アザに纏わる話
アザは呪いが関係しているケースがある、と書きました。
全てのアザが呪われている訳ではないので、誤解の無きようお願いします。たいていは、何ら問題がないアザです。
私が言うアザは、体に何らかの形で遺されたもの、霊障や呪や念などが関わっている痣や傷痕になります。
そんな特殊なアザを持っている、という方を数人知っています。
中学までの同級生には二人。一人は狐憑きのKさん。彼女は小学生の頃、自転車に乗っている最中に転び、左大腿骨を骨折する大怪我をしました。折れた骨が皮膚を突き破ったほど酷い骨折で、20針近く縫ったそうです。細い脚には、痛々しい傷痕が残っていました。
Kさん本人は傷痕を全く気にしていなかったし、同級生はみんなKさんの傷痕を見慣れていました。
そう、見慣れていたのです。ところがある時、私はその傷痕に違和感を覚えました。
傷痕に幻影が重なったような妙な具合です。幻視と言うのか、霊視と言うのか、目の前の傷痕に視えないはずのモノが重なって見えます。それは嫌われもののムカデの姿に見えました。
たぶん傷に纏わる、霊障か何かではないかと思います。
もう一人、Hさんには蛇に見える痣がありました。蛇の痣を持つ人はその後も数人会いましたが、Hさんの痣は他の人と違い、産まれつきのものだという話でした。
蛇憑き、なのだと思います。先祖の業ではないかと、Hさんも話していました。
高校、短大時代に出会った蛇の痣を持つ人達は、話を聞くと蛇を虐めた過去があり、祟られているタイプでした。意外に蛇の祟りアザを持つ人は居ます。本人が気づいていない場合も多いので、迂闊に蛇の痣があるなどと話すと、逆恨みをされたりします。
蛇の殺傷による良くない念や、呪が籠っているアザを持ってしまった場合、供養をすることで解放される事もあるようなので、お寺や神社で相談するのも良いかと思います。
素人の除霊などを下手に受けると、かえって悪い結果を招くので、ご注意ください。
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