前半?は癒し効果高いです。

前半、人間関係に疲れやすい気遣い人が、飼い犬とのふれあいで癒されている様子がとても素晴らしく感じました。おそらく実際に小犬から飼っている人たちにとっては、よくある話なのかもしれませんが、そうでない人にとってはとても新鮮で癒される描写だと思います。
既に多く書かれているテイマーや召喚士の様なテーマがある中で、この主従の描かれ方がすごく丁寧に感じられました。(『契約』というよくわからないもので誤魔化しているものが多いので)
逆に友人関係の部分は、単に「他人も同じように気遣いしている」という部分しか強調されていない気がします。
主人公が現世でどんなきっかけで他人との切断が起こったのかは描かれていないのですが、途中から登場するヒロイン候補?などは、ちょうど切断に陥る切っ掛けそのものにしか見えなくて、どう読み進めればいいのか悩みます。。。
書籍化による制限的なものなのか、方向転換されてからは描かれなくなった素晴らしかった部分も、他人との切断を起こす欠陥人間らしくてありかなと思いました。