§

 前略。隆文さんのお家の鍵ですけど、何回も見てる内に覚えてしまっていました。つい、もう教えてもらってたと勘違いしちゃいました、ごめんなさいね。

 煮物は、時間をかけてことこと煮ると何でも美味しくなってくれるので、得意なんです。任せてください。時間だけはありますから!

 未言巫女って、創作の登場人物なだけじゃなかったんですね。未言巫女図鑑に出てるみたいな可愛い巫女ちゃん達なら、私も会ってみたいです。どうしたら、会えますかね。

 今朝、早起きしたら、きらきらと風星が流れていくのを見ました。私の吐く息も白く煌めいて、風星に混ざっていったのです。

 あの煌めきに目を凝らせば、未言巫女に会えたのでしょうか。


 かしこ


 丹堂妙乃


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る