撮影会

「ララ☆ プリティ☆ クラーッシュ!


 愛と正義と拳で悪を打ち砕く、私の名前はララ・アルマ・バーンスタイン!」


 ララはどういう訳か、ピンク色の魔法少女となっていた。


「クソッ、どうして私が……」


 変身の口上が終わるや否や、ララは悪態をつく。

 何故なら……。


「キャ~❤ ララ殿下~❤」

「似合ってますわぁ、叔母様~❤」

「あぁ~❤ ナデナデしたくなりますわぁ~❤」


 変態皇(王)女三名に、ガッツリビデオを撮影されていたからであった。

 もちろん三人が黄色い悲鳴を上げた時点で、録画は止めているが。


「おい、貴様ら……!」


 目にハートマークを浮かべる三人を怒鳴りつけるララだが、怒気は目の前に迫るおっぱいにかき消される。


「もう我慢出来ませんわぁ!❤」

「存分にナデナデしてあげます!❤」

「あぁ、ひらいた胸元に短いスカートから覗くむっちりとした脚……たまりませんわぁ~❤」

「ぐっ、貴様ら、やめ……らめぇ❤」


 あっという間に、撮影会は地獄の(ただし「ララだけにとって」だが)打ち上げに変貌したのであった。

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