(健全な有原)ララ様とシュシュを盗撮してみた

※ここでのララ様は、小学4年生の体型です。

※今回、エロはありません。ええ、

※悪巧みの犯人達はヴァイス、ブランシュ、グレイスです。

 アルヴァーレで存分に反撃してくださいませ。



「さて、ここで待っていろとの話だが……」


 ヴァレンティア王国に極秘裏に招待された、アルマ帝国が第四皇女ララ・アルマ・バーンスタインは、いつも通される部屋とは違う所に連れていかれた。


「明らかに、“執務室”と言った様子だな。

 だが、置かれているものが少々、何というか……可愛らしい、な? む、何やら中に……おっと」


 ララが何やら疑ったが、それよりも先にドアの開く音がする。

 コツ、コツと靴音が響き、部屋の主は姿を現した。


「あら、いらしてたのですねララ殿下。

 初めまして、わたくしはシュヴァルツシュヴェーアト・ローゼ・ヴァレンティア。ヴァレンティア王国の第二王女でございますわ。“シュシュ”とお呼びくださいまし」


 蒼い髪をツインテールにし、乏しい胸の代わりに揺らしながら歩く。

 それを見たララは、ある事を思った。


「私はアルマ帝国第四皇女、ララ・アルマ・バーンスタインだ。よろしく頼む、(シュヴァルツシュヴェーアト殿下……いや、シュシュ殿下。

 何となく、私と似ていないか?)」


 確かに、似ている。

 一つ、ツインテールという髪型。

 一つ、蒼い(碧い)瞳である。

 一つ、身長(シュシュは145cm、ララは140cm)。

 一つ、胸が乏しいという哀しき事実。

 一つ、姉によく懐く(シュシュはヴァイスに、ララはマユに。なお、ララはシュシュとヴァイスの話を既に聞いている)。

 思い付く情報だけでも、これだけ列挙出来た。


(さて、どうするか……)

「そういえば、ララ殿下にはを、と言いつけていたのでしたわ。そろそろ来る頃合いでしょうけれど……」

!? シュシュ殿下、それは一体……」

「ふふっ、それは“お楽しみ”というものですわ」


 と、チャイムの音が響く。


「来ましたわね。……はい、わたくしですわ。今開けますので、しばしお待ちを」


 内側からインターホンを操作し、扉を解錠して外にいる人間を呼ぶ。

 程なくして、ワゴンを運んだ侍従が来た。


「ご苦労様でしたわ。後はわたくしが下げますから、下がってくださいまし」


 素早く侍従を払うと、シュシュがララの手を取る。


「っ!?」


 シュシュの白く柔らかくて温かい手にドキリとするララ。

 すると、耳元で何やら囁かれた。


「お待ちかねのものですわ。ララ様、開けてみてくださいまし」


 その言葉の後に、軽く背中を押される。

 ララは恐る恐るワゴンに近づくと、上に載せられた物の蓋を取った。


「な、何と!」



 そこには、特大のバケツプリン……いや、クッキープレートにチョコレートペンで「歓迎します、ララ殿下!」と書かれたもの、ホイップクリームの山の数々、そして高級サクランボまでもが乗った特別製のシロモノであった。



「こ、これは……。

 しかし、良いのですかシュシュ殿下? 貴女のものは」

「安心してくださいまし、ちゃんとございますわ」


 シュシュは脇にある小ぶりなパフェを取り、執務机に乗せる。様々なフルーツが乗った、十分に高級なパフェだ。


「では、いただきますわ」

「あ、ありがたく……」


 妙な緊張を持ちつつも、ララは差し出された最高級プリンを食べ始める。


「んんっ!」


 それは、甘さがありつつもしつこ過ぎず、口の中でまろやかな味わいが広がる程度の柔らかさであった。


(す、素晴らしいな……。まさかこれ程のプリンにありつけるとは……!)

「どうかしら?」


 口元に付いたパフェのクリームを拭きとりながら、シュシュが尋ねる。


「ま、まさかこれほどまでに美味しいプリンにありつけるとは……」

「うふふっ、そう言っていただける事を誇りに思いますわ(実際はパティシエの功績なのですけれどね)」

「え、ええ、これは……」


 ララはしばし、プリンの味の余韻を味わっていた。


     *


「ごちそうさまでした」


 二人がスイーツを食べ終え、片付けを侍従に任せる。

 と、ララが突然切り出した。


「シュシュ殿下」

「何でしょうか?」



「もしや、日本のオタク文化とやらに興味がおありで?」



「……」


 図星を突かれたシュシュが、しばし固まる。

 ややあって、ようやく口を開いた。


「え、ええ……」


 そう。

 ララが最初に部屋に入った時、見ていたものは、日本で有名なアニメのグッズだった。


「そ、それが……?」


 シュシュが恐る恐る尋ね返すと、ララは目の色を変えて飛びついた。


「実は私は、大の日本オタク文化のファンなのです、シュシュ殿下!

 いやはや、このような所に同志がいらっしゃったとは!」

「ええっ!?」


 突然のララの豹変ぶりに、戸惑うシュシュ。


 その後、日本のオタク文化に関する話は五時間にも及んだそうな……。


     *


 そんな二人の様子を、別室でモニターする者達がいた。


「あらあら、シュシュったら可愛いわね」

「ヴァイスシルト殿下の妹様とは、うふふ」

「しかし、どちらも熱を入れた語りっぷりですわね」


 そこにいたのは、ヴァイス、ブランシュ、グレイスであった。

 何やら笑みを浮かべている。


「さあ、これで音声サンプルも取れましたわ」

「編集依頼をして、お二方の百合ん百合んなボイスCDを作成しましょうね」

「そしてそれを元に、全ての大手同人作家とやらに“R18で百合ん百合んな薄い本”を、作っていただきましょう」


 三人の姫様はいつものように、妖しく笑っていた。

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