夜のドライブ

 昨夜は行きつけのスナックへ二人で出掛けて来ました。

 ダーサンはまたグラスを用意して貰って、父とビールを飲んでました。胸の中で色んなことを、語り合っているのかもしれません。

 早めに帰ろうかと思っていたら、ダーサンの飲み友達(元職場の先輩)二人が現れまして、予定より遅い時間に帰路に着くことに。

 更に二人を送ったので、ちょっとした深夜ドライブになりました。


 運転は嫌いじゃないんですよ。独身の頃は年に10000㎞は運転してましたし。マニュアル車4WDセダンが愛車で、オッサンかと言われた20代を過ごしてました。

 峠も平気ですし、長距離も苦にならないし。でも結婚して3ヶ月後、信号で停車中に後続車に追突され、右首筋から右足首まで痛めてしまったんですよね。シートベルトによる胸部打撲もあったし。

 以来、運転が負担になりました。それでも運転は嫌いじゃないんです。


 県内では豪雪地で有名な山間の町で独り暮らしをしていた時、よく夜のドライブをしました。

 タヌキやウサギ、イタチなんかが飛び出して来るので、スピードは出さずにゆったりと走るのですが、たまに、見ちゃいけないものも見ちゃうんですよね。ええ、何とは言いませんが。

 

 年下の同僚と、流星群を見ようかとダムまで走っちゃったことがあるんです。峠を登って、古くて車1台がやっとの短いトンネルを抜けるとダムがあって。そしたら深い霧で何も見えなくて。苦笑

 仕方なく帰ったんですが、出ると噂のトンネルを抜けて峠を下り始めたら、霧に登ってくるヘッドライトの光がパアッと光りまして。視界も悪い中の擦れ違いは気をつけなくちゃなぁと、ゆっくり走行したんですが。


 擦れ違わないまま峠を下っちゃったんですよね。


 あのヘッドライトの光、何だったのかなぁと、今も思うんですよ。同僚は幽霊だって泣いちゃって、夜のドライブに誘っても付き合ってくれなくなりました……。ははっ。


 夜のドライブ、楽しいですよね?



*2018/11/27(火)


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