輝く嵐
認めよう。あたしは、油断していた。
返却された期末テストは当然全教科満点。体育の項目以外完璧な通知表。いい教材にも巡り会えて、まだ目にした覚えのない知識や理論にも触れられた。進学先候補各所の有意義な情報も得られ、随分と絞り込めた。
誕生日を終えたばかりの夏菜は妙にイキイキしてるし、美優は相変わらずゲーム三昧時たまバイト&受験勉強で、修は部活や勉強超頑張ってて、元気はおじちゃんの所で資格の勉強したり機械の操作をレクチャーしてもらったり、それぞれ充実してるっぽい日々を過ごしている。奏太? 奏太はまあいつも通り、ゆるゆるーっとしてる。
みんな、いい感じに青春を謳歌している。順風満帆だ。
だからこそあたしは、油断していた。
だ、だって、例年通りならもうちょっと先かなって思ったんだもん! 夏休みド頭になんて今までなかったんだもん!
七月後半。遥か海の向こうから。あたしだけに向けて、超ド級の嵐が突撃を開始した事に、全然気が付かなかった。
* * *
「千華ー! ただいま千華ー! おーよしよしわしゃしゃわしゃしゃー!」
夏休みに入ったばかりの金曜の夜。あたし、身内にセクハラをされています。
「い、痛い! 痛いしキモいしウザい! マジで無理! マジでやめて!」
「なんと! 千華がつれない事を言う! 仕方がない! 折角だからもっとウザがられよう! 千華ぁー! お父さんだよーっ!」
「謎にポジティブだね!? っていうかマジウザいマジ暑い! だーもう! やめてって! お父さんってば!」
四十代半ばを過ぎても全然若々しい、眼鏡の似合うお父さんの仕業だ。
仕事の疲れが溜まっている時……だけに限ったわけじゃないけど、金曜の夜にこうして捕まる率が高い。警戒しててもこれとか、お父さんの突破力どうなってんの。
「お仕事疲れたよー! 頑張ったお父さんを慰めてくれよ千華ー!」
「疲れたなら早く寝ればいいじゃん!」
「何!? 俺と一緒に寝たいだって!? まったく! 幾つになっても甘えん坊だなあ千華は!」
「そんな事言ってない!」
「よし行こう! 今日は一緒のベッドでおねんねだ!」
「ぎゃー! お姫様抱っこぎゃーっ!」
「奏太、お代わりは?」
「いるー」
「はいはいー」
「普通に晩御飯食べてないで助けてくれてもいいと思うよ奏太もお母さんも!」
「今日の味噌汁、なんか味違うよね?」
「よく気付いたわねー。田島さんから美味しい赤味噌頂いちゃってねー」
「たーじいから?」
「そ。会ったらお礼ね」
「あいあーい」
「清々しいスルーっぷりだね!?」
いつもこんな感じだけどね! いつも助けて欲しいって思ってるんだけど!?
「あーお父さん? その辺に」
「ああ。飽きた。千華も早く席付け」
「ええ……二重人格かってくらいの切り替わり術なんなの……」
「いやー疲れた。もっと若いのイジメて発散してくればよかった」
「相変わらず程良く歪んでるな」
「そうだろ?」
「得意げなツラする所じゃねえんだけどな」
「そうよ。あと、やるなら大事にならない範囲にして頂戴ね」
「いやいやお母さんそもそも止めようよ!」
「まあ何事も勉強だから」
「そのポジティブさは被害者には傍迷惑でしかないんじゃないかな!?」
細かい事はよくわかんないけど、今の会社で結構な地位にいるらしいお父さんは、パワハラ呼ばわりされない範囲で部下を弄ってストレスを発散するのが最近の楽しみらしい。大人、怖い。
「騒いでないではよ食えはよ」
「わかってるっ! いただきます! あ、この煮物美味しー!」
「でしょー? 夏菜にお願いしてふじのやのレシピを教えてもらったのよ」
「マジ!? それお店的にどうなの!?」
「良くはないでしょうけど、夏菜ったらあっさり教えてくれたわよ。プリン一つで」
「買収じゃん! ホイホイ釣られちゃう夏菜可愛い! じゃなくて!」
「細かい事はいいから早く食べなさい。そんなんだから千華はいつまでもちんちくりんのままなのよ」
「全然論理的じゃないディスやめよう!? っていうかちんちくりんじゃないし!」
などなど、いつも通りに騒がしく夕食を取っていると、唐突にお母さんが切り出した。
「ああそうだ。明日の早朝から明後日の夜まで、お母さん達いないから」
「どっか行くの?」
「みんなで温泉」
「何それー!? あたし聞いてない!」
「言ってないもん」
「もんじゃなくて! あたしも行きたいよー!」
「なら、十人の飲んだくれのお酌は全部千華に任せて」
「ごめんなさい明日は予定がありました楽しんでいらしてくださいお気をつけて」
「わかればよろしい」
あ、あっぶねー。あの酔っ払い達に巻き込まれたらえらい目に遭うって身を以て経験済みだったじゃん……セーフセーフ!
お母さんの言うみんなって言うのは、いつものメンツのパパママ達の事。あたしや奏太達が生まれた時からの付き合いであるんだから、あたし達の親達はそれ以前からの付き合いなわけよ。
「明日からのご飯は夏菜にお任せしてるからねー」
「はーい!」
「楽しむのはいいけど、ハメ外し過ぎて方々に迷惑掛けたりしないでくれよ」
「わーってる。お土産期待してていいぞ」
「やった! お父さん大好き!」
「千華ぁ……お父さんも千華が大好きだーっ! うりうりうりうりー!」
「あ、ちょ、ま! 頬擦りするなー!」
「こぼすなよー」
「静かにやって頂戴な」
「今夜は千華を抱き枕にしちゃおっかなーそうしようかなー!」
「嫌だからダメだからマジ無理だから! ちょ、ちょっとー! 味噌汁飲んでないで助けてってば二人共ー!」
そんな具合で、実にいつも通りな感じで、取り立てて何事もなくその日は暮れていったの。その日はね……。
* * *
「おい」
「ん……?」
「おい、起きろ」
「んーっ……あ……そーた?」
「違う。いいから起きろ。これで二度目だ。三度目はないぞ」
「んにゅ……」
あーや、奏太じゃない。奏太は顔に枕ぶつけたりデコピンしたりとか、全然優しくない起こし方しかしないもん。美優も違う。元気も違う。じゃあ夏菜? 修? や、なんか違う。お父さんお母さんは朝早くに出掛けるって言ってたから違うかな。まだまだ重たい瞼を気合いで持ち上げ、答え合わせだ。
「あ……」
まだ靄かかっている視界でもわかった。あたしを見下ろすその人の髪は、金色に輝いていた。この綺麗な綺麗なブロンドは、見覚えがある。
「……ママ?」
いや、そんなはずないんだけど。神様の所に遊びに行ったきり、ママは帰ってきてくれてないもん。
ただ、ママだったらいいなって、そう思っただけ。それくらい許してよ。
「私はお前のママではない。三度目はないと言ったな。このままベランダから外へと放り出せば血の巡りの悪いお前の頭でも早急に覚醒するだろう。よっと。さあ行くぞ。相変わらず貧相な身体だな」
「ぎいぃいいいぃぃぃいやあああぁぁああぁぁぁぁぁ!」
今正に、ママのいる所へ片足踏み込みつつあるんだから!
「起きたか」
「起きた起きためっちゃ起きた!」
「近所迷惑だろう、騒ぐな」
「謝るだからごめんだから大丈夫だからもう大丈夫ほんとだからやめてだから怖い無理死ぬだから!」
「何事も経験だ。臨死体験が自宅で出来るだなんてお前はツイているな」
「臨死じゃなくて臨終体験だよね!? 潰れたトマトみたいになるヤツだよねこれ!?」
「物は試しだ。さて」
「ぎゃあぁぁあやめてええぇぇええぇ!」
「おいうるせーぞアホ千華! 朝から何を騒いで……」
「おはよう奏太。朝早くからすまないな」
「や、お構いなく。じゃあ俺は出掛けて来ますのでごゆっくり。ああそうだ。千華」
「そ、奏太ぁ……たしゅけて……」
「グッドラック。じゃ」
「何キメ顔してんの!? 助けてよー! 奏太の裏切り者おおぉぉ!」
ってバタバタを朝早くから繰り広げて。なんとか潰れたトマトのモノマネは回避出来た早朝のリビング。
「こ、こわ……もう無理……お嫁いけない……」
「お前のような女としての魅力皆無なお子様を娶ってくれる男など元よりいない。安心していいぞ」
「い、言いたい放題だね……」
「何か?」
「なんでもないです」
「そうか」
軽くウェーブの掛かった長い金髪を靡かせるヤベーヤツが、目の前にいます。
超高そうな黒のサングラスでキメキメ。もう夏だってのに黒のレザージャケットでイケイケ。インナーに着ている黒のシャツは第三ボタンまで開けているのか、胸元バックリでエロエロ。タイトな黒いデニムが作る下半身のラインがヤバヤバ。全身黒とか日本じゃキモオタさんの正装まであるのに、一つ一つに拘るとまるで違うんだなあ。
「おっと。遅くなったが、久し振りだな千華。グッドモーニング」
「ぐ、ぐっもーにん……ケイト……」
サングラスを外すと、グレーに煌めく瞳が顔を出した。そこらのハリウッド女優さん達が裸足で逃げ出してしまうくらいの、絵に描いたような美人、ケイト。遥か海の向こう、米国生まれ米国育ちのヤベーヤツ。あたしの……天敵。
「相変わらずゴミみたいな発音だな。そのブロンドは飾りか何かか?」
「日本生まれ日本育ちだって知ってるでしょ……」
「それは言い訳のつもりか?」
「いえ、決して」
生粋のアメリカンだってのにネイティブかよくらい日本語の上手いケイトの前では何言ってもだよね。
「ふん。まあいい」
「で、今日は何を」
「私に質問をする前に身支度をしろ。三分だ。行け」
「イエスマムーっ!」
「それから……奏太! いるな!?」
「あ! ねーねーケイトー! 奏太が部屋の鍵閉めて籠城してるよ!」
「おまっ!? 俺を売るなよ!」
「あたしを売っといて何言うかー!」
「売ってねえ! 捨てたの!」
「余計酷い!?」
「つーかお前目当てで来てるんだからお前だけ惨殺されて来いよ! ケイトさーん! 千華ここですよー! 一思いに殺っちゃってくださーい!」
「清々しいほどのゲスっぷりだけどパニック映画だと完全に死亡フラグだよねそれ!?」
「おい、身支度は終わったのか? あまり私を待たせない方が懸命だと思うが?」
「すいません直ぐに!」
あーもう! 今日は一日勉強してるつもりだったのに! 普通の一日にするつもりだったのにーっ! なんて言っても聞き入れてくれないだろうから、急いで変身!
「はいっ! 整いました!」
「ねづっちかお前は」
「ねずっみ? 何それ? ゆるキャラ?」
「気にするな。奏太。取って食うような真似はしない。出て来てくれ」
「はい……」
嫌々を隠そうともしないで部屋から出て来る奏太。右手に持ってるスマホが頻りに震えてるのは多分、ここは俺に任せてお前達は先に行け! 的なメッセージをあたし達のライングループに送った際の返信だと思う。あたしのスマホも鳴ってるし。美優。夏菜。修。元気。強く生きてね。あたしと奏太は一足先にママの所へ行ってるから。
「久しいな。少し背が伸びたか?」
「多少ですけどね」
「そうか……ふむ……」
「ちょ!? ケ、ケイトさん!?」
ゆーっくり近付いたかと思うと、奏太の背中に腕を回すケイト。出た出た。ケイトの得意技、セクハラボディチェック。
「うん……体付きも逞しくなった……胸回りなんて一層ガッチリしたんじゃないか?」
「ほ、ほーれすかね……」
「奏太、顔」
奏太がこんなにもだらしない顔するもんだから味を占めちゃったのか、最近は会う度にこんな事をやってんの。ケイトのスケベ!
「うる、うるへぇ……」
「どうしたんだ、奏太。何処か具合でも悪いのか? ここか?」
「あふ」
「それともここか?」
「えぅふ」
「それでは何もわからないじゃないか。困った子だ。ふーっ」
「ふにゅう」
やらしい手付きのケイトにギリギリセーフなラインを執拗に撫で回されて、トドメの一息を奏太の耳にプレゼント。またそうやって奏太を揶揄って……何そのエロ悪い顔。奏太も奏太だよ、まったく……。
「奏太、声。ケイトもその辺で」
「そうだな。続きは夜、ベッドでな。たっぷり可愛がってやろう」
「よりょこんでぇ……」
「ケイトぉー!?」
「冗談だ」
「え」
「さて……」
間抜けな顔した奏太から離れて、リビング内の棚の前でいきなり正座になるケイト。何をトンチキな事を、なんて思わなかった。ここに来たら必ずやってるもんね。
「お久し振りです、お嬢様。ケイトです」
ケイトはここに来ると必ず、棚の上に置かれた、なーんか不恰好な写真立ての中で笑うあたしのママに挨拶をするの。ああして、正座して。
「またご厄介になります」
さっきまで女子高生を持ち上げたり男子高生にセクハラをしていた人とは思えないくらいの優しい笑みを浮かべて、ケイトは言う。
っていうか、ママの事をお嬢様呼ばわりするんだったら、もっとあたしの事を敬うべきだと思うんだけど? いやまあ、そんな事言ったらあたしが死ぬヤツだよね。やめやめ。
「さて……他の面々はどうした? どうやら連絡を取り合っていたようだが」
お見通しかいっ! 何その洞察力!?
「修は部活。元気と美優はバイト。夏菜はお店の手伝いに行くそうです」
「本当か?」
「元より決まっていた話ですよ」
「そうか。であれば、今晩時間を設けるよう言伝を頼めるか? 明日の夕方には千華を連れてこちらを発つのでな」
「うぇ、あたしも!?」
「例年より一月早いくらいだ、問題ないだろう?」
「な、ないけど……急だなあ……」
じゃあ明日から一週間はアメリカか。急だけど……まあいいか。おじいちゃんおばあちゃんにも会いたいし。時間的にカツカツかもだけど志望校も直に見れるかな。なんにしても久し振りのママの故郷だ。楽しむとしますかー!
「あいつらには伝えておきます。夕方からならそう身構えずに来てくれるかと」
「添えられた尾ひれが気に掛かるな」
「ケイトさんに会うのは今でも緊張するんですよ、俺もあいつらも」
「隠すつもりのない含みがひっかかるがまあいい。私の主目的はあの子らに会う事ではないからな」
「そのアホ痛ぶるのが目的ですもんね」
「誤解を招きかねない物言いはどうかと思うが、概ね正しいな」
概ね正しいな、じゃないよ! 何そのいい笑顔は!
「ですよね。って事で、じゃあ後は煮るなり焼くなり。そろそろ俺も外出を。夕方になったらまた」
「奏太もここにいろ」
「や、俺は」
「奏太?」
「かしこまりました」
「いい子だ。さて……千華?」
「な、なに……?」
「まずは一つ聞かせてもらおうか」
スッと立ち上がって、腕を組んであたしを見下ろすケイト。なんか……怒ってる?
「高校を出たら日本を離れるというのは本当か?」
「……わざわざそれを確かめに来たの?」
「質問に質問で返すな。答えろ」
うわ、目がマジだ。絶対茶化しちゃダメなヤーツだこれ。
「そうだよ。お父さんにもお母さんにも話したし、おじいちゃんおばあちゃんにもオッケーもらってる。ケイトも聞いてるでしょ」
「取り止めるつもりはないんだな?」
「ない。もう決めた」
「絶対に?」
「絶対」
「それでいいのか?」
「いいに決まってる。超考えて超悩んで出した、あたしにとって一番いい結論だもん」
「そうか」
ケイトの目が、寂しそうな目になった。けど一瞬。ほんの一瞬だけ。
「ならば」
「ならば?」
「自炊が出来なければ話にならないな」
「へ?」
「掃除洗濯等々も必須スキルか。それ以前に不自由なく会話が出来るレベルのコミュニーケーション能力がマストだな」
「それは」
「今日はその辺りの能力の程度を見せてもらおうか。早速だが、私達に朝食を作れ」
「はぁ!?」
「何か?」
「な、なんでもないですぅ……」
ほら来た。こんな事だろうなと思った。
「あ、俺の分はいらな」
「奏太?」
「くないです楽しみですわぁーあははー」
「よろしい。三人分だ。行け」
「そんな……急過ぎるよぉ……」
「急も何もない。いつもこの時間になればこの家の台所に立っている人物がいるだろう。代わりにお前が台所に立つ。それだけだ。まさかお前は、目を覚ましたら朝食が並んでいる事が当たり前だとでも思っているのか?」
「それは……」
うわ、ぐうの音も出ない。当たり前みたいに毎朝お母さんが作ってくれるし、お母さんがいない日は夏菜が作ってくれたりもするけど、こんなの当たり前じゃないんだよね。それはわかってるつもりなんだけど……。
「これ以上御託を並べるな。行け。ああ、トーストを焼いただけで済まそうだなんて真似はオススメしないぞ。わかるな?」
「わ、わかってるよぉ……」
やべ、バレてた。次点でシリアルと牛乳をと思ったんだけど、それやったら……うん、考えない考えない。
「あんまり凝った物は作れないからね?」
「理解している」
「あとで文句言ったりしないでね?」
「お前次第だ」
「ですよねー。うーん……よっし……!」
こんな事になっちゃったけど、まあそれはそれって切り替えよう。ケイトにとっては久し振りのジャポンなんだからさ、和食でも作ってあげようじゃない! 舌の越えたケイトを唸らせるような凄いヤツをね! 料理そのものは超久し振りだけど、日本の朝食のベタなあれとかそれの作り方ならバッチリ覚えてる。イケるイケる! なんてったってあたし、天才だから! あごめん間違えた。超天才だからっ!
「じゃあちょっと待ってて! 期待してていいからねー!」
相変わらず何考えてるかわからない表情で頷くケイトはいいとして、どうして奏太は十字を切ってんの? なんか変な笑顔だし。
まあまあ、大袈裟に構えないで見てなさいっての! このあたしに掛かればチョチョイのチョイなんだから!
「ああそうだ。千華」
「何?」
「元気そうで何よりだ」
「うん! ケイトも!」
「ああ」
こうして。毎年夏恒例、みんなともまた違う、あたしにとっての姉貴分の来客イベントが、夏休みの幕開けと同時にスタートした。
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