中学校時代
幼少期に霊感があっても、成長と共に失っていくものだと定説のように言われますが、中にはそのまま保持する例もあります。
私も保持した方です。私のように保持していた同級生は多く、中学校時代では集団で怪異現象に遭ったりもしました。
寧ろ小学生だった時よりも中学生の頃の方が、幽霊や不可思議な事に遭遇していたように思います。
立地上の要因もあったのでしょう。
中学校は三角地帯の中にあり、更には戦没慰霊碑が、学校のすぐ目の前にありました。
しかも中学校の校舎は古い木造平屋、トイレは汲み取りの和式と、いかにも幽霊が出そうな造りでした。
校舎は北校舎と南校舎が中央渡り廊下と東端の廊下で繋がり、それぞれの西端から渡り廊下で体育館へ繋がるという構造でした。
北校舎の北には、渡り廊下で繋がる技術室がありました。
校舎の西に建つ体育館も古く、体育館の南にはプールがありました。
校庭は東側にあり、校舎の南は高台のグラウンドになっていました。そこには木造平屋の倉庫と、西に慰霊碑のある小さな公園がありました。現在も公園はありますが、グラウンドには2階建ての新校舎が建っています。
木造平屋の旧校舎は解体され、更地になった跡地は現在、第2グラウンドとして使われているようです。
あの木造校舎に出た霊は、何処へ行ったのか……と、ふと思うことがあります。
長い時間、校舎と共にあった闇は、新たな場所へと移動したのでしょうか。それとも、校舎と共に消えたのでしょうか。
無くなってしまった木造校舎での思い出を交えながら、中学生の頃にあった不可思議な事を、ランダムに書いていきます。
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