エンパスを自覚したきっかけ

 短大卒業後、生まれ育ったK町から、県内では豪雪地と有名なT町へ引っ越し、一人暮らしを始めました。

 テレビも電話もラジオも置かない生活です。とある試験を受けていたので、試験勉強に集中したい理由もありました。この静かな生活が、感覚を研ぎ澄ましたのかもしれません。


 半年もしないうちに、理由も原因も不明な頭痛や腹痛が起きたり、情緒不安定になったりと、妙な現象が起き始めました。そういう時は決まって、九州で新生活を始めた友人に連絡をしなくては、という気持ちになるのです。

 公衆電話へ出向いて電話をすると、決まってその友人に重大なことが起きていました。

 交通事故に遭った翌日だったり、失恋した当日だったり、怪我や病気で苦しんでいたり。

 不調を嗅ぎ付けたように電話をする私に、「エンパシーあるみたいだね」と友人が笑ったのを覚えています。

 当時はエンパシー、エンパスといった言葉を知らなかったので、何のことかと辞書を引きました。これが、自分はエンパスだと自覚するきっかけになりました。


 共鳴する体質は、自覚してしまうととても厄介なものでした。

 遮断するイメージを持つことで、保身することもある程度は可能なようです。現在はエンパスについての情報もたくさんあるようですので、興味がある方は調べてみてください。

 ただ、怪しい団体などに嵌まらないよう、ご注意ください。



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