二人

前回はいつだったか。

無造作に履かれたことが昨日のよう。

何も見えない箱の中で、

明るい太陽を拝みたい。

あなたは私に委ねてくれる。

何も思わず預けてくれる。

この重さも温もりも、湿っぽさも。

「本当は気持ち悪いのに、何もかも懐かしいよ。」

そんな感傷、あなたは知らないでしょう。

でもね、私を買ったのなら、この気持ちに応えて欲しいの。

今日も連れ出してくれることを、

私はいつまでも、ここで願っています。

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