第11話 友だちってなんでしょ

はじめてのオフ会の日の子どもたちの写真を私は今でも大切に保管してます。


面白いのはほぼ全員黒の服(季節は8月東京の真夏)ほぼ全員マスクマン(笑)

まだ15、16歳。おしゃれもメイクもほとんどまだ知らない年齢。

いままでずっと何かを抱えて生きてきたからなのか?なんなのか?とにかく黒が正解の模様です(なんなら私が1番色が多くて派手だった)


合流して1番最初にしたのは女子達はプリクラ。男子達はゲーセンのゲーム(音ゲー)

そして、そのままカラオケに行き、大人会の長が仕事終わりで合流してみんなで晩御飯。


何もかも特別な事はなく、本当に普通のなんでもない友だちとの遊び。


全日制に行ってたらたぶん、毎日でも繰り広げられる普通のことが、通信制高校であることと住んでる場所がみんな違うこと、そしてほとんどの子がはじめての東京での遊び。

特別なキラキラ感に包まれてたのは間違いなく、ご飯を食べ終わって地方組は皆同じホテルへお泊まりに。


私は普通に家に帰宅。


私自身が現役の高校生だった時も普通にやっていたこと。まぁ、プリクラはまだなかったけど、写ルンですを常に持ち歩きポケベルで友だちと繋がることにステータスを覚え、渋谷で他校の子と合流してみたり。

いつの時代も、高校生は今までいた自分の地元という狭い世界からはじめての広い世界に魅力を探しいつも求めている気がする。

恋をすることも友だちと揉めることも、自分の気持ちをどうやって出すか相手への伝え方や失敗も含めて全部10代だから鮮やかなのだろう...と思っていた。


だけど、アラフォーの私にも充分新鮮でキラキラしてて楽しい。子どもがいても、仕事があっても、新しい出会いや新しい発見には胸が踊るし楽しいし考えるし悩む。


そして、友だちになるには年齢は関係ない。

心からそう思う。

卒業してもう1年近く経つが、ずっと下の年齢の友人達に今でも支えられてるし楽しんでるし一緒に悩んでるし、心の持ちようなんて簡単な言葉では片付かない貴重な経験と時間を私は手にしたんだなとこの最初のオフ会で感じ、今でもそう思っています。


大切なことは学校で学ぶのではなく

友だちがいるから学べるのは大きい。

私が現役の時は実は同年代の友人があまり得意ではなかった(友人達よごめん)

どう接していいのかわからなかっただけなんだけど、そんなに頑張らなくてもちゃんと自分にとって大切な人は自然に近くに集まってくる物なのです。


もし、これを読んでいる若い人で友だちがいないと悩んでる人がいるとしたら、きっと後から気がつく時がくる。

今そばにいる少ない友人かもしれないその人があなたの人生をたくさん彩ってくれてると思うよ、って。

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