見えてしまう本音

 誰彼構わず湧き出ては指摘の波を書き殴り、

 巷に溢れる文字と画像を思い思いに宣伝する。

 生贄を求め沸騰する坩堝は、人間性を炙り出し残った膿を堪能する。

 怖い。切ない。恐ろしい。

 自分が歩く周りの人間など信じることができようか。

 されど、そう思う私自身さえ他人になるとも知らずに。

「なんて身勝手で、自分本位なんだ。」

 画面を閉じた黒に、能面が浮かんでいた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る