スモッグはいつしか回りを囲む

「この姿こそ、僕が望んだものなのか。」

 どうやら、現実は目の前にあるようだ。

 今日もどこかへ浮遊する、スーツは街を飾り付け、

 地面から生えたビル達は、彼らを覆うおもちゃ箱。

 行進は乱さずに。規則は当然守るもの。

 予想通りすぎたのか、心が躍ることはなし。

 ただせめて、機械にしてはくれないか。

 グルグル深く沈みこむ、螺旋階段終わりなく。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る