目は前にしか付いていない

 どうして一人にしたんだい。

 ストーブはいらないと言ってたが、寒くて寝床にいられない。

 謝るよ、僕は見えていなかった。

 耳を済ましているけれど、君の声が叩かない。

 どんなことも治してみせる、だから僕を待ってくれ。

 いつもの装備を身につけて、月が照らす影一つ。

 この思いが、所詮自己満足だったとしても。

 あなたの香りを、一時も忘れることができないよ。

「道はいつだって見えないけれど。」

 必ず、君を見つけ出してみせるから。

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