大輪の花と異国の騎士(前編)

※こちらのララ様は、胸囲が108cmの時の肉体です。

 何気に龍野のハーレムメンバー全員よりも大きい!


「よく戦った。お疲れさん」

 龍野が複数の新型鋼鉄人形を素手で屠れるようになってから、1ヶ月の事。

 アルマ帝国の帝都リゲルにおける御前試合で、龍野は決勝戦の相手の操縦士ドールマスターに震えられながら、握手を交わしていた。

 だがその心は、上の空であった。

(しっかしよお……。ララ師匠、どこ行っちまったんだ?)

 そう。

 龍野がララと別れてから、既に3ヶ月経っていた。

(ブレイバ君やブランシュ殿下に聞いても、「さっぱりわからない」ときた。……ああもう、俺も女々しいな、クソッ! 今晩ヴァイスにでも……)

 その時、控え室のドアがノックされた。

「はい、どうぞ!」

 龍野が入室の許可を出す。


 すると、金髪巨乳の美女が入ってきた。


「ど……どちら様、でしょうか?」

 心当たりの無い女性が入ってくるのを見て、龍野は絶句する。

 と、女性が口を開いた。

「貴様、師匠に向かって随分な言い様だな……冗談だよ、龍野」

「ララ師匠!?」

「久しぶりだな。そして貴様は、約束を守った。見事、優勝したそうだな」

「ええ。これも師匠のお陰です」

 女性――ララ師匠ことララ・アルマ・バーンスタイン――は、優しい笑みを龍野に向ける。

「ならば私も、約束を守らねばな。今晩、私の部屋へ来い。正直今しても構わないのだが、“前例”があるからな……」

 ララが遠い目をしながら、呟く。

 そう。ここでは詳細は省くが、かつてアルマ帝国の皇室と軍人との恋愛が取り沙汰されたのだ。

 今でこそ平和的解決がなされているが、再び同様の事があって、龍野を庇いきれるかは非常に怪しい。

 だからこそ、ララは必死に本能を押し殺しているのだ。もっともそれも、あと数時間限りの話であるが。

「わかりました、師匠」

 龍野が返事をすると、ララは「では楽しみにしているぞ」と言い残し、控え室を後にした。


     *


 その夜、皇城にて。

 ララに案内されてやって来た龍野は、部屋に入るなりララに懇願され、ドレスを暴いていた。

 瞳と心はけだものに、手付きは紳士的に。

「次は私の番だな」

 ララもまた、龍野を暴き始める。

「相変わらずだな……。いや、こちらも成長したか(“カミソリのような目つきをした男”のソレ、だな。何度見ても禍々まがまがしい)」

 ララはふぅっと息を吹き掛ける。びくりと、龍野が反応した。

「さて、巨乳こんなものもある訳だ。使うとしようか、ふふふ」

 たわわに実った果実に、ソレを沈めるララ。

 その表情は、狂喜に満ちていた。

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