発見にこんにちは
一度味わったものを覚えていますか?
鼻孔を震わせる風味。口内を埋める温度。
噛むほどに染みわたる旨味と甘味。
経験したことのない震えが体に鳥肌を作らせた。
わからない。僕はどうして知らなかったのか。
追加の注文を口が、胃が、腸が、脳が求める。
人生の不足分をここで取り返すかように、食べる。周りなどどうでもいい。
けれど、身体が満タンになったらしい。気勢だけは満たされない。
「記憶が無ければ良かったのにな。」
ここに来てまさか、贅沢な悩みを味わうことになろうとは。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます