心の病

 昼の陽気さがあの丘へ寝転ばせた。

 下からじゃ分からない景色を期待して。

 意味のない思考ばかりで、味気ない反応ばかりで、

 もう立ち止まろうかと思った重い過去。

 腹が立ち全てを呪ったこともあったけど、

 登り切った汗はもう、比べられない心地よさ。

 瞳に入る光量は、淀んだ空を切り払う。

 僕が告げる。

「忘れないで、どこへ向かっても同じよ。」と。

 僕が笑う。

 今存在するならば、生きた甲斐があったね、と。

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