タロットカード

 話が横道に入るようですが、これも不可思議なことかもしれないと思ったので、取り上げてみます。


 昔、ハイクラウンチョコレートというお菓子がありました。菓子箱には1枚のカードが入っていて、そのカードを集めて応募すると、抽選でタロットカードが当たるというキャンペーンがあったのです。二種類のイラストの一方が、『ベルサイユのバラ』を描いていた池田理代子さんのもので、大層美しい絵に惚れ、当たるはずがないと思いつつ応募しました。

 えにしというものは、必然的に結ばれるものなのかもしれません。

 ある日、美麗なタロットカードが私の元に届きました。当たると思っていなかったタロットカード、美しい大アルカナのセットです。

 カードが傷むのを嫌い、1年ほどは眺めるだけでしたが、タロット入門の本を買って、カードの意味と絵柄を見て楽しんでいました。この間に、カードと私の関係性あいしょうが高まったのだと思います。

 高3の頃、始めて友人を占ったところ、とても的を射ていると言われ、占って貰いたい友人が、泊まりに来るようになりました。

 

 推測でしかありませんが、私が怪異にあまり遭わなくなったのは、タロットカードの影響もあったのではないかと思っています。

 私は、占うことにかなりのエネルギーを消耗していました。酷い時には熱を出して寝込んだこともあります。

 余力がない状態で生活をしていた為、霊などの怪異に対してのアンテナが働かなくなっていたような気がするのです。

 タロットカード占いを頻繁にしていた時期は、高3から短大卒業までの頃なので、ちょうど怪異に遭遇しなくなった時期と重なります。


 相性が良い占道具は、占者を護るという話を聞いたこともあります。真偽は定かではありませんが、某かの影響はあったのかもしれません。


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