そもそも、なぜ児童文学なのか。

 そういえば、なぜ自分が児童文学で小説書きたいのか、語ってなかったなぁとふと思いまして、急に書いてみたりします。


 私が児童文学を書こうと思い立ったのは、ごく最近のことです。


 以前別記事でも書きました通り、現在私はアルバイト掛け持ちでの生活です。一つは教育業界、もう一つは書店員。


 教育業界は、もちろん子ども相手のお仕事が多いです。そして書店員での私の担当は、児童書となっております。(あくまで現在、ですが)


 今年の4月より書店員のアルバイトを始めたわけですが、面接の時、


「どんな本が好きですか」

と店長に聞かれ、


「集英社オレンジ文庫さんなどのほのぼのとした文庫作品ですとか、最近は読んでませんが、青い鳥文庫さんや角川つばさ文庫さんの作品をよく読んでました」


と答えたんですね。正社員だった頃の私は、仕事で手一杯で本当に読書をする気力がありませんでした。(言い訳にしかなりませんけど)そしてこの時私の頭の中では漠然と少ない時間の中でも読んでいた文庫に携われるところがいい、と思っていました。


実際シフト表をもらってみると、自分の名前のところには、児童書とありました。(たぶん研修期間中は、なかったんですけど本採用になってから)


そして児童書で働き始めてから数か月後、ある日大量の児童書の帯付を頼まれた際、児童書の小説賞があることを知ったのです。そこで、ふと


「あ、児童文学賞に応募してみよう」


と思い立ちました。本当に、何がきっかけになるか分かりません。


しかし、よくよく考えてみますと。元々私が小説家になりたいと思ったのも、そもそも読書が大好きになったのも、はやみねかおる氏の作品だったり、ミヒャエル・エンデ氏の作品だったりと、児童書が発端だったわけです。


 なのになぜか、今までは児童書を読むことはあっても、書こうという方向には向きませんでした。これが今となっては、本当に不思議です。なぜ大人向けの小説にこだわっていたんだろうって。やっぱり、自分が影響を受けた児童書の大御所と同じ土俵に立つのはおこがましい、などと思ったりしていたのでしょうか。(どのジャンルでも、おこがましいとは思うんですけど、やっぱり一番影響受けてるのは児童書ですし)


 こんなに子どもと関われる機会を持ってるのに、そして児童書と触れられる機会が多くなったのに子ども向け小説書かなくてどうするんだよと思い、今に至ります。


 アルバイト生活になってからは、地元図書館で本を上限まで借りて読むようにしていたのですが、この借りる作品にも変化が生じ、現在は基本的に児童書ばかり借りて、時々文庫みたいな形が多くなってきました。


 児童書、楽しいですよ。ぜひ最近児童書読んでないな、って方にも読んで頂きたいです。




 

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