよね。ちょっと見ないうちに、またキレイになったんじゃないの?」

「えへへ、そうかなあ?」


 靴を揃えた緋咲は、リビングの方に足を進める。


「アイスコーヒーでいいかしら?」


 緋咲を追い越すようにしてキッチンに立った沙都子が冷蔵庫を開けながら聞いた。


「ワガママ言ってもいいなら、ホットがいいな。今家でアイス食べたら寒くなっちゃって」

「もちろんいいわよ」


 沙都子は棚を開けてコーヒー豆を取り出し、コーヒーメーカーにセットした。


「こーんな薄着してるからでしょう」


 緋咲の肌はやはり冷えているらしく、二の腕に触れた沙都子の手がとても温かい。


「外は暑かったんだもん」


 汗で湿ったカットソーは、背中が冷たくなっていた。

 なんにも用意がなくて、と言いながら、菓子盆に大袋からソフトクッキーをあけている沙都子に、緋咲は思い出して紙箱を渡す。


「あ、これお土産です。あとで食べて」


 紙箱の隅に押してある葉柄のスタンプを見て、沙都子の顔がパッと輝いた。


「これ、もしかして」

「グリーンファクトリーのアップルパイ」

「やっぱり? これおいしいのよね! ありがとう。いただきます」


 コーヒーがはいり、沙都子はカップを三つ用意した。しかし、三人目の姿はまだない。廊下の先をもう一度見た緋咲は、諦めて沙都子にお祝いを伝えた。


「三段昇段、おめでとうございます」


 嬉しそうなのに憂いを含んだ顔で沙都子は笑う。


「ありがとう」

「忙しいのにいつも連絡くれて、こちらこそありがとう」

「いいのよ。私にはそれくらいしかできないんだから」


 コーヒーカップを差し出されて、緋咲はもう一度感謝を告げてからシュガーポットに手を伸ばした。


「……ここからが、大変なんだよね」


 奨励会三段は、もちろん個人差はあるけれど、プロと遜色ない棋力がある。神童や天才が集まる奨励会の中で、一番上の段位なのだ。一般的感覚からすると人ならぬもののように強い。ただ、制度がプロかそうでないかを分けているだけだ。

 奨励会では三段になると三段リーグに参加することになる。三段同士で半年で18局戦い、上位二人だけが四段昇段、つまりプロになれる。半年で二人、一年で四人。特別な場合を除いて、これが現状将棋のプロになれる定員で、どんなに棋力がプロレベルであっても、その二人に入らなければただのアマチュアで終わってしまう。


「十六歳、あ、もう十七歳か。十七歳で三段なら、遅い方じゃないよね?」

「高校生のうちにプロになれたらいいんだけど……」


 中学生でプロ入りできる人はごく稀で、高校生で四段昇段できれば早い方だ。貴時は高校二年生の後期から三段リーグに参加するので、すぐに抜けられたら早い昇段と言える。


「年齢制限まで九年? それだけあれば大丈夫じゃないかな」


 奨励会には年齢制限があり、二十一歳までに初段、二十六歳までに四段に昇段しないと強制退会となる。けれど、小学五年生で奨励会入りしてから六年足らずで三段に昇段できたのだから、九年もあればあとひとつくらい昇段できるのではないかと、緋咲は安易に考える。もちろん、十年近く三段にいて、とうとう昇段できなかったケースがあることもわかってはいるけれど。

 祈るように、沙都子はコーヒーカップを握り締める。


「そうだといいんだけど。でもあの子、なんだかずっと焦ってるのよね」

「焦る?」

「早く四段にならなきゃって、自分にプレッシャーかけてるみたい。……うちの、お金のこともあるのかな」


 奨励会にはもちろんお金がかかる。入会金十万円。会費の月一万円は、一年分を三月末までに一括で振り込むことになっていて、途中で辞めてもこれらは返ってこない。

 何より、貴時のように地方に住む奨励会員の負担は交通費。月二回の例会のために、東京もしくは大阪まで通わなければならない。貴時は毎回高速バスを利用しているけれど、それは疲労した状態で戦いに臨むことを意味する。


「そっか……」


 お金のことになると、緋咲には何も言えない。沙都子がパートをふたつ掛け持ちして、なんとかやり繰りしていることも知っているからだ。


「最近は奨励会員だけじゃなくて、プロになってから大学に進学する人だっているのに、貴時は進学しないって。その方が将棋に集中できるかもしれないけど、もしなれなかったらって思うと不安で……」


 これまで気にならなかったエアコンと冷蔵庫の音が、急に大きくなったように感じられた。緋咲がコーヒーを飲んだこくんという音に、沙都子がはっと顔を上げる。


「ああ、ごめんね。なんだかしんみりしちゃって。三段になれたことは素直に嬉しいの。いよいよ夢に手が届くところまで来られたんだから」


 沙都子の真に嬉しそうな顔が見られて、緋咲も肩に入っていた力を抜いた。

 このタイミングで襖が開いて、廊下を歩く足音がだんだん近づいてくる。カチャリというドアの音と同時に、


「久しぶりトッキー! 三段昇段おめでとう!」


 と、緋咲は声を掛けた。そのあとに貴時を視界に入れて、一瞬言葉を失う。


「ありがとう」


 部屋の空気が変わっていく。沙都子と緋咲。女同士のおしゃべりの中に、明らかに異質な低い声が入り込んだ。二年前に会ったときは中学三年生。そのときもすでに声変わりはしていて緋咲もさんざんからかったけれど、それよりもさらに落ち着いて、どこか艶さえ感じる声になっている。中学二年生からかけているメガネも、緋咲にとってはまだ慣れないものだった。

 向かい合って座る沙都子と緋咲を見下ろして少し悩んだあと、貴時は沙都子の隣のイスに座った。昔から線も細く、身長も高い方ではなかったけれど、男性特有の圧迫感はテーブル越しでも伝わってきて、緋咲はひっそりと身を引いた。


「背……伸びた?」

「ひーちゃんは会うたびにそれ聞くよね」

「だってそう思うんだもん」

「そんなに変わってないよ。172とか3とか、そのくらい」


 もっと背の高い彼氏なんて過去にいくらでもいたのに、いつ見ても大きくなったように感じるのは、小さな頃を知っているせいだろうか?


「他人の子ってしばらくぶりに会うとびっくりするわよね。特に男の子は。一時期、毎日見てる私でも大きくなってるのわかったもの」


 貴時は興味なさそうに残っていたコーヒーカップを引き寄せて、そのまま飲んだ。


「トッキー、まさかブラック!?」

「そのときの気分だけど、ブラックでも飲めるよ」

「ショックー! 私ブラック飲めないのに!」

「甘いの食べるときって、飲み物は甘くない方がよくない?」


 貴時は三種類あるソフトクッキーの中からキャラメル味を選んで袋を開ける。


「ううん。甘いものと甘い飲み物がいい」

「ひーちゃんは変わらないね」

「あ、今バカにしたでしょ?」

「そういう意味じゃないよ」


 キッチンに立っていた沙都子がアップルパイをお皿に乗せて持ってきた。


「これ、緋咲ちゃんのお土産。緋咲ちゃんもよかったら食べない? たくさんあるし」

「じゃあ遠慮なく~」


 お皿はふたつだけで、沙都子は時計を見て出掛ける準備を始める。


「来てもらったのに、これから仕事なのよ。ごめんね緋咲ちゃん。ゆっくりしていって」


 沙都子は朝から書店で、夕方から焼き肉店でパートをしている。これから行くのは焼き肉店の方だ。


「あ、はい。こちらこそ忙しいときにごめんなさい」


 玄関を出ていく沙都子を緋咲と貴時が見送る。


「行ってきまーす!」

「いってらっしゃーい」

「いってらっしゃい」


 ドアが閉まると、暗い廊下には貴時と緋咲のふたりだけになった。本人の申告通り、160cmの緋咲よりその目は少し上にある。薄暗い中、間近で見下ろされると、視線や気配が肌に伝わってくるように思えて……。きっと狭い玄関のせいだろうと、リビングに足を向けた。


「アップルパイ、賞味期限今日中なの。早く食べよ」


 駆け出す緋咲を見て、貴時は幼い頃から変わらない笑顔を見せる。


「そんな一秒を争うことじゃないのに」


 リビングに戻ると、貴時はあたらしくコーヒーを淹れ始めた。フィルターを交換し、豆を量って入れ、水を入れる。


「新聞、見たよ」


 チラリと緋咲を見てから、ああうん、と素っ気ない返事をする。


「あの写真と、なんか違うね」

「あれ去年のだもん。ひどいよね」


 去年、高校一年生であれば、まだ中学生の名残があっただろう。今コーヒーを淹れる手慣れた動作にあどけなさは残っていない。


「昇段してみんな喜んだでしょ?」

「うん。でもまだ三段だから」


 昇段は本当に嬉しいし、お祝いもさんざんされたけれど、結局のところまだ道半ば。四段になれなければアマチュアに甘んじるしかない。

 貴時に浮わついたところはなく、空っぽになっていた緋咲のカップに、熱々のコーヒーを注いだ。ありがとう、と受け取る緋咲の、クリップでまとめた髪の毛が少しだけほつれていて、エアコンの風に揺れている。その毛先が、剥き出しの首筋と鎖骨をふわりふわりと撫でていた。

 入れたくもない砂糖とミルクをコーヒーにぶち込んで、貴時はイスの角度を少し変える。そんなことには気づかず、緋咲はティッシュで指先を拭っている。


「まだまだ先は長いんだし、気負い過ぎずに頑張ってね」

「いや、一期で抜けたい」


 間髪入れず、貴時は言い切った。

 一期で抜けるとは、初参加の三段リーグでそのまま四段に昇段すること。棋士はみんなそういう気持ちで参加するし、実際に一期で抜ける人もいるにはいるけれど、やはり珍しいし難しい。けれど、無理だよ、などと否定的なことは当然言えないし、トッキーならできるよ、と安易な応援も言いたくない。従って、もうきれいになった指先を執拗に拭うしかなかった。


「ひーちゃん、来年の四月から社会人だって?」

「うん」

「一期で抜けたら、俺も四月から社会人。追い付くね」


 身長が越されようが、新聞に載ろうが、五歳という年齢差はこの先永遠に追い付かれることはない。しかし、真剣な目はただ純粋に将棋を楽しむ子どものものとは違っていて、その認識が初めて揺らいだ。


「……まだ高校生じゃない」


 事実を言っただけのそれは、何かに対するささやかな抵抗だったけれど、貴時は聞いているのかいないのか、「これ、すっごいサクサクだね」とアップルパイにかぶりついていた。


「そうなの。食べ終わったら掃除機かけよう」


 ホッとして緋咲もアップルパイを口に運んだ。時間が経ってもサクサクパリパリのパイの中に、酸味のしっかりとしたリンゴフィリング。道の駅の片隅でひっそり売っているものだけど、地元民の中では口コミで人気だった。


「イベントでの指導って、よくやるの?」


 サクサクという音ばかりでは空気を持て余して、緋咲は大きなリンゴを飲み込んだ後にそう聞いた。


「将棋のイベント自体多くないからそれほど。でも月に一回、大槻先生のところで指導してるよ」

「奨励会員って貴重だもんね」


 小学校のときからすでに、将棋好きの先生にせがまれて対局させられていたし、高校でもそうだ。緋咲なら面倒臭いと思うけれど、貴時は「駒落ち(ハンデ)戦もそれはそれで勉強になるから」と嫌な顔せず付き合っている。


「俺はどうしてもネット対局が多くなるし、実際に盤を挟める機会はありがたいんだけど、」

「三段になったし、需要はますます高まってるだろうね」

「でも、そればっかりでも自分の勉強ができないから断ってる」


 将棋は強い人と指すことが一番の上達法でもある。従って強ければ強いほど需要は高まるのだけど、県出身の棋士がおらず、県内で唯一の奨励会員でもある貴時の指導を受けたい愛棋家は全県中にいる。将棋会館のある東京や大阪近郊であれば、棋士や奨励会員が交代で対応できるけれど、貴時の場合は断る以外になかった。指導・普及も重要だが、何より一番大切なのはプロになることだから。


「あ、でも明日のイベントはちょっと大きいから行ってくるよ」

「どこでやるの?」

「県民センター。子ども向けのイベントと合同で将棋イベントもやるんだ」


 県民センターは地元ではよくイベント開催場となるところで、県民にはよく知られている場所だ。児童わくわく広場という子ども向けの施設が隣接されていて、週末は家族連れで賑わう。


「おじちゃんもおばちゃんも仕事でしょ? どうやって行くの?」

「普通にバスで」


 ニヤニヤという不穏な笑みを浮かべて緋咲がテーブルに身体を乗り上げた。俯きがちにアップルパイをかじる貴時の顔を下から覗き込む。


「送ってあげようか? もちろん車で」

「……大丈夫なの?」

「失礼な! 教習所も学科試験も、全部ストレートで通ったよ!」


 実際の運転経験に触れないところが怖かったけれど、貴時の意志はすでに無視されつつあった。


「トッキーが将棋するところも久しぶりに見たいし。楽しみだな~」


 貴時の顔を覗き込んだまま、緋咲はにこにこと笑う。


「ひーちゃん。掃除機かけるから、早く食べちゃって」

「あ、そうだね」


 こっそりついた貴時のため息は、アップルパイのカスをほんの少し遠くへ飛ばしただけだった。









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