古典的トリック
依頼主は言った。
「——つまり、事件のあった日。同じ時間に同じ人間が二人存在したことになってしまうんです。探偵さん、そんなことがありえますか?」
探偵はにやりと笑った。
「それが、あるんですよ。証拠をお見せしましょう。……おい、入りなさい」
探偵が手招きすると、奥の部屋からよく似た身なりの少女が二人現れた。
「そんな……まさか……」
「そう。実は彼女たちは——双子コーデだったんですよ!!」
「コーデかい」
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