第8話 大人会

日々のSlackのやり取りの中で、LINE交換したりSkypeでグループ通話したりするのがだんだん日常化していきました。


みんな、それぞれの中学校生活や高校中退や転校の理由を抱えてましたが、やっぱり仲間ができると嬉しいのでしょう。毎日なにかしらのやり取りをする事が楽しくて仕方ない!!という感じでした。


Twitterでは、どこの学校の子でもあるいわゆる公開アカウントと個人的な外にはオフラインで呟きたい非公開垢、そして毒を吐く裏垢をみんな普通に使い分けています。


Slackで話した内容をTwitterで愚痴ったり、人の付き合いですからあの子嫌いあの子無理あとは仲間には入れない嫉妬からトラブルも多く発生していたのがちょうど6月くらいからでしょうか?


もめる度に、ちょっと年上の生徒や大人の生徒が取り持ったり、運営さんと相談したり担任の先生に相談して本人に伝えてもらったり、色々しましたがネットである事が皮肉にも弊害になって余計に悪化したりする事も多々ありました。


そんなこんなが続く中、数人の大人生徒たちで自然に集まって話すようになったのがN高大人会の最初です。


どうしたら相手に伝わるのか、どうしたら子どもたちがわかってくれるのか、ということから生活の知恵から恋愛相談からもうなんでも聞く!みたいな感じでしたね最初は。


運営さんにこれは学校としてはおかしいんじゃない?という話をしたこともありましたし、ほぼ喧嘩!みたいなこともありましたw


でも、卒業しちゃった今だからわかることですが、本当にその概念って必要だったのか?って思うと、たぶん子どもたちの自由というか必要な情報を取捨選択していける子にはなんら問題ないことだったんだなって思ってます。


ただ、当時は大半が15歳の中学校もほとんどいけなかったコミュニケーションがなかなか苦手な子が大半だったので、ほったらかしだったらもっと酷かっただろうとは思います。


大人の中にも少し変わってる?というか、面白い人もいて、本気でいじめと立ち向かおうとしてみたり、ほかの学校に校則があるのか自分で手紙を書いてきいてまわったり、生徒会作ろう!って活動しようとしたりする人もいました。


生徒会

実は3期生の現在もN高のネットコースには生徒会もないですし、いわゆる校則もほとんど存在しません。ネットや個人情報のルール、レポートの不正やスクーリングの間の生活態度(飲酒喫煙)くらいですかね。

ごくごく当たり前の事だけが注意事項として都度連絡が来る感じです。


通学コースには生徒会とか諸々存在するようですが。


そんな風に子どもたちと接してる中で、まぁなんとなくせっかく大人になってから出会った仲間だから会って酒でも飲む?って軽い気持ちで始まったのが大人会でした。

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