応援コメント

作成者の話(大輪の花と異国の騎士)」への応援コメント

  • フフ…😌✨

    また読ませて戴きます❗❗❗

    作者からの返信

     ありがとうございます!


  • 編集済

    コンコンコン。

    ノックの音が聞こえる。
    「入れ」
    ララの言葉にドアが開きスリムな女性が入ってきた。
    「ララ様、初めまして。私は綾瀬重工開発部の宮内薫です。ご注文のお品をお届けに参りました」
    「すまんな。さっそく見せてくれ」
    「こちらは“くない”です。三本用意させていただきました。それと“十字手裏剣”です。こちらは五本あります。制作者からは鉄の鋳造品のような質感を出すのに苦労したと伺っております」
    「ほほー。これは見事な出来だ」
    「お褒めにあずかり光栄です。APFSDS用のタングステン系素材を使用しております。非常に硬いので研磨するには特殊な工具を必要とします。一般に使用する場合刃が欠けることはないと思われますが、万一の場合は開発部までご連絡くだされば対応いたします」
     薫の説明に頷きながら、ララは自分の髪の毛を一本抜き手裏剣の刃に当てる。それは大した抵抗もなくスッと切れてしまった。
    「これは素晴らしい切れ味だな。いい仕事をてくれた。頼爺にも伝えておいてくれ」
    「かしこまりました。ところでララ様。このくないと手裏剣で何をされるのですか?」
    「何って…………忍者ごっこ」
    「忍者ごっこなら樹脂製のもので十分ではないですか? 一番固いもので作れってオーダーの意味が知りたいかな?」
     薫はララの目をじっと見つめる。まだ20代で綾瀬重工の開発部部長を務めるこの女性は、胸元がやや寂しいのだがなかなかの美女であった。
    「薫。近い。変な気持ちになったらどうするんだ」
    「大丈夫です。変な気持ちになったりしません。でも、ララ様が話してくれないと変な気分になっちゃうかも? うふふ」
    「……しかたない……教えてやる。誰にもしゃべるなよ」
    「はい」

     かくかくしかじか……ララの説明に薫はうんうんと頷く。

    「そう。まだバージンなのに淫乱でやりマンみたいに書かれちゃったのね。その作者にこれをプレゼントするの?」
    「そうだ。もちろん梱包などせずそのまま投げてやる。顔に刺さろうが金玉に刺さろうが知った事か」
    「投げるはいいけど、どこにいるかわかってるの?」
    「大丈夫。場外(応援コメント)専用での特技がありますから」
    「えーっと。何かな?」
    「次元跳躍投擲です。これは百発百中ですからご安心ください」
    「へー。やって見せて」

     ララは頷き十字手裏剣を右手に掴んだ。そして30秒ほど霊力を貯めこんで目を見開き、渾身の力でそれを壁に向かって投げた。
     壁に刺さったかと思われた十字手裏剣は見えなくなっていた。

    「あら、本当に消えちゃったわ。これは不思議ね。手裏剣何処へ行ったの?」
    「有原とかいうやつの尻に刺さっている。今日はこれぐらいで勘弁してやる。次は心臓を狙うからな」
    「あら怖い」
    「誰にでも投げるわけじゃないです」
    「嫌な男がいたらララ様に退治してもらっていいかな?」
    「いいですよ」
    「そういう事があったらお願いしますね。じゃあ私はこれで失礼します。ララ様またね」
    「じゃあ」

     薫は部屋を出ていった。

     ララの投げたタングステン合金の手裏剣がどこに刺さっているかは誰も知らない。

    [追記]

    「きゃー。ララ様って可愛いわね」
    「でしょ。それでものすごく怒ってた訳なんだけど、あの手裏剣を本当に次元跳躍させたみたいなのよ」
    「ほうほう。で、その作者の尻に刺さったと」
    「ララ様はそう言ってたわね。頼爺の話だと、ララ様の本気の投擲では大和級戦艦の装甲もぶち抜くらしいわ」
    「そんなものを尻に受けた例の作者さんってお気の毒よね」
    「生きてりゃいいけどね。もう死亡フラグは完全に立ってる気がするよ」
    「むふふ。ところでさ。最近、やたらと付きまとってくる変態おやじがいるのよね。そいつ、ララ様に頼んでやっちゃって貰おうかしら」
    「いいんじゃないかな。今度、お土産にスイーツ買い込んでお邪魔しちゃいましょう」
    「じゃあ万事屋にある『糖分』の額なんて素敵じゃない?」
    「そうね。でも、神楽ちゃんが持っている傘もいい感じだと思う」
    「さっそく探しに行こうよ」
    「そうだね」

     これは、宮内薫と同僚のパイロットである花田弥生との会話である。薫に喋った時点で秘密が秘密でなくなっていることにララは気づいていなかった。その後、綾瀬重工開発部内では、ララが主人公となっている官能小説の海賊版が出回っていたらしい……。

    作者からの返信

    ※有原の尻に手裏剣が刺さった事に関して、三人の姫君はツボに入っております。

    ヴァイス
    「プッwww」

    ブランシュ
    「こwwwれwwwはwww」

    グレイス
    「面白いですわwww
     それはさておき、そこまでひどい性格ではありませんわよ、大叔母様」

    龍野
    「あー、申し訳ありませんララ殿下。ヴァイス曰く、『この物語のララ殿下は、一途に龍野君を慕っているため、龍野君以外とは一切の性交渉を行っておりません』だそうです(滝のような汗をかきながら。なお、本文読了済み)」

    ヴァイス
    「そうですわ、やりマンとやらではありませんことよ? ララ殿下」

    ブランシュ
    「可愛らしいですわ」

    グレイス
    「次はどんなプレイを須王卿とさせてみましょうかしら?」

    ---

    有原
    「痛いッ!(手裏剣……ですよ、ね? これ)」

    ※その後、姫君三人の尻には真っ赤な手形が刻み付けられたそうな。いたずらの罰である。哀れ。

    以下、追記

    有原
    「ちょwwwそれ私の作品www」

    仮面の男(有原)
    「出ww回wwっwwてwwるww」

    黒騎士(有原)
    「こwwwれwwwはwwwひwwwどwwwいwww」

    有原
    「ところで、ララ様は欲求不満と見ました。この欲しがりさんめ」

    ヴァイス
    「では、僭越ながらわたくしが」

    ブランシュ
    「わたくしも、お忘れ無く」

    グレイス
    「わたくしも、手伝いますわ。うふふ」

    編集済