石の下にも

 君は何を見ているの。

 太陽を探す余裕さえ、今のあなたは有さない。

 あなたは不気味に慣れすぎた、酷く湿った悪戯に。

 腹部を丸めてやり過ごす、冷たい大地を舐めながら。

 どの生物も慣れてない、軽く乾いた環境に。

 麗らか月光になら、今の僕らを無下にしない。

 照らされた痕を、懐かしくなぞり。

「そう、これは当然のことなのだから。」

 僕は何も言えないよ。

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