自分を卑下するな。自分を信じられるのは、自分だけだ。

 自分が自分を信じられなければ。好きでなければ。

 誰が、その自分が作った作品を好きになってくれるというのだろう。

 自分を信じ続けろ。諦めるな。どんなに駄目でも無様でも。

 それでも、自分を好きであれ。嫌いになるな。信じ続けろ。


 どんなに他人に

「お前には価値なんてない」

「出来損ない」

 と言われても。自分の価値を決めるのは、他人だけじゃない。

 自分にだって、決める権利があるはず。


 言葉でダメなら、行動で示すしかない。結果で示すしかない。

 覚悟を決めろ。認められたいなら、見返したいのなら、

 ただただ、体を動かし続けろ。

 弱音を吐いてもいい。時には、逃げ出してもいい。

 でも最後は必ず、この舞台に戻って来い。小説という舞台に。


 自分は誰か。何者か。そして何者になりたいのか。

 ただの顔のない「誰か」で終わりたくない。

 だとするなら。ただ、努力するしかない。精進するしかない。

 諦めるのは、いつだってできる。努力してからで構わない。


「価値がない」と嘲笑った人たちにとっては、「価値のない人間」。

でも、他の誰かにとって「価値のある人間」になれ。

 全ての人に「価値がある人間」になんて、誰にもなれやしないのだから。

 全ての人が、賛同してくれる作品が作れないのと同じ。

 どんなにいい作品でも、それを好きになれない人がいるのと同じ。


 私の創作の根底にある本当の想いはきっと、これだ。

 ある意味、どす黒い気持ちが渦を巻いてるのかもしれない。

 でもそれを明るいものへ変えられるのもまた、創作の形。


 前を向け。後ろを振り返るな。後悔するなら、最初から逃げるな。

 突き刺すような言葉を投げかけてきた人は、はるか遠くの過去にいる。振り返らなければ、見えない。聞こえない。


 怠惰な私も、行動や言動にいちいちずるずると後悔する自分も、いちいち行動が遅い自分も、手先が不器用な自分も全部受け入れて。全部は無理でも、少しでも自分を好きでいつづけて。受け入れて。絶対に、一時でも、嫌いになったりするな。


 同じような気持ちでいる人たちに届くように、書き続けろ。


(エッセイとは関係ないかもしれませんが、私の心の中の感情です。私自身が忘れないように、ここに記載しておきます。感情が高ぶったときこそ、創作の力となるのです。)

 

 

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