Middle 02


Scene Player ――― 辻蓮



マナ:ではミドル2ですね。ここから情報収集開始でーす。

辻蓮:暴走の結果チャート振りますねー。(ダイスを振る)えーと、被害者がジャーム化する、というイベントが起こります。

鷹臣:ふええ。またか!

信士:というわけで登場。侵蝕率が2増加。体が軽いな。

鷹臣:俺も登場しておこう。侵蝕率が6増加。「ふう……段々と侵蝕のペースを抑えるのに慣れてきたな……」

辻蓮:僕も登場するっす! 侵蝕率が5増加したっす!

マナ:お、これは私も出ておく流れね。侵蝕率が10増加……「ふふふ、力が漲ってくるわ……」

辻蓮:イベントチャートの方は「NPCチャートへ」ってのが出たんですが、これは、そのNPCから情報が聞けるって感じですかね。

マナ:だろうね。ロールしてもいいんだけど、せっかくなので既存のNPCの誰かにしましょう。

鷹臣:斉藤夫妻に重い腰をあげてもらおうよう。

マナ:あなたも好きね~。

辻蓮:じゃあ斉藤さんから情報聞きますかね。

マナ:状況は、今度は町田支部が襲われ、またジャーム化の被害者が出た。UGNも必死になって情報収集しているという状況でどうかな。

信士:そうしよう。

鷹臣:おっけい! 斉藤夫妻は庭で日向ぼっこをしている。「……あなた」「ああ、庭の草木が騒がしいのう」

信士:「あ、あなたはまさか、あの伝説の……まさかこのようなところにお住まいだとは……(わなわな)」

鷹臣:(晴雄)「なんと、わしのことを知っとる者がまだいるとはのう。ほっほっほ」

マナ:「あのお歳でこの針のように刺すオーラ……やれやれ平常心を保っているのがやっとだ……」あ、これモブね。

信士:誰だよ(笑)

マナ:「(この二人、末恐ろしい力だわ……潜在能力値はあのお方にも匹敵するかも)」

鷹臣:「あなたほどのお方、一線を退いた今でも、何かご存知でしょう」

マナ:(晴雄)「ほっほ。まだこの老体に鞭を打たせる気かえ。やれやれ、人使いの荒いことじゃ」って感じで、みなさん、情報収集(UGN、裏社会、軍事)で9以上です。

辻蓮:難しいなー。

信士:【社会】1だった(笑)脳筋だから。(ダイスを振る)3。

マナ:おうふ。

鷹臣:(ダイスを振る)4。……。おーい情報屋―――!

辻蓮:〈情報:武蔵野市〉は裏社会とかにも通じてていいですか。せっかくの技能値5なので。

マナ:武蔵野市どんなところだよ。

信士:UGNが手薄ってことね。裏の人がはびこりやすい。だからこそ、鷹臣がひとりでふんばっていたのですわ。一応設定はある。

鷹臣:そうなんだよ~~~兄者大変だったんだよ~~~。

マナ:まあ+5があるとらくらく達成できそうだしね。

信士:おなしゃす! 治安の悪い町、武蔵野市。

辻蓮:そういう感じでいきましょう。

マナ:じゃあFHも裏社会に通じていていいよね! ってわけで〈情報:FH〉で判定しよう。情報収集チーム、もとい仰倉を使用して達成値を2上げます。

鷹臣:オクラ(笑)

マナ:(ダイスを振る)11。「仰倉、よくやったわ。ご褒美をあげる……」

辻蓮:「コネ:情報屋」を使います。(ダイスを振る)22。

鷹臣:さすが情報屋!

辻蓮:プライズ3貯まるやん。

信士:わーい。

マナ:すげー。仰倉カスだったわ。「御褒美はお預けよ」

信士:「そんなあ~。でもそんなマナちゃんもかわいいッス!」

マナ:さあ、プライズチャートを振りましょう。

辻蓮:(ダイスを振る)……“絶対運命”は、陸と強いつながりを持っている。という情報が斉藤さんから聞けました。

鷹臣:(晴雄)「あの雷使いの少年……純粋でいい子じゃが、それゆえ危うい」

マナ:ごくり……。

信士:「……陸? なぜここで陸の名が……」

マナ:これ、正式ルートで陸ボスになりそうだよね。

信士:(陸)「雨に濡れてたから……つい……」

マナ:拾ったっての???

鷹臣:ドラゴンとか拾っちゃうやつ(笑)

信士:心優しい少年あるあるですね。

マナ:雷獣とか雨にぬれてる方が元気出そうだけどな。

辻蓮:「……ワシから話せるのはそれぐらいじゃ」と難しい顔をして晴雄が言う。

信士:文恵もそれに頷きながら「みなさん、お気をつけてくださいね。なにかよくない予感がします……」と続けるよ。

鷹臣:「くれぐれも油断はせぬことじゃ。現役時代のわしでも、手傷は避けられなかった」と晴雄の手首の傷をチラ見せしておくね。

信士:「ご忠告感謝いたします」

マナ:すごいなオイ。“絶対運命”パネエな。


去って行く若者たちの姿を見送りながら、晴雄は満足気に笑った。

「……若い力が着実に育っておる……。久しぶりにワシも刺激を受けたわい……」

と言っておもむろに開眼する。

すると斉藤家の周囲100メートル付近にいた鳥が一斉に気絶し、地に落ちたのであった。


信士:パネエな晴雄。

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