第7話 初心者向け記事にあるネタ

みんなに遊んでほしいということで初心者向けの記事を書く人は多い。しかし、インターネット上に出回る「初心者向け」の紹介サイトで、これのどこが初心者向けなのだという物も多い。それの一つが、その作品を知らないとわからないネタを入れていることだ。


個人的にTRPGに関係ないネタは入れても構わないと思っている。FGOだったりとうらぶだったりプロレスだったり、そういったものは刺さる人に刺さるように書いているからだ。しかし、今その初心者向けのサイトで紹介しているTRPGを遊んでいないとわからないネタを解説もなく書いているものがある。

特定のゲーム名を挙げるとParanoiaだ。


Paranoiaの「君のセキュリティクリアランスには開示されません」はキャッチコピーとしてもかっこいい。これを入れるなと言うわけではない。そしてこれをどのサイトでも解説しろというわけではない。

まず、Paranoiaのサイトの構成として、UVでなければ閲覧できませんと、所狭しと書いてあるのはParanoiaのサイトとしては非常にいい(ウェブデザインの話をしているわけではありません)。そのサイトはParanoiaのサイトであり、初心者に向けたサイトではないからだ。それを見た初心者は自分で情報を得なければならないという気になるだろう。

一方で昨今の初心者向けサイトの構成は、初心者が読んでもわかりやすいように懇切丁寧に書いてある。そして、デザインの思想が初心者がこのサイトを足がかりにするだろう。そこに「君のセキュリティクリアランスには開示されません」と一切の説明もなく書いてあるとする。そのサイトのParanoiaというTRPGが気になって来た初心者は「意味不明なことが書かれていて解説がない」と思わざるを得ない。しかもそのサイトの趣旨が「初心者がこのサイトを読めばあらかたわかる」なのにだ。


サイトのコンセプトから外れるようなことは可能な限り入れないようにしようという話でした。

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