Middle Phase

Middle 01

Scene Player ――― 桜坂信士


辻蓮:それではミドルフェイズに入りますー。

マナ:ミドル第1シーン。これは固定イベントになりますね。“絶対運命”の暴走現場で信士と陸が出会うシーンです。

信士:承知。登場ダイス! 侵蝕率が9増加。

鷹臣:どきわく!

マナ:まず毎シーン、暴走の結果チャートを振ります。これが毎シーンの“絶対運命”の悪さの内容になります。

辻蓮:ではダイスを振ります……9です。

マナ:9は、被害者がジャーム化する、という内容ですね。

鷹臣:それ悪いんじゃない?

信士:なんてこたーい。

マナ:UGN職員に酷いことを……。

辻蓮:で、ヒロイン邂逅チャートを振ります。これによって、ヒロイン、今回のセッションでは陸になりますが、その行動を決めましょう。

マナ:お願いします。

辻蓮:はい(ダイスを振る)またも9。

鷹臣:出目いいな。

マナ:ヒロインを見て[目標]は逃げた、という結果ですけど……。これはどうすればいいかな。

信士:UGN職員が襲われている→パパ助けに入る→攻撃をうける→振り返ると陸が→黒い影は立ち去る。でどうよ。

辻蓮:なるほど、怪しいね。

マナ:それから、固定イベントではPC全員が集合して協力関係を結びあう必要もあるので、我々もどこかで出ないと。

鷹臣:はーい。

信士:では、仕事を終えた午後6時半。駅から家に向かう途中、《ワーディング》の気配を感じて立ち止まる。

鷹臣:定時に仕事をこなし、家族と夕食をとる。理想の家庭だな。俺も頑張らなければ!

マナ:ノブやるね。

辻蓮:その時、UGN府中市部が襲われていると連絡が入ります。

信士:「私だ……そうか、わかった。すぐに向かう」直後に多摩支部支部長の汐織さんから連絡が入る。

マナ:瑞希ママ忙しいな。

信士:「府中支部の件は既に連絡を受けました。こちらも現場に向かいます。……天野君が? 彼はまだ任務は厳しいのでは……」鷹臣の事情は聞いていたので心配します。

マナ:「そうも言っていられない状況なのよ。猫の手も借りたいとはこのことね」と連日のUGN支部襲撃事件を受けて、疲れ気味の声で答える汐織。

鷹臣:猫扱い……か……。でもつばさちゃんは猫派だしオーケーオーケー!

信士:「わかりました。UGNはそこまで事態を重く見ているのですか。ではこちらからも彼に連絡をします」

マナ:(汐織)「よろしく頼みます。では私も他への連絡があるので」

信士:「それでは急ぎますので」と電話を切ります。「天野君……彼にはこれ以上関わってほしくない気もするが……」携帯をじっと見つめて、それから、既に暗くなった空を見上げます。

鷹臣:では俺からノブに連絡をしましょう。電話も登場ですよね。

マナ:そうだね。

鷹臣:侵蝕率が7増加。「くっ……鎮まれ俺のレネゲイドウイルス!」

マナ:あ、それなんか既視感ある。

信士:瑞希も言ってたな(笑)

鷹臣:彼は侵蝕されすぎてシーン登場を渋ってましたからね。

マナ:あまり侵蝕されなかった場合は「今日は身体が軽いな」だから忘れないようにね。

鷹臣:わかった(笑)

信士:では突如着信音が流れる。ワンコールも待たずに出る「桜坂です」

鷹臣:「天野です。”破壊者”……いえ、桜坂さん」

信士:「今、七海支部長から連絡を受けて、こちらから電話しようとしていたところだ」

鷹臣:「大方の事情は聞いています……“絶対運命”ですね」

信士:「ああ。どうやら、早急に対処せねばならないようだ」

鷹臣:「私も現場に向かいます。府中支部で落ち合いましょう。桜坂さんもお気をつけて。敵は単独とは限りません」

信士:「承知した。ではまた」とさっさと電話を切ってしまうよ。父さん電話切るの超早いので、たいてい最後のあたりは聞いていない。

鷹臣:ほんと(笑)せっかく俺がかっこいいかんじで話してたのに。「つばさちゃんにラインしておくか……『夕ご飯はカニクリームコロッケだよ』」

信士:「晩飯までには帰る」とつぶやいて、気合の一声を出すと、屋根の上まで飛び上がって走り出すのでした。

マナ:ちょっと私も演出したいぞ。ってことで登場、侵蝕率が5増加で43になりました。遡ること一時間ほど前、マナのアジトでこんなことがあったのだ。

信士:遡った(笑)アジト持ち(笑)

鷹臣:マナのアジト(笑)

マナ:私の心の中に直接語りかけてくる声がある。「……マナ、私の可愛いマナよ。“絶対運命”が動き出した。場所はUGN府中支部だ……」「御意。すぐに向かいますわ」

鷹臣:(笑)

辻蓮:あのお方キタ━━━(゜∀゜)━━━!!

マナ:そういってすっくと立ち上がると仰倉に向かってこう言う。「すぐ戻るわ、あなたはここでお利口にしていることね」

信士:「ういっす!」

鷹臣:お利口ワロタ。

マナ:ちょろいなこいつ。そうやってピンクがかった自慢の髪をかき上げると、夕暮れの街に消えていった。

信士:消えた—―—!

鷹臣:マナちゃんのピンクがかった髪色いいですね。アイドルぽい。

マナ:「えへへ、似合うでしょ?」

鷹臣:「ああ、よく似合っているよ(つばさちゃんのショートヘアのほうが100倍かわいい)」

マナ:「ありがとう!(フン、あなたの心の中なんて見え見えよ、このシスコン野郎)」

鷹臣:「(つばさちゃんブローック!!)」

マナ:「(こ、この力は……)」

辻蓮:なにこれ。

マナ:ねえストーリー大丈夫かな???

鷹臣:大丈夫大丈夫、兄者常識人だし。

マナ:ほ、ほう???

鷹臣:UGNエージェント(休暇中)だし。つばさちゃんが協力してくれるし。百人力ですたい。

マナ:ここで、あのお方にロイスとりまーす。忠誠/執着で忠誠が表。

鷹臣:ロイス(笑)特定されてない人物にもロイスを結べるのか、なるほどねえ。

マナ:あのお方は最早固有名詞みたいなものだから。これでロイスは計3つになった。さあ合流の方どうぞ、こちらも適宜入るから。

辻蓮:僕は偶然にも府中にいるっす。

鷹臣:うける(笑)


       *   *   *


辻蓮:では府中支部目前のところに来ました。落ち合ってください。

鷹臣:OK! ひと際まばゆい光を灯したママチャリが府中支部に近づいて来たよ。もちろんエンハイのエフェクトで光を灯しています。

信士:神々しい(笑)

鷹臣:「日が暮れるのが早くなったな……。うっかりしていると無灯火運転で注意されてしまう」

信士:屋根の上から飛び降りて、自転車と並走します。「キミは……なんというか、目立つな」

鷹臣:「交通違反で指導されては、社会人として翼に示しがつきませんからね。……仕事、してないんですけど」

信士:「……そう、か」父さん突っ込みできなそう。

マナ:てかこのセッション突っ込み要員いないやん? めっちゃ明るい自転車と並走するごついオッサンの構図すごいな。

辻蓮:府中襲われてるんで早めに到着してあげてください。

信士:ではそろそろ府中支部につきました。ドーン、バーン、ドガシャーン、と破壊音が響いている。

鷹臣:ドッカーン!

辻蓮:登場します。侵蝕率が3上がって40。「あれは……ごつい偉い人と天野鷹臣じゃないっすか! 事件っす!」ついていきます。

信士:なぜ自転車発光男と並走おっさんを見て事件と思った!!!

マナ:確かに事件が起きそう感あるけど。

信士:そうだけどね!!  絵面があやしすぎるけどね!

鷹臣:「だいぶ派手にやっているようですね。奴の狙いは一体……」

信士:UGN府中支部に入ると惨憺たる様子。扉は破壊され、資料が散乱している。

鷹臣:チャリ乗ったまま突入してもよい?

辻蓮:おかしいでしょ(笑)

鷹臣:攻撃力上がるしさ。

マナ:そうだっけ?

鷹臣:攻撃力+2ですよ! 全力移動も【肉体】+40メートル!

マナ:それは自転車自体の攻撃力だよね?

鷹臣:えっ?!?!?! そうなんですか?

マナ:〈運転:自転車〉で白兵攻撃した場合の攻撃力のはずだけど。

鷹臣:自転車でつっこんだら2ダメージってこと?

マナ:そうそう。

鷹臣:じゃあ降ります……。

辻蓮:支部内に入ると、戦うUGNエージェントの姿がみなさんの目に入ります。

信士:(エージェントA)「ううっ……なんなんだ、あれは……」

辻蓮:(エージェントB)「俺も力が……もっと力があれば……う、ウアアアアガアアアア」

マナ:(エージェントC)「ギャアアアア! くるなあああ」

信士:「おい、衝動に負けるんじゃない!」とエージェントの胸倉をつかんで、ビンタします。バシバシ。

辻蓮:残念ながら手遅れですね。

鷹臣:俺は光速でエージェントたちの間をすり抜けながら首にトンッと手刀を振り下ろす。エージェント達は何が起きたかもわからずにバッタバッタと倒れていく。

マナ:それやりたいだけやん!

鷹臣:まあね!「くそ……暴走している者の数が多すぎる!」

信士:ジャームになったら殺るしかないんでしたっけ。

マナ:冷凍保存が一番いいみたいだけど、どうしようもないときは殺すんじゃない?

信士:まじでか。

辻蓮:[目標]はそこにいるはず。

マナ:私もちょっと高いところから信士パパたちを見ているね。夜風などで髪がなびいているよ。

鷹臣:まあ優雅な! 俺は流石に息が上がってきた。「ハァ……ハァ……これではキリがない、大元を叩かなければ。ターゲットは近くにいるはずだ!」

信士:ジャーム化したエージェントを取り押さえつつ周囲を見回します。「……どこだ?」

マナ:そこに雷獣、“絶対運命”もおでましするわけだよ。ギャアアアアァァァァと叫び声をあげて登場するのね。その影響でジャーム化の進行もさらに激しくなって……的な。

鷹臣:ここで信士が襲われるわけね。「! 危ない、ノブ!」

マナ:ノブって呼んでる(笑)

鷹臣:とっさで(照)

信士:「……くっ! 速い!」ガードの体勢に入る。

マナ:ここで登場していい? 一旦私が割り込んで“絶対運命”の動きを止めるけど、抑えきれなくなったところに陸がくる、って流れでいくね。

信士:おいしいところに割って入ったな~(笑)

鷹臣:マナちゃん登場どうぞ!

マナ:では、ノブに攻撃が炸裂する前に、雷獣の動きが止まった。そうかと思うと途端に苦しそうに顔をゆがめ、態勢を崩し始めた。

鷹臣:「あれが“絶対運命”……。しかし、様子が……?」

マナ:「……まあ、乱暴な子猫ちゃんですこと。少しはおとなしくしていたらどう?」といって鷹臣たちの後ろから歩みを進める一人の女性。

鷹臣:何者(笑)

マナ:その女は、端的に申し上げて正体は私ですが、右手を獣の方に向けながら、何やら能力を使っているようだった。苦痛にゆがむ“絶対運命”の顔。巨大な歯をむき出しにして唸り声を上げている。

鷹臣:マナちゃんは制服? それともエッチなコスチューム?

マナ:エッチなコスチュームってあんた(笑)

鷹臣:制服だったら俺が気付くかなって。つばさちゃんの同級生でしょ?

マナ:そうなのよねえ。私も思ったんだけど、どこまで正体明かしていいのかな。

辻蓮:同級生だと気づかれた方が今回は都合良いのでは。

マナ:そうだよねえ。じゃあ学校でつばさたちと同級生であることは隠さなくていいけど、FHであることだけ隠す方向でいくか。というわけで制服で登場です。

信士:承知。

マナ:つばさたちも私がオーヴァードであることについては、この世界線では知っていると言う体で。フリーのオーヴァードね。

鷹臣:「あの子は……つばさちゃんと同じ朝日台高校2年A組、出席番号18番、恭恵愛心!」

マナ:兄(笑)

鷹臣:「かわいくてモテる……以上の情報はつばさちゃんからは聞いていないな。深い交友関係ではないのか?」

辻蓮:「あれは……”学校一のアイドル”恭恵愛心じゃないっすか。オーヴァードだったっすね」と言いつつ近くの茂みから見てる。

信士:「……キミは」と記憶のどこかから情報を引っ張り出す。

マナ:「お初にお目にかかります。友人の御親族とともに戦えるなんて光栄ですわ」

鷹臣:「きみは、翼の同級生の」

マナ:「つばささんのお兄さんでしたね、いつもお世話になっています」

鷹臣:「こちらこそ、妹がお世話に……と、挨拶をしている暇はなさそうだ」ジャームと化し襲い掛かってきたエージェントを裏拳で吹っ飛ばしたりしつつ。

マナ:「さ、私が動きを止めている前に早くとどめを」

信士:などと気をとられたすきに獣が暴れだす!

マナ:「! 誰かが私の力に干渉を! まずい、拘束がとけるっ」でタックルでとばされるね。「くっ……」

信士:そのままの勢いで“絶対運命”は信士に向かって、雷を放つ!

鷹臣:俺は手刀係で頑張ってるね。荒れ狂う数多のオーヴァードを抑えてるので手一杯、助太刀に入る余裕はない。「危ない! 避けろ!」

辻蓮:信士がダメージを覚悟した刹那。紫電の鞭がその雷にぶつかり、拡散する!

鷹臣:臨場感~! ヒュー!

信士:……そして、再び暗闇に戻る。目が慣れてきたころに、人影が近づいてくることに気がつく。「父さん……大丈夫?」と、右手から雷の名残をぱちぱちさせているのは、陸の姿であった。不思議なことに先ほどまで暴れまわっていたはずの獣の姿は見当たらない。

マナ:「り、陸くん!」

信士:陸は困惑といった表情で周囲を見まわす。「あれ、えーっと……恭恵、さん? それに鷹臣さんまで。あっちの茂みには辻さんもいたし。あーもしかして、今朝の事件ってやつかあ」

鷹臣:「君は、(人畜無害そうだがつばさちゃんに餌付けをしている要注意人物)陸君」

マナ:兄貴思考が歪んでるわね。

信士:要注意人物認定いただいた(笑)

マナ:あんたがつばさを助けて欲しいとか言ってたんやろがい、本編で。

鷹臣:だってあの時はつばさちゃんを守る最善策だったんだもの……。

辻蓮:「陸先輩じゃないっすか! 一体どこから? 僕ずっと見てたっすけど……!? あっ隠れてたのに出てきてしまったっす!」

信士:「あ、ごめんね。頭が出てたから……」と申し訳なさそうに謝る陸。

マナ:「(あの子、1年の情報屋ね。抜けていそうで結構やり手みたいだからそれなりに注意しないとね。まあ、それくらいが退屈しなくていいわ……)」

信士:先程の喧騒は静まり、無事だったエージェント達が負傷者を介抱し始めている。「陸に助けられるとは……私もまだまだだな。どうやら脅威は去ったようだ」

鷹臣:「そのようですね。さて……朝日台高校の学生がどうしてこんな時間に府中にいるんだ?」

辻蓮:「僕は情報屋の辻蓮っす! ご存じないっすか?」

鷹臣:「レン……ああ、つばさちゃんとよく牛丼屋に行っている……。女の子だったのか」

辻蓮:「どこからどう見ても女子っすよ!」

鷹臣:ここで彼女にロイス取ろうかな。感情はダイスで。そいやっ。遺志/嫌悪で嫌悪が表。

マナ:嫌ってた(笑)

信士:このパーティだめだめだな!!!

辻蓮:完全に息は合わないですよね(笑)

鷹臣:牛丼屋にばかり連れていって、つばさちゃんの食生活に悪影響だ! ヘルシーバディが崩れたらどうしてくれる! ってかんじかなあ。お兄ちゃんとは牛丼屋行ってくれないのに……グスン……。

信士:天野くん(笑)本編との格差がすごい(笑)

鷹臣:我ながら大丈夫かこの26歳無職……。

辻蓮:「桜坂さんは、お兄さんはUGN関係者だからもちろん協力関係っすよね? 恭恵先輩もUGNだったっすか?」

マナ:「ご挨拶が遅くなってすみません。私は恭恵愛心、つばささんや陸くんのクラスメイトです。情報屋さんのご質問の件だけれど、私はUGNではないわ。何か事件が起こったら自主的に協力するイリーガルってところかしら」

鷹臣:あやしい。マナしい。

マナ:うれしい。

信士:というか嘘よね。

マナ:まあね。

鷹臣:ところでパパりんはUGNなの??? 七海支部長から連絡が来てたけど。

信士:俺はUGNではないが、関係者だ。協力者ともいえるな。有事の際はUGNに協力する組織の人間だ。

辻蓮:「ところでさっきのやつ、ウワサの“絶対運命”っすよね? みなさんも追ってるっすか?」

信士:「そんなところだ」

辻蓮:「できたら協力させて欲しいっす! 情報は入り用だと思うっすよ」

信士:「情報屋か……なるほど。情報次第では牛丼1年分ほど用意しよう」

鷹臣:いいな~~~。

マナ:これ二重計上じゃないの??

信士:情報屋だからいいんじゃない? 裏金ってやつだよきっと。

辻蓮:「言わなきゃばれないっす。惜しみない協力をするっす~~」

鷹臣:「自営業者の風上にもおけないな」

マナ:「今回の“絶対運命”の件。UGN支部を続けて襲うようなら、日本のUGNという組織に影響が、ひいては国際的にも問題が起こるのではないかと思います。ですから、私もなんとかして事件を解決しようと考えています。それで、事件を察知して今ここに来ているというわけです」

信士:まじでか。

マナ:まじよ。「足手まといかもしれないけれど、私も一緒に戦います」

辻蓮:「じゃあ同じ朝日台高校ですし、よろしくっす! 恭恵先輩は有名だから一方的に知ってるっす」

マナ:そんなんでいいんか。

辻蓮:話進まないじゃん?

マナ:まあここで疑われ続けてもな。もうちょっと疑うようなら耳元でボソッと「牛丼10年分」って言って黙らせるつもりだった。

信士:(笑)

鷹臣:「知っていることを教えてくれるかい? 恭恵さん、陸君。あと……一応、情報屋のキミも」

マナ:知ってることと言われてもなー、特別なこと知っているわけじゃないんだよなあ。UGNの話は盗み聞きしたけど。

信士:急に話を振られて、陸は困ったように笑う。「知ってること……うーん、ごめんなさい。《ワーディング》の気配を感じて来てみただけなので」

辻蓮:「い、いや~、実はちょうど今から調査を始めるところっすから……」

マナ:鷹臣も知っている範疇の情報、襲われた支部のこととかしか知らないかな。「……という情報はUGNから聞いています。」といったところで。

鷹臣:ふむ。疑う理由も今のところないかな。

マナ:皆一番の動機のところは秘密ってことですな。まあ目的は一致してますからね。

信士:「キミ、辻君といったな。何か情報が入ったら『漆黒の盾』の方まで連絡を入れてくれ」などなどお互いの協力をとりつけたということで。

辻蓮:そういうことで。

鷹臣:「恭恵さん、君も協力してくれるね?」

マナ:「もちろんです」

鷹臣:「(彼女が何者かはわからないが…近くにおいておく方が今は賢明だろう)」

マナ:「(……と思っている顔ね。まあせいぜい利用させてもらうわ)」

鷹臣:「(つばさちゃんブローック!)」

信士:「天野君、報告は頼んだ」

鷹臣:「了解。……動くのには情報が足りなさすぎますね。報告がてらUGNにも協力を仰ぎましょう」

信士:「それがいいだろうな。私の方面からも情報を仕入れてみよう」

辻蓮:陸が「大丈夫ですか?」と近くの人々の看護に向かう。

鷹臣:こころやさし!

マナ:じゃあ私も近くの人看護する―――!

鷹臣:完全に出遅れてますよ、偽りの天使。

マナ:「痛みますか??」などと言って痛みを忘れさせる麻酔薬を生成して投与しとこう。「(せめて死の瞬間くらい安らかに、ね)」

信士:偽りどころか死神だったよ!

鷹臣:延命!!! して!!!

マナ:いや、もう打つ手がなかったのよ。

信士:他支部のUGNエージェントが駆けつけ、その場は対処されたのでした。

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