祖母からのお仕置き

※言うまでもありませんが、このエピソードは有原の世界線です。

 把握の上でお読みくださいませ。



 パァン! パァン!!


 リズミカルな破裂音が、皇城カメリアの一室に響いていた。


「ひあっ❤ お婆様ぁ❤」


 グレイスが目を潤ませ、締まりの無い表情を浮かべて尻尾をフリフリしながら、お尻ペンペンを受けていた。


「まったく、どうして貴女はララさんを苛める変態になったのです?

 お馬鹿さんな孫、グレイス」


 グレイスのお尻を叩いていたのは、彼女の祖母にして現アルマ帝国皇帝(女帝)であるネーゼ・アルマ・ウェーバーであった。


 彼女は手を止めず、グレイスへのお仕置きを続けていた。


「ララさんからお聞きしました」


「ペシィン! ペシィン!!」という音を響かせながら、ネーゼはグレイスのお尻をペンペンし続ける。

 その間にも、グレイスはよろこびの表情を浮かべていた。


「貴女、ララさんの抱き枕をコクピットに持ち込む……のはまだいいとしても、ララさんのいかがわしいお話を共謀して考案し、あまつさえ外に流布なさったそうですね?」

「はっ❤ はぃい❤」


 グレイスは涙と涎を垂らしながら、ネーゼの問いかけに答える。

 ネーゼに今のグレイスの表情が見えなかったのは、グレイスにとって幸いだったかもしれない。

 何故なら今のグレイスは、皇室の女性では有り得ない程に表情をしていたからだ。


「しかも一度や二度ならず、何度でも。

 どれだけララさんを辱めれば気が済むのですか? この変態孫」

「ひゃぁっ❤ 申し訳ございません❤ お婆様ぁ❤」


 ネーゼに何度も叩かれた、グレイスのむっちむちな純白のお尻は、既に真っ赤に染まっていた。

 更に欲情したグレイスは、自らの体液でネーゼのドレスに染みを作っていたのである。


「ララさんの怒りや悲しみは、こんなものではありません、グレイス!」

「ふぁあんっ❤ ごめんなさいっ❤ お婆様ぁ❤」

「わたくしではなく、ララさんに謝りなさい、グレイス! あら?


 貴女、どうしてお尻を叩かれて欲情しているのです!?」


「ひぁあっ❤ それはぁ❤」

「わたくしのドレスをけがすとは……!

 その分も追加いたします!」

「あぁっ❤ 叩かれてるぅ❤」


 それから二時間もの間、部屋にはお尻を「パァン! パァン!!」と叩く音が響き渡っていたという。

 余談だが、この一件で、ネーゼはハーゲンに対するちょっとしたサド心(言葉責めや肌を摘まむといったレベル)に、グレイスはハルトムートに対するガチンコなマゾ心(激しい言葉責めや手加減ゼロのお尻ペンペン)に目覚めたという。

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