同じ休日

「俺は俺で良かった。」

 何がそんなに面白い?お前は見てるだけなのに。

 見たことない毛皮しやがって、生き残る気はないんだろ。

 ちょっと試しに叫んだら、怯えて下がるチンパンジー。

 見るからに、弱そうだ。

 聞いたことない発声に、気持ち悪さで逆立った。

 けれど、お前は運がいい、聞こえにくくて良かったな。

 悪態ついて伸びをした、日頃より固い俺の腰。

 いつものあいつが持ってきた無駄に豪華な土産は、

 外の視線と奇声をも無視するのに事足りた。

 次こっちに指を向けるなら、容赦しない。

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