風が吹く夜は子供が騒ぐ
世の中には、不思議な言い伝えが意外と転がっています。
夜、口笛や笛を吹くと泥棒がくる。などといった言い伝えを、聞いたことはありませんか?
たぶん、この言い伝えも他愛ないものなのだと思います。
「風が吹く夜は子供が騒ぐ」
だからどうなのか、何を意味していたのか全く不明なのですが、何度か母から聞いた言葉です。何故思い出したのかと言うと、また酷く風が荒れ出したからです。眠れません。
いつのことだったか覚えていないのですが、風が荒れた夜、屋根裏をぱたぱたと走る音を何度か聞きました。
ネズミが走る音とは全く違い、その音はまるで小さな子供の足音のようでした。
聞こえたのは、いつも風が強い夜。
ガタガタ、ギシギシと軋む騒音にもかき消されず、軽やかにぱたぱたと聞こえるのです。
子供でさえ立つことなど出来ない高さの屋根裏を、どうやって走るのか。座敷わらしだとしても無理なことだろうにと、思いながら聞いていました。
あれは何だったのでしょう。未だに謎です。
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