赤嶺謙之介の困惑と興奮

「ふぅ……いやあマジで美味かった……ごちそうさまでした……って……」


 聞いちゃいねえ。誰も。


「あんた達さあ、束になっても敵わないとか恥ずかしくないの? 片手だけでやってあげよっか?」

「いるかそんなハンデ! ぜってー泣かしてやるからなお前ー!」

「ムカつくー! 美優ムカつくーっ! ってあー!? ぶっ飛ばされたー! なんでこはるんがあたしの事攻撃してんの!?」

「そこに殴り易い背中があったからです」

「そもそもチーム戦じゃないから」

「っていうかねこちゃん上手くね?」

「みんながんばれーっ」


 ポタポタと目から液体を投下しながらチョコレートケーキに齧り付いていた本日の準主役など完全に置き去りで、スマプラで大いに盛り上がる同級生連中と俺の妹。白藤のお爺様お婆様が切り盛りしている店だし貸切だしって言ってもさ、店内のテレビにゲーム繋いじゃうとかこいつら自由過ぎない? 


 っていうか、テレビの位置的な都合ってのはわかるんだけど、どうして俺の側に誰もいないの? 何なのこの弄られキャラ感というかぼっちキャラ感。俺はそんなキャラじゃないと思うのだが……。


 こら、全部食べたぞ。超美味かったぞありがとう。っていうか俺もそっち混ぜろ。


 なんて、羨ましいぞオーラマシマシで、少し距離を置いた所で白熱している七人の背中をにらんでいたら。


「あ……!」


 いきなり振り向いた白藤と、バッチリ目が合った。あ、可愛い。あ、笑顔天使。あ、嬉しい。あ、幸せ。あ、こっち来る。え? こっち来る? こっちに来る……!?


「は、わ、わわわ……!」


 き、来た……白藤来た……生白藤こっち来た……! どうする!? が、がんばる!


「全部食べてくれたんだね」

「あーっと……あー……あーはん?」

「何その外国の人みたいなリアクション。謙ちゃん変なの」


 あ……わ、笑った! 完っっっっ全に偶然の産物だったけど、笑ってくれた! 嬉し過ぎて鼻血出そうヤバイ! ヤバイぜヤバイぜーっ! くぅーっ!


「えと……味どうだったかな? 美味しく出来てたかな? あ! お世辞はなしでいいからね!?」

「お、美味しかったよ……ほんとに……それしか言葉出て来ないけど……ほんとに美味しかった……です……」

「そっか……良かったあ……」


 安堵の表情を浮かべ豊かな胸を撫で下ろす様はアレ。超アレ。破壊力あり過ぎて失明しちまわないか心配。ああもう、好き。


「テーブルの上片付けるね」

「お、俺も……」

「いいのいいの! 謙ちゃんは座ってて! 直ぐ片付けちゃうから!」

「え、あ、お、は、はい……」


 くそう。何をあっさり首を縦に振ってんだ俺のヘタレ! 共同作業するチャンスだったのに! 並んで台所で洗い物とか、夢シチュエーション再現のチャンスだったのに!


 鼻歌交じりでテキパキと机上を綺麗にしていく白藤をコソコソと観察していると、俺に注がれる視線に気付いた。テレビの前に椅子を並べているあいつらだ。


 奏太と浅葱はニヤニヤしている。修はいつものように笑っていて、小春はジト目的なヤツでこっちを見ている。元気と東雲はそれぞれ、また美優にやられたー! だのと叫んでいる。画面から目切ってるのに二人手玉に取るとか何者なんだよ浅葱美優。


「うん、お片づけおしまいっ」


 そんなあいつらだが、白藤がこっちに戻って来た途端、テレビに意識を向けた。何だその露骨な反応は。


 というかこれ……もしかするともしかして……気を使われていたりする……?


「ね、謙ちゃんも一緒にゲームしよ?」


 もしかしたらそうかもしれないし、もしかしたらそうじゃないかもしれないけど、これはちょっとしたチャンスだ。


「今はいいかな……ちょっと休憩で……」

「そうなんだ。じゃあ落ち着いた」

「ま、待ってくれ……!」

「ら?」


 あいつらの元に戻ろうとする背中を反射的に呼び止めてしまった。いやしかしグッジョブだぞ俺の本能。ここからは本体に任せろ。


「え、えと……あり……ありがとう……な……今日の事……」

「お礼なんていいのいいの! 正直に言うけど、チョコレートケーキ作ってみたいなーって願望もこっそりあったからそれで」

「ケ、ケーキの事だけじゃなくて!」

「じゃなくて?」

「その……こういう時間を作ってくれた事にありがとうって……そう言いたくて……だから……本当にありがとう、白藤」


 数日早いけど。あいつら曰く、オマケみたいな扱いらしいけど。ちゃんと気持ちは伝わっているから。ケーキを用意してくれた白藤だけじゃなくて、物好きで世話焼きでお節介なあいつらの気持ちも。もちろん、小春の気持ちも。


「え、えっと……じゃあここは……どういたしまして! だね!」


 応えてくれた。全力の笑顔で。あ、ヤバい。泣く。無理。あーでもマジダメほんとダメ超堪えろ俺やれるな俺やるんだ俺。


「その……白藤も……改めておめでとう」

「うん……ありがと、謙ちゃん」


 照れたようにはにかみながら頬を掻く姿が天使過ぎてマジ天使。やっべぇこれ超マジヤバイってマジでほんと。


「いやーみんなにこうして祝ってもらえるのは毎年の事だけど、学校の外でお友達にお祝いしてもらえるのなんて何年振りだろ。嬉しいなあ……!」


 弓なりに目を細めた白藤が滔々と零す喜びに満ちた言葉。その中の一つが、いやに引っ掛かった。


 気になるのも気にするのもわかるが、話題にすべき事ではない。それはわかる、わかっている。けれど。


「な、なあ……」

「なあに?」

「俺は……白藤の友達になれているのか?」


 でもやっぱ、聞きたかった。


「へ?」

「こんな事聞いて申し訳ない……けど……俺にはわからないから……それに……その……」

「その?」

「白藤とちゃんと友達になるのが……一つの目標だったから……」


 今更だ、こんな事。友達だと白藤が言ってくれたんだからもうそれでいいんだと思う。けれど俺は、白藤の事となると余計にわからなくなってしまう。だからちゃんと確かめたい。ウザがられてもなんでも、これだけは。


「えっ……と……私はずっと前から友達だと思ってたよ?」

「ほ、本当に? いや、疑ってるとかじゃなくて……俺、ずっと態度悪かったし……あいや、白藤が嫌いとかそんなんじゃなかったんだ! そんなつもりなかったけど……感じ悪かったのは事実だと思うから……」

「それは……」


 白藤が困っている。申し訳ないかぎりだ。けれどここは、必ず通らなければならないチェックポイントの一つ。ちゃんとここを通らなければ、それより先には進めない。


 過去の自分にも今の自分にも、この先の自分にだって、自信が持てないんだ。だから今すぐに、自分が前に進んでいるっていう証明が欲しい。それが、どれだけ些細な事だとしてもだ。


 女々しくてヘナチョコでヘタレているよな、こんなの。だが、それがどうした。俺はこういう男なんだ。何が悪い。


「えと……そ、それで……」

「うん。私と謙ちゃんは友達。昔から、今でも友達っ」

「……そっか……」


 目標が目標だ、ここで喜んでいる場合じゃないのはわかる。けれどやっぱり、嬉しい。とてもとても嬉しく思う。


「それにそれに、私達、昔より仲良くなれてると思うもん。謙ちゃんはそう思えない?」

「その通り……だと思う……」

「だと思うは要らないです。ね?」

「は、はいっ! その通りです!」

「敬語も要らないですっ!」

「はっ」

「むっ」

「そうで」

「むーっ」

「……そうだな……」

「うんっ。それでいいんです」

「……そっちは敬語使ってるじゃんか……」

「……あ」

「なんだこのやり取り……」

「ほんとだね……ふふ……」


 ああ、やっぱりダメだ。


 話せば話すほど。知れば知るほど。心を引っ張られる。今までも充分手遅れな所まで来ていると思っていたが、更に底があった。


 俺の置かれた状況をどっかその辺の頭の良いヤツに客観視させたら鼻で笑うんだろうな。バカなヤツだ。勝ち目のない戦だってわかってるのに何やってんだ、とかさ。


 けど、それがなんだってんだ。


 離れた方が楽なのなんてわかってるけど、楽になるよりバカになりたい。バカを貫き通して、浮かれに浮かれた大バカになりたい。


 負け戦濃厚なら策を練る。可能性が低いなら高める。ビビってる場合じゃない。勝負に絶対なんてないんだ。出来る事はまだいくらでもあるはず。まだ何も始まっていないんだから、この戦いはまだまだ終わらない。


 勝つんだ。絶対。どんなに情けなくてもカッコ悪くても諦めないんだ。そして言うんだ。伝えるんだ。叶えるんだ。


「なあ、白藤」

「なあに?」

「……向こう、キリがいいみたいだ。行かないか?」

「うん! 行こ行こ!」

「ああ」


 赤嶺謙之介は、白藤夏菜が、大好きなんだって。


 それが俺の目標……夢なんだから。


* * ×


「うっわねっむ……ねーねー誰かー部屋まで連れてってー」

「厨房の床で寝てろアホ」

「冷凍庫の中とか気持ち良さそう感ある。オススメだぞ」

「一諭吉さんで引き受けてあげるけど?」

「鬼! 悪魔! 守銭奴!」

「叫ぶ元気あるならちゃんと歩きなさいよ」

「はいはい騒がないの。閉めるよー」


 ガタガタと音を立て、機械式のシャッターがふじのやを隠していく。幸せな一時はもうおしまい。店を出る前、電気とガスの元栓を何度も指差し確認していた白藤が超可愛かった。


「じゃあ私はここで」

「や、隣の茶髪もちゃんと連れて帰ってよ。鬱陶しいから」

「俺が小春を連れ帰る側だろ!? あと鬱陶しいは酷くないかな奏太くん!?」

「真面目にツッコミ入れなくていいから早よ帰れ早よ」

「ほんとほんと。お前のそういう所がアレなんだよアレ」

「アレの中身はわからないけど時間を考えたボリューム調整をして欲しいかな」


 何その容赦のない口撃。日に日に俺の扱い雑になってくのなんなのマジで。あんまり言われまくると泣くからな俺。


「わーってるよ悪かったよ帰るよ……それで……その……ありがとう……な……祝ってくれて……」

「その話もう飽きたー」

「謙之介のそういう所ほんとアレなのよねーアレ」

「アレじゃわかんないよ!? みんな適当な事言ってるけど、謙ちゃんの事お祝いしたかったのもほんとだし、今だってどういたしましてって遠回しに言ってるだけだから! だから大丈夫! 気にしないでね!?」


 皆の気持ちを代弁してくれた白藤に首肯で返す。わかってる、なんて言ったらまーた弄られるだけだろうからな。


「じゃあ帰るわ」

「おやすみなさい、皆さん」

「おー」

「また明日なー!」

「帰り道、気を付けてね」

「おやすみー!」

「ばいばーい」

「謙ちゃん小春ちゃん! お祝いしてくれてありがとう! 謙ちゃんもおめでとう! 謙ちゃんのお誕生日の日になったらまたお祝いするからね! え、えっと……また明日!」


 大袈裟にだったり適当にだったり振られた手に見送られ、自転車に跨る。家まではここから三十分弱掛かる。のんびりと小春とドライブでも……。


「っておい! 無言で発進すんな!」


 するつもりだってのに、なんだって小春は俺を置き去りにするつもり満々なの。悲しくなるからやめて。泣くぞ?


 勢い良く飛び出したものの、家までペダルをブン回す体力はないらしく、のんびり走行な小春の横に並ぶ。こっちを見ようともしないし、話し掛けるなオーラすら出てるけど、決して不機嫌って事ではない。


「楽しかったな」

「……うん……」


 ほら。


 な? 俺の妹、超可愛いだろ?


「あいつらに礼しないとなあ……ああ、もちろん小春にもするからな」

「そういうの要らない。するなら皆さんにだけでいいから」

「照れるなよ」

「ウザっ」

「ウザがるなよ……」

「いや今のはウザいだろー」

「おわっ!?」

「はにゃ!?」


 背後から……違う。俺達の右手側。車道側からするりと割り込んで来た声に心底ビビってしまった。


「おお、似たようなリアクションするのな。さっすが仲良し兄妹!」

「仲良くなんてありませんっ!」

「えっ」

「っていうか驚かさないでくださいよ! 転んだらどうするんですか! 松葉先輩!」

「ビビらせるつもりはなかったんだけどなー。悪い悪い」


 とか言いつつ、一切悪びれた様子のない松葉元気が、ヘルメットを片手に原付に跨っていた。


「いやーやっぱこいつはいいなー。直ぐに追い付いちまったもんよー」

「何だよ元気。これからツーリングでも行くのか?」

「行くか! いやさ、謙之介に言っときたい事があってよー」

「ラインでいいだろーが」

「そうなんだけどよ、出来るなら面と向かってしておきてー話だったから」

「ふーん」


 元気が? 俺に? さっぱり内容読めねえんだけど。


「まあ……なんつーか……だな……」


 なーにを口籠ってんだこいつは。らしくねえじゃんか元気よお。ええ?


「歯切れ悪いなあ。浅葱にコテンパンにされたの後引いてねえかお前」

「んなわけあるか! 美優には明日リベンジしてやるつもりだっつの! ってそんな話じゃなくて! 言うぞ!」

「おう」

「その…………応援してるからな!」

「誰を?」

「謙之介を!」

「何を?」

「夏菜と上手くいくように! それだけ! これが言いたかった!」

「ふーん…………ん? んん!?」


 何? 元気が、俺を応援? しかも、白藤との事を? いやいや待て待てわかんないわかんないマジ超ウルトラわかんねー。

 

「俺らがゲームやってる間二人で喋ってたろ!? こっそり見てたんだからなー! なんだよなんだよー! 良い雰囲気だったじゃんかよーお前よー!」

「え? あ、ああ、それはどうも……照れるなこれ……てへへ……」

「普通に照れるなよ気持ちわりい」

「急に素に戻るなよ!」

「お前こそだろーが! とにかくそういう事だから! 俺はお前と夏菜が上手くいくよう応援する! 夏菜の事で知りたい事があったらなんでも言ってくれ! 相談にも乗ってやる! って事でじゃあな!」

「いやいや待て待てちょっと待て!」

「んだよ? あんまり遅くなると夏菜に小言もらう事になるんだが?」

「う、羨ましい……じゃなくて! なんだってお前……急にそんな事……」

「実際お前と夏菜はお似合いだと思うし、お前と夏菜が仲良くなるのは夏菜にとってプラスな事ばかりだろうからよ。理由なんてそれくらいだな」


 星の少ない空を眺めながら、あっけらかんと言ってのけた。え? 俺と白藤……お似合いなの……!? ま、マジ? うっわ、超嬉しい……えちょっと……ええ……。


「話はそれだけ! じゃあまた明日なー!」

「ぐふ、ぐふふ……俺達がお似合い……お似合いかあ……」

「キモオタ臭い笑い方やめてマジキモい!」

「えっ」

「っていうか! 松葉先輩!」

「んあ? ってあー! ねこちゃんいるんだった……ヤッベ……」

「兄が白藤先輩ガチ勢だって事なら昔から知ってるのでお気になさらず」

「なーんだ。じゃあいっか」


 え、知ってたの? 俺が白藤をって、知ってたの? そ、そうなんだそうなんだ……あっれぇ……小春の前で一度もそんな事口にした事なかったのに……おっかしいなあ……。


「んで何ー?」

「その……松葉先輩はいいんですか? このモブキャラみたいな兄だったり」

「も、モブ?」

「何処の馬の骨かもわからないような男と白藤先輩が付き合い始めても、本当にいいんですか?」

「いいに決まってんじゃん」


 スパッと、ノータイムで帰って来た答えは、俺を驚かせるにも、小春を驚かせるにも充分過ぎた。


「そう……なんですか……」

「おう」


 小春が混乱しているのがわかる。俺だって同じだ。急にこんな事を……しかもこいつに……白藤の想い人、松葉元気に言われるだなんて。


 なんだこの状況は? 小春は何を混乱している? 俺は何をどうすればいい? 元気は何を考えている? わからない……わからない事しかない……。


「もういいか? って事で俺は帰る! じゃあまた明日なー!」

「え? あ! ちょっと待って! 待ってくださいーっ!」


 小春の呼び止めも何処吹く風。颯爽とUターンを決めた元気は、一度も振り返る事なくあっという間に行ってしまった。


「わ、わけわかんない……松葉先輩ほんとわけわかんない……何がしたいのあの人……」


 小春の声には困惑と、若干の苛立ちが滲んでいた。なんでイラつくんだろうか?


「なあ、何怒って」

「うるさい。今話しかけないでほんと無理マジでやめて言う事聞かなきゃ一生口聞かないから」

「ん」


 ああ、こりゃダメだ。こうなった小春は止まらない。元来の真面目さ故なのか、一度考え始めると長いんだ、この子は。まあ好きなだけ物思いに耽ればいい。正直、小春を気にかける余裕は今ないし。


 あいつは言った。俺と白藤が上手くいくよう応援すると。理由も言っていた。言っていたが……どうにも腑に落ちない。嘘は言っていないように思うのだが……クソ、何もわからねえ。


 って事ならば。考えるのをやめよう。


 俺にとって一番の障害である松葉元気が俺の味方……と言えるかわからないが、力を貸してくれるらしい。これは大きい。素直に喜んでいい事だと思う。うんそうだ、そうだそうだ! これはいい方向に展開が転んだぞ! ああそうだ絶対そうだ!


 わけのわからない部分は脇に置き、今見えているプラスの要素を大事にする。それでいい。謎が多い部分には追い追い手を付けていくさ。


「さて……」


 話しかけたらマズイので、わざとらしい独り言を発してからペダルを踏む。直ぐさま隣に並ぶ小春。うんうん、いい子いい子。悩むのはいいけど、ちゃんと前向いて運転してくれよ?


「はあ……」


 意味不明な要素は多い。しかし、ポジティブな要素だってある。なら、それでいい。よくヘタレだなんだとあいつらに言われる俺だが、俺は前向きなヘタレなんだ。こんな事でネガティブモードになってたまるか。


 とりあえず。現状考えるべき事は、家に着いたら、どんな文面で白藤に今日のお礼を言うべきかだろう。


 少しの緊張といい感じの高揚に挟まれた帰り道は、夏の暑さなどちっとも気にならなかった。


* * *


 カレンダーはあっという間に進む。


 期末テストが返却された。ハメを外すなよてめーらと遠回りな言い回しのお小言と、通知表を受け取った。


 一学期が終わり、俺にも小春にも、あいつらにも。


 一生忘れられない夏休みが、始まった。

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