母からのお仕置き

※前のエピソードの続きです。



 パァアン! パァアン!


 またもやリズミカルな破裂音が、皇城カメリアの一室に響いていた。


「あぁん❤ お母さまぁ❤」


 ブランシュがリネンを握り、襲い来る痛覚と快楽に抗っていた。

 彼女も今、母親にして現アルマ帝国皇帝(女帝)であるネーゼ・アルマ・ウェーバーから𠮟責――もとい、お尻ペンペンを受けていた。


「貴女もです、ブランシュ。

 というより、そもそも貴女が発端だったのですよね?

 ララさんからお聞きしました。『グレイスが持っているララさんのいかがわしい抱き枕よりも前に、別のいかがわしいララさんの抱き枕を持った事がある』と」


 ネーゼは話しながらも手を止めず、ブランシュのむっちむちなお尻を叩き続けていた。破裂音が一定のリズムで響き渡る。

 ブランシュはお尻をひっぱたかれる度に、恍惚の笑みを浮かべていた。


「貴女、グレイスや他の方と共謀して、ララさんにまつわるいかがわしいお話を考案し、流布なさったのですよね?」

「ち、違いますぅ❤ お母さまぁ❤」

「調べはついているのです!」


 ブランシュの口答えに、いっそう叩く力を強めたネーゼ。


「バシィイイン!」という、一際ひときわ大きな音が響いた。


「はっ❤ はひぃ!❤ その通りですぅ❤ お母さまぁ❤」


 ブランシュもまた、涙と涎を垂らしながらネーゼの責めを受けていた。

 勿論盛大に欲情し、ネーゼのドレスをびちょびちょにしている(失禁ではない)。


「ララさんの受けた恥、貴女も受けなさい!


 あら? あらあらあらあら、貴女もですか。この変態娘」


「ひゃぅう❤ ごめんなさいぃ❤」

「許す訳が無いでしょう!

 満足するまで存分に叩いて!」


 それから三時間半もの間、部屋にはお尻を「パァン! パァン!!」と叩く音が響き渡っていたという。

 余談だが、この一件で、ネーゼはブランシュ孫娘グレイスのお尻をナデナデしたり引っぱたきたくなる性癖に目覚め(つまり“パブロフの犬”状態)、ブランシュはブレイバとのにお尻を手加減無用で引っぱたかれたくなる性癖に目覚めたという。

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