8㎞を走るだけ、まさにその通りだったけれど、でも面白い。一気読みしてしまいました。私も授業で今まさに持久走を走っていますが、凪の走っている時の描写がとても共感出来ました。ランナーズハイで調子に乗って、でもふと我に返って苦しくなるところは私も経験があります笑描写力も魅力でしたが、それよりも物語自体に青春らしい爽やかさと苦しさがあって、読後感もすっきりして良いです。走るだけだ、と侮っては駄目です。読まないと損だと思いました。
その『走る』行為ひとつを、こんなにも丁寧に、なによりスピード感を残しつつ描けるものかと大変勉強になりました。県道を走る二人の切磋琢磨する姿は脳裏に焼き付き離れません。目的を持ちそれぞれの向かうゴールへその足で進むこと、青春だからこそ成せることです!
走っている臨場感がすごく伝わりました。だだ、友情物語的な終わりかたなので、凪の心情も渚に向いた部分も入れたほうがいいかもしれませんね♪彼女の仏頂面を殺す、というところにたぐいまれないセンスを感じました。