友人からのお仕置き

※前のエピソードの続きです。

「お仕置き」シリーズは、今回で終わりです。



 パァン! パァン!! パァン!!!


 リズミカルな破裂音が、ヴァレンティア城の一室に響いていた。


「ひゃぁあん❤ ネーゼ陛下ぁ❤」


 ヴァイスが痛覚と快楽の責め苦に耐えようと、ベッドのリネンを握って歯を食いしばる。

 間もなく正式に王位を継ぐ彼女は、既に帝位を継いだ友人にして現アルマ帝国皇帝(女帝)であるネーゼ・アルマ・ウェーバーから、お尻ペンペンを受けていた。


「ヴァイスシルト殿下……まさか貴女までもが、ララさんを辱めていたとは!」


 ひとしきり強烈な一叩きをすると、ネーゼはヴァイスのお尻を撫で始めた。

 特に、真っ赤に染まった部分を丹念に撫でている。


「あぁ……❤ わたくしよりずっと引き締まっているのに、オトコを誘惑する素養があるとは……❤ 腹立たしい❤」

「ひゃぁあっ❤ 痛い❤ 痛いですネーゼ陛下❤ ヒリヒリしてますぅっ❤」


 ネーゼに目覚めたサド心が、ヴァイスのお尻を撫でるという行為に現れている。

 ねっとりと絡みつくような手つきで、ネーゼはヴァイスのお尻を撫で続けていた。


「あぁっ❤ ジンジンきてますぅ❤」

「まだまだこんなもので、ララさんの心の痛みは癒えません!

 お覚悟を、ヴァイスシルト殿下!」


 ヴァイスのお尻の肉を鷲掴みにしたネーゼは、存分に感触を味わう。

 やがて飽きると同時に、ヴァイスのお尻をペンペンするのを再開した。


「パシン! パシィン!! パシィイン!!!」と、リズミカルな破裂音がより一層大きな音で、部屋中に響き渡る。


「ひあっ❤ らめぇえっ❤」


 その音を聞く度にヴァイスの欲望は加速し、やはりネーゼのドレスをびちょびちょにした(繰り返すが、失禁ではない)。


「やはりあのような企みをなさるヴァイスシルト殿下も、既に“変態”でしたね!」

「違っ、違いますぅ❤」

「言い訳無用! わたくしのドレスが汚れているのが何よりの証拠ですわ!」


 ネーゼの一喝と同時に、部屋に破裂音が響く。


「はひぃいいいっ!❤

 そ、そうですぅっ❤ わたくしはっ❤ 変態ですぅうっ❤」

「ついにお認めになりましたわね、ヴァイスシルト殿下!

 思う存分、ララさんの怒りをぶつけて差し上げます!」


 それから五時間もの間、部屋にはお尻を「パァン! パァン!!」と叩く音が響き渡っていたという。

 余談だが、この一件でネーゼはすっかり(身近な、若い)女子のお尻を苛め抜く性癖に覚醒し、ヴァイスは龍野とのにおいて、お尻を手加減無用で引っぱたかれたくなる性癖に目覚めたという。



作者からの追伸


 有原です。


 ララちゃまの鬱憤が溜まっていたので、お姉ネーゼ様にお仕置きして頂きました。

 溜飲は下がったでしょうか?


 ちなみにネーゼ様が性癖に目覚められているのは、「朱に交われば赤くなる」といったものです。カオス。


 なお、この一件は「れっきとした教育あるいは制裁」です。

 スケベなようにしか見えませんが、「れっきとした教育あるいは制裁」なのです。

 ですので、ネーゼ様は変態ではありません。少なくとも今のところは。


 では、今回はここまで!

 次からはちゃんと、ララちゃまを(性的に)イジメ抜いてあげましょうかね~❤

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