第7話 学校生活とか常識とか

Slackでの他の生徒とのやり取りは、いい意味でスピード感があり仲間意識も高くなり、その時の話題も色々出てきて楽しい一方で、問題もたくさんありました。


文字は目から入る情報であること。


そんなに大きな意味も持たないのに発した言葉が相手の子を酷く傷つける事もあったり、喧嘩になったり、またネット特有の炎上をわざと仕掛ける生徒もいました。


これは今現在、私が卒業したあとも変わっていません。TwitterやLINEでのブロックにはじまり、Slackでの既読無視などで連絡が上手くいかない...。


と、なると

通常の学校では先生という存在が仲裁したり取りまとめたりすると思うじゃないですか。

いないんですよ、担任の先生はその頃大量に入学してくる子どもたちの手続きや対応に追われていてそれどころではなく


運営さんがSlackの管理をしてくれてました。

この運営さん達、この後何度も私とぶつかりまくりますが、今思えば立ち上げからずーーーっと今でも常に大変だろうなと思います。


当初の主な運営さん達は、N高等学校を楽しく作っていこう!の方が強くて、学校の立ち位置とか高等教育の本当の意味とか、あんまり考えてなかったと思う。


私に、親御さんからお金を払ってもらって大切なお子さんをお預かりして教育とともに人を育む意識はないのか!?って言われた人もいましたねぇ...。


そのくらい、いい意味で言ったらまっさらで自由だけど、まだ15歳が大半の1期生にとっては自由と無責任が混在するような状況でした。そんななかで、生徒の中にいる「大人」達がチラホラと子どもたちと絡んでいくようになっていきました。

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