魔法少女達のミラクル・タクティカル・アタック☆(WTC 3rd)

綾川知也

Saltatio Vita Of Chaos Club

 やあ、僕はユウヤ。現代日本人。性別は男。


 異世界の中世スコットランドへと飛ばされて、魔法ギルドでシステム開発をしているギル畜だ。



 ギル畜は毎日毎日バグ修正してる。


 バグと言われてもピンとこない人が居るかもしれないね。

 君が今読んでいるこの文書で例えるなら、バグというのは誤字だと思えばいい。


 コンピュータは融通が利かない。

 で、誤字が存在していると、コンピューターは予想してなかった動作をする。


 最悪事例を挙げるなら、欧州宇宙機関が開発したロケット「アリアン5」がいいかもね。

 このプログラムに誤字バグがあった。コンピュータは誤字バグがあってもお構いなし。

 連続して誤字バグを連発する。


 バグバグが バグバグバグる バグバグる

 (口語訳:ああ、今日もバグ修正かよ。やってらんねえ。もう全人類滅びてくれねえかな!)


 こんな感じになる訳だ。


 ロケット「アリアン5」の場合、こういう感じになって発射後40秒程で大爆発した。


 開発現場はいつだって大爆発。

 毎日、「アリアン5」三台分レベルで大爆発しているんだ。





 そういう訳でまたもや現代社会に来てバグ修正。


 異世界転送プログラムにまたバグが出たんだそうだ。

 この世界がどういう仕組みになっているのか知らないけれど、混沌カオスなことになっているのは間違いない。




 このバグは平行している物語世界が停滞していると発生するらしい。


 要するに君が読んでいるいくつかの小説の中で、置いてけぼりをされている奴がいたら発生するのだそうだ。


 今回の原因はがこの世界に落下してきたらしい。

 動かない平行物語があるのは、どうしようもない。

 だが、毎回僕がそのバグ取りをさせられている。困ったものだ。


 最近の僕は自分の世界がどれだったのか、わからなくなってきている。



 転送された場所はやっぱり東京駅だったが、そこから小さな飛行機に乗せられた。


 兵士を運ぶ為に作られたC-130 ハーキュリーズ。※a

 戦術輸送機のベストセラー。全長29.8m。幅は翼を入れて40.4m。

 大きな翼には四つのプロペラが付いている。


 今回は高高度降下高高度開傘HAHOで目的地に侵入し、この世界への「落下者」を奪還する作戦。

 

 飛行機は中は広く、僕を含めて六人居るにも関わらず空間に余裕がある。

 灰色の天井にパイプがいくつも走っていた。

 僕達は格納庫前方にあるプラスチック製の対面式椅子に座っている。


 構内はプロペラとエンジン音が鳴り響いていて、うるさいぐらいだ。

 でも、僕の眼前で作戦のブリーフィングが行われている。


 僕達は空挺部隊かだって?


 そうじゃない。

 僕の隣にはラルカンというオタ共。正確にいうとハッカー仲間。

 で、僕達の目の前には三人の魔法少女達と一人の育成プログラム……

 ぶっちゃけ、四人の魔法少女が居ると思えばいい。

 

 それにしてもプロペラ音が思いの外うるさい。高度が高い為か、先ほどから耳鳴りがしてる。


 先週バグ修正をしたと思ったら、またバグ修正。


 どうしてこうなったのか、ちょっと時間を巻き戻してみよう。


******


 僕はガシュヌアの執務室に居た。

 中世スコットランドだが、モダンな感じがする部屋だ。

 そんな所で、いきなりガシュヌアに言われた。


「また、バグが出た。ユウヤ、お前行ってこい」


 ガシュヌアは僕と同じ異世界にいる僕の上司みたいな存在で、一言で言わせてもらうと小姑上司。ネチネチと説教をする習性がある。

 換言すればネチハラ上司。


 簡素な執務室で、いきなりの無茶振りネチハラ案件。

 窓の外から見えた風景は中世なのに、ギル畜はいつだって不当に虐待されている。


 ガシュヌアって変な名前。だけど、彼は日本人らしい。

 ただ、腹が立つこと僕よりイケメン。髪は長く伸ばされ、目にかかっている。鼻筋が通っており、目は切れ長で鋭い。

 だが、見られてるだけで難詰されてる気分になる。彼の視線は既にパワハラだ。


 以前から説教されてきたし、これからも説教されるんだろう。


 さすがに連続してのバグ対応なんてやってられないので抗弁する。


「ちょっと、ガシュヌアさん。僕に早く戻ってこいとか言ってましたよね? バグ修正を他の人に任すことできないんですか?」

「できないこともない」


 思ってもみなかった回答に僕は彼の机に手をついた。

「えっ、できるんだ。ラルカンとかどうです?」

「作戦遂行に当たって、お前だけでは物足りまい。前回の三人……。もう一人追加しておくか」

「…………何か嫌な予感しかしないんですけど。前回といい、前々回といい」※b

「と言ってもな。バグが発生したのだから仕方あるまい。ユウヤ、ラルカンを呼び出せ」


 ラルカンは僕のハッカー友達。

 所謂いわゆるオタ友。黒いカールした髪は鳩の巣で、荒れ果てた生活が垣間見える。

 何かと悪ノリする憎めない奴だ。


 巻き込んでやれ、軽い気分で言ってはみたが、実現するとは思ってもみなかった。


「えっ、マジでいいんですか?」

「俺が構わんと言った。いいからメールを送れ」


 案外と簡単に巻き込みが完了した。


 この時の僕は本気で喜んでいた。

 被害があっても分散ができる状況を構築。あわよくば、被害をラルカンに押しつけようと考えていたのは秘密だ。



 数分後、息関切らしてラルカンが来た。

 カールした黒い髪は相変わらずに乱雑だった。


「よお、ユウヤ。女を紹介してくれるって、マジなのか?」

 喜色が隠せないで居るラルカン。彼の顔は期待に輝いていた。



 僕は人の悪い笑顔を浮かべたかもしれないが、ラルカンは気付かなかった。


******


 チームは二つに別れる。輸送機内で行われているブリーフィングで、そう決定された。


 アルファ・チームとブラボー・チーム。(※d)

 

 アルファ・チームはチームリーダー、武器や爆発物スペシャリスト、通信兵コミュニケーションスペシャリスト、衛生兵の四人で構成される。



 まず、アルファ・チームの決定は早かった。


 チームリーダーはミリア。

 ミスリードする可能性はあるけれど、ミリア自身が率先して志願したからどうしようもない。


「チームリーダーって言ったら私でしょ!」

 アリスとカナは両手を組んで、コクコクと頷いてはいたが、僕としては不安が拭えない。


 ミリアの金髪は目が覚めるほどに美しく、一本一本が絹糸のように細い。瞳は青瑠璃を想起させ、高スペックなのは間違いなのだが……


 言わせてもらえば、ミリアは無軌道ロケット。推進力は確かなのだが、どこを向いているのかサッパリわからない。

 彼女の物語世界はいつだって混乱していることだろう。

 無軌道ロケットは皆の期待に反し、発射台から観測室へと真っ直ぐに進んでいきそうだ。


「そうしたら皆は私の言う指示に従ってね」

 胸を張ってミリアは高いソプラノ音でそう言った。


「そうね、ミリアさんなら安心だわね」

 アリスは微笑みながらそう言った。


「そうよねー。ミリさんだったら大丈夫だと思う」

 カナの対人距離は短いらしい。既に愛称で呼び合う仲らしい。

 

 女性陣とラルカンは無邪気に拍手を送っていたが、僕は拍手できなかった。

 僕の中にある不安の種が芽生えた。




 武器・爆発物のスペシャリストは井吹佳奈いぶきかな。カナと皆から呼ばれてる。

 彼女も別の物語世界からやって来た。

 役目を決定する際に、女性陣の目線が彼女に集中した。

 そうして決定されたのだ。


「私ですか? ええ、ちょっとどうかなあ。重要なパートなんでしょ? できるかなあ」


 表カナは容姿端麗ようしたんれいで、可愛い女の子。

 栗毛色の髪は伸ばされ、垢抜けた感じがする。アイラインはスッキリ。フルティーな香りをさせる。

 カナは普通に美少女。

 着ている服もキレイ系で、こぢんまりとまとめられている。


 ただ、カナは二重人格の可能性がある。


 裏カナはとても暴力的。

 カナはアタッカーというよりも、ヘビー・アタッカー。色々とアグレッシブ過ぎる。


 日々、脳筋を鍛えるのに余念がない。インナーマッスルもアウターマッスルもトレーニングはバッチリ。もはや、脳だけでコンバット可能。美少女というより武少女。特攻野郎Kチーム。


「じゃあ、私頑張らせてもらうわね。皆、協力をお願いね」

 現在は表カナ。殊勝しゅしょうな態度で、物腰も柔らかい。

 上品そうに手を振っているが、僕は彼女の正体を知っている。


「カナ、後ろは私が守るからアタッカーは任せるわね」

 と、アリス。

 アリスとカナは遠隔・近接、支援・突撃と役割分担が明確になっている。

 どういう訳だか、物語世界を飛び越えて、信頼関係ができていた。


「カナさん、今回は突撃になるから頼むわね」

 ミリアの言葉に応じるカナ。

「任せておいて! 私、頑張っちゃうから!」


 握った拳に血管が浮いているのを、僕は見逃さなかった。

 彼女の見えない心の奥底で、裏カナが嗤っている。


 彼女の物語世界でどんな活躍をしているのかわからない。多分、問題を収束させるのではなく、拡散させている可能性がある。何が彼女をそうさせているのか正直な所を尋ねたい。


 女性陣は楽しそうに拍手を送っている。そして、ラルカンは目尻を下げて拍手していた。

 やっぱり、こいつわかってねえ。

 僕の中にある不安の芽はぐんぐん育って伸びてゆく。




 通信兵はラルカン。

 こいつは僕のハッカー友達。

 僕と同じ物語世界からやってきた。


「これは俺だろうな。ハッカーだし。俺達の世界じゃ攻撃魔法は軍用パッケージになるから俺は使えねえし」


 ラルカンはかなり大柄で背が高い。顔もイケてる部類に入る。

 眉は太くて、そこには意思の強さが現れている。


 男同士だといい奴で済むのだが、こいつは時々暴走する傾向がある。ラルカンは行動力はあるのだが、状況判断が色々とオカシイので、何かとやらかす。


 は美少女達の拍手を受けて、ラルカンは両手を上げてアピール。すでに気分が良くなっているらしい。


「まあ、通信だったら俺に任せておけよ。そんでもって、君達のハートをハックしちゃうぞ」


 これだ!

 こういうイタい言動を普通にしてしまっても、周りの気配に気付けていない。


 女性陣は拍手はしていたが、目は笑っていなかった。既に女性陣のハードルを超えられなかったようだ。こうなると、挽回が難しい。


 ラルカンは鈍感系。彼の心の鏡はいつだって、全力でブレている。

 で、要らないことまで言いだした。


「ユウヤとは友達なんだよな。こいつの名前の覚え方とか知っている?」

 いきなり無理な会話をして話が弾むわけも無い。女性陣はお互いの顔を見合わせ、無言で首を振った。

「こうやって、ユウヤの方を指さして、両手でこういう風に親指を立てる。それでYou Yeahなんだって。笑えるよな」

 ラルカン一人が笑っていた。どうでもいいことをガシュヌアから聞き出したらしい。

 テンションが上がりっぱなしなのが腹が立つ。

 こいつが自滅するのは勝手だが、僕を巻き込まないで欲しい。




 衛生兵は緋山ひやまアリス。僕達はアリスと呼んでいる。

 彼女もやっぱり別の物語世界からやって来た。

「そうしたら、衛生兵は私になるのかしら? 使えないこともないのだけれど、ガトリングガンが使えないのは残念ね」


 常日頃、ガトリングガンを持ち歩く彼女は無自覚系。人目はどうも気にならないらしい。

 消去法でアリスに決まった。

 治療系魔法を使えるのは彼女だけ。カナが治療など出来る訳がない。

 役割の兼任はできないこともない。ミリアが衛生兵の兼任もできる。

 だが、チームリーダーと衛生兵の判断は相反する場合も多く、別の人に割り当てるのが無難。


 アリスは立ち上がって礼をした。黒瑪瑙オニキスを思わせる黒髪がサラリと肩からこぼれ落ちた。瞳は黒いが、透き通り青が混じっている。聡明な彼女は気品を感じさせる仕草で席に付く。


「アリス、後ろは頼んだわよ」

 表カナの声にアリスは腕を握って応えた。

「大丈夫、しっかりと護衛するわ」


「衛生兵だから、荷物は多いわよ、アリスさん。モルヒネ、イブプロフェン非ステロイド系消炎鎮痛剤エピネフリンアドレナリン、体温計、抗生物質、伸縮包帯、ナロキソン麻薬拮抗剤ニトリル合成ゴム手袋。大丈夫かしら?」

 既にミリアはチームリーダーとして毅然とした態度だった。

「問題は何もないわ。今回携帯するのはガトリングガンではないもの」

 横髪をすくい、アリスは居住まいを正して答えた。


 女性陣は祝福すべくアリスに拍手を送った。そして、やっぱりラルカンは鼻の下を伸ばしたまま拍手していた。


 彼女の物語世界でどういう風な活躍をしているのかわからない。だが、無自覚な彼女は身近にいる男子高校生をドギマギさせていることだろう。機内は暑いと言って、無自覚にボタンを大きく開けている。


 ラルカンは何も理解していない。アリスの瞳の奥底で闘争本能は既に着火している。

 僕の中に芽生えた不安感は立派に育ち、あらゆる枝葉から花を咲かしていた。




 自動的に僕はブラボー・チームに配属された。


 僕の役割はどうも通信兵兼観測員スポッターになるらしい。

 現時点では、「落下者」は、ある施設に収容されていて、どういう状態かわからないらしい。

 その為、収容施設が友好なのか、敵性なのか判断がつかないのだそうだ。



 で、ここで問題なのだが、一つ登場人物が増えている。

  アッシュブラウンの長い髪と日本人離れした彫りの深い相貌そうぼう。瞳の色はヘーゼルと呼ばれる色で、赤茶アンバーに少し寄り、神秘的な感じがする。

 細い顎は動かず、さっきから沈黙を守っている。


 どうも様子がおかしい。話かけてみよう。

「ええと、僕はユウヤ。君の名前は?」


 僕の声に気付いたのか、その少女は顔を上げた。少なくとも魔法少女ではないらしい。

 だが、気になることに瞳に力が足りない。

「……私の名前はアリス・プレザンス・リデル」


 透き通った声。だが、言葉に覇気が感じられない。


 どういう事だろう?


 彼女の中に育成プログラムがあるのだとしたら、まだ、フォーマットされたばかりの状態みたい。

 少女は言葉を続けた。

「……クィーンアリスとも呼ばれてる」


 僕はちょっと心配になった。これから役割分担するが、できるのだろうか?

 僕はタクティカル・シューティング・プログラムという魔法をミリアに無理矢理ねじ込まれた。

 ラルカンは新感覚だとか言って喜んでいたけれど……


「そうなんだ。ええと、シューティングとかできるかな?」

「……ガスブローバック。タニオコバ。できるかもしれない。未来で使う可能性が……」


 どうしよう。

 意味がわからない。僕はクィーンアリスとちゃんと会話できているのか心配になる。

 輸送機がエアポケットに入ったらしく、急降下した。足下に何もない不安感。


「ええと、クィーンアリスちゃん。取りあえず今回はマークスマン支援狙撃員をしてもらうけど、大丈夫だよね?」


 かんばせは美しいのだが、どうも表情が欠けているように思える。

「……大丈夫だと思う」

「そ、そうなんだ……」


 クィーンアリスはグッと手を握ったが、僕は心臓を捕まれた気がした。

 やばい。ひょっとして、彼女は途中から抜け出るヒマがないもんだから、物語開始以前の状態で巻き込まれた可能性がある。


 そうなると、育成プログラムが真っさら。何をしでかすかわかったものじゃない。


 変な経験を積まれたら色々と整合性がとれなくなる可能性がある。

 今回の作戦が成功したら、クィーンアリスから色々と消去しないといけない気がする。


 僕の中に育ちきった不安感の花は結実し、新たな不安がばらまかれる。


「ええと、私はミリア。クィーンアリスさん? よろしくお願いね」

「……わかった」

 ミリアは何時だって絶好調。

 ただ、クィーンアリスの状態がわからない。ミリアは挨拶を終えると、縮尺1:25000の地図を広げて、地形を確認し始めた。


「こんにちは、私はアリス。あなたの名前もアリスと言うのね。クィーンアリスでいいかしら?」

「……いいです」

 二人は握手をして、微笑みあった。

 クィーンアリスが同調したのには驚いた。

 昨期まで無表情だったのに、微笑みを浮かべた。

 案外と同性同士の方がコミュニケーションは上手くいくのかもしれない。


 次に話しかけたのはカナ。

「よお。カナだ。クィーンアリスだな。よろしく頼むぜ。今回の作戦なんだが、とりあえずフルボッコにしてやろうぜ!」

「……フルボッコ」

 ここで二人がフィスト・バンプ。拳と拳で握手した。


 何だろう、この不安な気持ち。

 ばまかれた不安の種が芽生え始めた。


 アリスの成長過程でノイズが混じった気がする。これは良くない予兆。

 裏カナが出てきて、問題無かったことは一度も無い。

 

 朱に交われば赤くなる、と聞いたことがある。


 ただ、英語ではこういう。


 |He who touches pitch shall be defiled《黒くて汚いものに触れば手が汚れる》。


 こっちの方が正解だろう。

 何故なら先ほどからクィーンアリスから、フルボッコという単語が何度か聞こえてきたからだ。


 ただでさえエンジン音が響き渡ってうるさい機内。


 だが、そんなことはお構いなしで、ミリアが絶好調だった。

 ここ最近、彼女は自信の物語世界でガン無視されている。ストレスも随分と溜まっているのだろう。

 言いたいのだが、こういう所でストレスを発散しないで欲しい。

 主に僕が巻き込まれる。


 ラルカンはどうかと見てみれば、ニヤニヤとイヤラシい笑いを浮かべ、品定めをしている。


「今回は「落下者」を救出する必要があるの。名前はオイレ。私もよく知らないけど、物語世界が完全に停滞して、この世界へと落ちて来たらしいわ」


 アリスが疑問を挟む込む、口元に小さな拳を当てていた。

「その人の特徴はわかるかしら? 護衛するのは私の仕事だから、救出訓練も当然しているの。できればその人を識別できれば、ありがたいのだけれど」


「それなら、僕が持っているよ。配布するね。スマホとかあるなら転送しておく」

 ガシュヌアから貰ったデータを皆に配布する。

 するとカナが僕の足を叩いた。


「頼むぜ、ユウヤ。なあ、クィーンアリス」

「フルボッコ!」


 変な盛り上がり方をしている。


 僕の芽生えた不安の芽達が一斉に成長を始めた気がする。


******


 作戦ポイントは山の中。森が青々と茂っている。

 収容施設は開けた場所にある古びた家屋。

 天井は崩れかかった灰色をしていて、その近くには小屋がある。

 全体的に草が高く。身を隠すにはもってこい。


 既にチーム・ブラボー。つまり僕とクイーンアリスは、偵察ポイントに到着している。

 森から出たブッシュに身を隠して待機している。


 僕の与えられたミッションは二つある。


 一つ目はラルカンとの通信。

 アルファ・チームとブラボー・チームの情報連携が必要だ。


 二つ目は収納施設の確認。

 「落下者」を収容している集団が、どういう軍勢なのかわからない。

 収納施設にいる人員は武装化しており、手にはアサルトライフルがある。

 僕はハッカーだから、相手の情報を入手する必要がある。

 意識を脳内PCに写し、ハッキングを開始する。


 隣にはクィーンアリスが銃を構えている。狙撃用ライフル。

 ボルトアクションのそれは凶悪で、もはや魔法でもなんでもない。

 そりゃそうだ。現実世界に魔法なんて都合のいいものはない。


 ただ、この世界では魔法とういものは、物理的な火力に変換されてしまうらしい。

 現実とは常に現実的だ。魔法など入る余地も無い。



 すると、どういうことだろう。

 ラルカンからメール着信があった。

 内容を確認すると、どうやらラルカンはスレッドをを立てたらしい。


 こいつ、本当に緊張感がねえ。草むらに身を隠しながら意識をPCへと映す。

 ラルカンは良い奴なんだけど、たまにこういったイタズラをする。


 こいつもハッカー。アルファ・チームで魔法少女三人に囲まれて、テンション上がるのは理解できる。

 自己紹介の時、ちょっとうわついてたからな。

 僕は彼女達の正体を知っているから、何も言わなかった。


 オペレーション実行中は、私語厳禁とか、ハンドサインなどがやり取りされる。


 ラルカン、マジで大丈夫かな?

 パラシュートで降下する時なんか、ヒャッハーとか言ってしたし。


 見た目だけなら、アリスとカナとミリアは可愛い。しかし、彼女達が抱える闇の部分を理解できていない。


 仕方ないので、僕はラルカンが記したURLを叩く。

 見るとBBS掲示板になっており、スレッド名が”最近、ユウヤが調子に乗ってる件について語るスレ”になっている。


 何やってんだ、ラルカン!


 内容を確認してみよう。僕はマークスマンの目として双眼鏡を覗いている。

 ハッキングを開始して相手が味方なのか敵なのか判断する必要があった。

 無駄な交戦は避けるべき。


 だが、ラルカンが立てたスレッドが妙に気になった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――

 1 name:名無し 01/11/2018(木)14:57:27 ID:ラルカン

 ( ゚∀゚)╭☞


 b( ゚∀゚)b

―――――――――――――――――――――――――――――――――


 くっだらねええ!


 何をしてるんだ、ラルカン。僕は心の中で毒づく。

 どうやら、彼はアスキーアートを覚えた。

 さすがハッカー。無駄な所で適応力がやたらと高い。


 察するに、You Yeahをやってみたのだろう。

 僕はラルカンのセンスのよさに悔しさを覚えた。


 ……ちょっとだけ楽しくなっている自分に気付いた。

 レスを返す。


―――――――――――――――――――――――――――――――――

 2 name:名無し 01/11/2018(木)14:57:55 ID:ユウヤ

 m9( ☼Д☼)


 d=( ☼Д☼)=b

―――――――――――――――――――――――――――――――――


 どういう反応するのかわからない。それがBBSの楽しみ方だ。


 本当の僕の立場は観測員。

 取りあえず、相手が敵かどうか判断しないといけない。

 双眼鏡から見える景色。赤い屋根の建物を囲んで、数人の兵士が武装している。


 交戦を開始すると、こちらに被害が出る可能性がある。

 早急にハッキングをしなければいけないのだが……


 ただ、最近の僕は自分の異世界で活動できてない。

 そういう不満があった。


 ずっと寝そべっていて、首筋に当たるに草がくずぐったい。蟻が頬を楽しそうに歩いている。


 ハッキングをする前に、気分転換でスレをリロード。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 3 name:名無し 01/11/2018(木)14:58:32 ID:ラルカン

  (๑ ⁼̴̀ݖ⁼̴́๑)👉


 👍(๑ ⁼̴̀ݖ⁼̴́๑)👍

―――――――――――――――――――――――――――――――――


 あっ、こいつ色物に走りやがった。


 しかも、手の向きがオカシイ。

 色々と雑だ。ハッカーとして看過できない。特に手の向きとか、そういう所を工夫できなかったのだろうか?


 僕は黙って双眼鏡を覗きつつ、少しイラッとした。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 4 name:名無し 01/11/2018(木)14:59:02 ID:ユウヤ

 (╬ಠ益ಠ)凸

 ふざけてんじゃねえfuck u。何でスレ立てた?

―――――――――――――――――――――――――――――――――


 ブラボー・チームは人質を奪還するアルファ・チームの支援をする。

 それと情報収集が僕の仕事。

 相手が敵か味方なのか、可及的に速やかに調べなくてはならない。


 だが……


 ラルカンの書き込みが気になってそれどころではない。

 双眼鏡を覗きながら僕とラルカンは書き込みを続ける。


―――――――――――――――――――――――――――――――――

 5 name:名無し 01/11/2018(木)14:57:26 ID:ラルカン

 (  ՞ਊ ՞)

 俺、通信兵だし

 てか、女っていい匂いするよな

 俺幸せ

 少しぐらいはしゃいでもいいだろ


 6 name:名無し 01/11/2018(木)14:59:52 ID:ユウヤ

 てか、ミッションは大丈夫なのかよ?

 今、相手の情報を収集してる所なんで、突撃とかマジ勘弁なんだけど。


 7 name:名無し 01/11/2018(木)15:00:09 ID:ラルカン

 ( ・ㅂ・) www

 何ソレ

 まだハッキングできてねえのw

 マジウケるw


 8 name:名無し 01/11/2018(木)15:00:13 ID:ラルカン

 (⊙Д⊙)ヤベー

 アリスの胸元ヤベー

 ボタン付け忘れてるYO


 9 name:名無し 01/11/2018(木)15:00:19 ID:ラルカン

 ( ∫°ਊ°)∫

 ウヒョー

 ブラが見えてる


 10 name:名無し 01/11/2018(木)15:00:24 ID:ユウヤ

 仕方ねえだろ。

 本来なら七日前に侵入して偵察なんだぞ。

 ゾンビ踏み台も用意しなきゃだし。

 今回は、いきなり本番にぶっ込まれてどうしようもなったんだよ!

 まだ敵か味方か判断できねえから、交戦はまだするなよ!

 絶対にだぞ。

 

 11 name:名無し 01/11/2018(木)15:00:33 ID:ユウヤ

 連投すんな。

 今の所、小屋に取り付いたみたいだけど、戦闘は合図してからな。

 いいな。ミリアに伝えとけよ。


 12 name:名無し 01/11/2018(木)15:00:58 ID:ユウヤ

 おい、ラルカン。返事しろって!


―――――――――――――――――――――――――――――――――


 今は作戦中だ。声をあげることはできない。オペレーション中は話をしない。

 ミリアがそう厳命していた。逆らえば後で何をされるかわかったものじゃない。

 

 アルファ・チームは既に小屋に取り付き終えたらしい。

 双眼鏡を少し動かす。

 緑色の背の高い草の影に彼らは居た。古びた木造小屋の裏に隠れている。


 相手が味方なら無駄な衝突は避けたい。

 何とか相手と連絡する方法が無いものか、ネットを探りまくる。



 すると、クィーンアリスが呟いた。

「……フルボッコ」

 

 そして、僕の耳の側で爆発音。

 

 鼓膜が破れると思ったほどだ。雷が間近で落ちたかと思った。

 突然の爆音に僕は硬直した。


 クイーンアリスが発砲したと気付いたのは、コッキング・レバー引かれた時だった。

 メンテナンスが行き届いているのが音色からわかる。

 グリースの滑らかな音と共に、排出される薬莢。

 日光で反射して、金色が視覚の隅に入る。


 僕は突然の展開についていけず、身動きがとれなかった。

 双眼鏡に意識を戻すと、人が倒れているのが見えた。


 どうなるの、ちょっとコレ?


 しばらくすると、今度は小屋の方から呼応するように発砲音が二発聞こえてきた。

 その音は深閑とした森林地域一帯に響いた。

 乾いた破裂音が遠く離れた僕の所まで届いてきた。


 アルファ・チームが発砲した?

 敵か味方かわからないのに発砲を開始したらしい。


 これは良くない展開だ。


 マズい。

 スレを覗いてみる。


―――――――――――――――――――――――――――――――――

 13 name:名無し 01/11/2018(木)15:01:01 ID:ラルカン

 (川 ゚д゚)

 ユウヤ

 ブラボーから銃声したぞ

 これってヤバい展開jy


 14 name:名無し 01/11/2018(木)15:01:07 ID:ラルカン

 (;; @Д@)

 やべー

 カナが発砲した

 前進するみたい


―――――――――――――――――――――――――――――――――


 ラルカンの様子がヤバそう。

 双眼鏡を覗けばアルファ・チームは前進を開始していた。

 前衛はカナ、その後ろにミリア。

 ラルカンがミリアの後ろで、アリスは殿しんがりを務めていた。

 隊列が前進を開始している。問題の施設に入りつつある。



 で、ハッキングした結果。


 相手がなのが今頃判明。


 どうやら「落下者」は施設で保護されているらしい。

 このまま戦闘が続けば、どうなるかわかったものじゃない。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 15 name:名無し 01/11/2018(木)15:01:17 ID:ユウヤ

 落ち着け、ラルカン。相手は友好。今すぐ発砲を止めさせろ。

 前衛からカナを外して、アリスと交代させろ。

 カナはやたらと攻撃的だk

―――――――――――――――――――――――――――――――――


 すると、僕の隣でクイーンアリスが再度の発砲。

 予想外の展開。


 相手は味方だとも言えず、排気ガスが鼻腔を満たした。

 吐き出された薬莢がスローモーションで見え、僕は進行しつつある現実に直面させられた。


 慌ててスレに書き込む。


―――――――――――――――――――――――――――――――――

 15 name:名無し 01/11/2018(木)15:01:18 ID:ユウヤ

 クイーンアリスがまた撃った!

 相手は友好だ。戦闘はヤバい!

 どうにかできねえの?

―――――――――――――――――――――――――――――――――


 双眼鏡を覗くと、既にアルファ・チームは屋内へ入ったらしい。


 状況が悪化しつつある。

 相手と友好関係を結ばなくてはならない。 


 取りあえずラルカンの様子を確認しよう。

 

 スレを覗いてみる。


―――――――――――――――――――――――――――――――――

 16 name:名無し 01/11/2018(木)15:01:21 ID:ラルカン

 (川⚈ȏ⚈)

 OP中は私語厳禁だろ

 交代とかどう伝えんだよ

 つかコレ絶対に死んでるだろ

 施設に入ったけど

 どうすんだコレ

―――――――――――――――――――――――――――――――――


 ラルカン!

 この野郎。ブリーフィングの内容がスッカリ頭から消えている。


 インドア戦に移行すると、オープン・フィールドより物音に気を遣う。

 自分の位置、人数や隊列を把握されるのを防ぐ為だ。

 だから、事前のブリーフィングで、ハンドサインやボディータッチが決められる。


 それを完全に忘れているらしい。

 思い出させるのにスレに書き込む。


 と、

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 17 name:名無し 01/11/2018(木)15:01:40 ID:ラルカン

 (´థ۝థ)

 カナがまた発砲した

 コレ魔法なのか

 こいつらマジでヤベーぞ


 18 name:名無し 01/11/2018(木)15:01:44 ID:ユウヤ

 相手を潰す気だ。

 ラルカン、ハンドサインとかあるだろ?

 後、ボディータッチとか。ブリーフィングで聞いただろ?

―――――――――――――――――――――――――――――――――


 しまった。

 書き込みしたら、ラルカンの書き込みが出てきた。


 どうやら、カナが又発砲したらしい。


 相手が味方というのを伝えられていない。

 フレンドリー・ファイヤー同士討ちが現在絶賛実行中だ。


 どうしようかと考えていると、クイーンアリスが又発砲をした。

 窓に立っていた人が倒れるのが確認できたが、事態が急速に悪化しているのを理解したくない。

 身体は固まったまま。リロード音が耳にしっかり刻まれた。


 もう嫌だ。

 こういうの勘弁して欲しい。

 マジ勘弁して欲しい。


 現実逃避すべく、僕はスレに書き込んだ。


―――――――――――――――――――――――――――――――――

 19 name:名無し 01/11/2018(木)15:01:58 ID:ユウヤ

 もうダメだ。クイーンアリスが又発砲した。

 この娘、何とかしてくれ。

―――――――――――――――――――――――――――――――――


 ラルカンから返事がない。

 取りあえず施設の周囲状況を確認する。


 すると、倒れている人がポツポツと確認できた。


 こいつら味方なんだよな――-


 そう思うと、やらかした感で胸が一杯になってしまった。

 ラルカンが立てたスレに反応してる場合じゃなかった。


 一人で脳内反省会を開催する。


 スレに書き込むと、ラルカンが先ほどからしきりに状況報告してるのがわかった。

 書かれたメッセージから悲鳴が聞こえてきた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――

 21 name:名無し 01/11/2018(木)15:01:06 ID:ラルカン

 (´༎ຶ۝༎ຶ)

 何かオイレを見付けたかもしれねえ


 22 name:名無し 01/11/2018(木)15:01:13 ID:ラルカン

 (´༎ຶ۝༎ຶ)

 アリス確認中

 早く脱出したい

 カナがさっきから見えない所で発砲しまくってる


 23 name:名無し 01/11/2018(木)15:01:17 ID:ラルカン

 (´༎ຶ۝༎ຶ)

 ミリアから指示が出た、オイレを脱出させるらしい


 24 name:名無し 01/11/2018(木)15:01:23 ID:ラルカン

 (´༎ຶ۝༎ຶ)

 とりあえずアリスに言われてオイレを担ぐことになった

 アリス目が怖え

 こいつらガチ怖え

 ミリアもカナも見えない所で発砲しまくってる

 

 25 name:名無し 01/11/2018(木)15:01:30 ID:ユウヤ

 すまぬ。

 ラルカン、そいつら味方だったわ。

 やっちゃったZE。

―――――――――――――――――――――――――――――――――


 罪悪感をラルカンと共有することで、モヤモヤが少し薄まった。


 双眼鏡から見ていると、魔法少女三人とラルカンが出てきた。

 ラルカンが担いでいるのが「落下者」なのだろう。


 久しぶりの登場だが、放置されていた為、グッタリしていた。


 もう何も言う気もしないが、観察していると窓枠の所に、僕達を敵性と判断した味方が発砲しようとしている。


「……フルボッコ」

 クイーンアリスが四度目の発砲。

 僕の耳はもう聞こえない。そして、何も聞きたくもない。

 理解なんてしたくもねえ。


 だが、クイーンアリスが発砲したし、ラルカンにだけは連絡しておこう。


―――――――――――――――――――――――――――――――――

 26 name:名無し 01/11/2018(木)15:01:36 ID:ラルカン

 (╬༎ຶꈊ༎ຶ)

 やっちゃったZE

 じゃねええええええええええええ


 27 name:名無し 01/11/2018(木)15:01:48 ID:ユウヤ

 ラルカン、クイーンアリスがカバーしてくれるから、早く帰ってこい。

 もう嫌。何もかも嫌。

―――――――――――――――――――――――――――――――――


 こうして作戦は終了した。


 女性陣達は賑やかにオペレーション終了をたたえているが、僕とラルカンにはしっかりとトラウマが刻み込まれた。


 東京駅の前で三角座りしている。人目があるのは知ってるが放っておいて欲しい。

 ラルカンは魂が抜けたような顔をしていた。目の下には隈がある。



 バグ取りが終わったギル畜達はいつもこんな感じ。

 本当に誰か何とかして欲しい。



「なあ、ユウヤ。お前、いい加減に帰ってこいよ」

「……そだね」


 僕達は僕達の世界に帰ることにする。




 最期に全てのシステム業界に携わるギル畜に応援歌を送ろう。

 君ならどこまでもいけるさYou Yeah



<Supplement>

 この物語は以下の物語から構成されています。


「退かずのアリス~はじめる編~」

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054886727680

 Copyright 正宗あきら

 

「期待していた魔法少女と違うんですけど、他の方になりませんか?」

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054886756957

 Copyright 夕凪 春


「単なる書記のはずですが」

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885681426

 Copyright 三谷 朱花


「アリス イン アンダーグラウンド」

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054882055601

 Copyright @toshiyo-f


「異世界.アンダーグラウンド ー GrayHacker in DarkWeb ー」

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885882807

 Copyright 綾川知也


※a C-130 ハーキュリーズ

 戦術用輸送機。

 ハーキュリーズとは、ギリシャ神話に出てくるヘラクレスを英語読みしたもの。

 基本設計がしっかりしており、開発当初から動力周りや電子兵装以外、変更されていない。

 設計が如何に大事であるか体現している名機。


 https://ja.wikipedia.org/wiki/C-130_(航空機)


※b 前々回

 「ウェルカム・トゥー・ザ・カオス・クラブ」参照

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054887291905


※c 前回

 「魔法少女によるタクティカル・シューティング(WTC 2nd)」参照

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054887359022


※d フォネティックコード

 ここでチーム・アルファ、チーム・ベータというのはAチーム、Bチームという意味。


 アルファベット単体だと聞き間違いなどが発生する為、情報伝達の為に使われるコード。

 無線通信で使用される。

 日本では総務省令、無線局運用規則(昭和二十五年電波監理委員会規則第十七号)別表第5表、欧文通話表で定められている。


 以下、無線局運用規則のURL。尚、別表第5表は別画面。

 別表第5表はpdf。安全性宣言できないので、アクセスする場合は各個の判断に任せる。

 http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=325M50080000017



※e 魔法少女達のタクティカル戦略的アサルト攻撃

 提供はPublic Enemy Inc.

 シャフバンダルが解説。

 尚、魔法により、登場人物が男性に見えるかもしれないが、それは魔法の効果である。

 https://www.youtube.com/watch?v=WKbQjhXgPTg&t=14s


 <Tranceration>

  翻訳についてはUNI&FORMA D.O.O.に確認。

  以下、30/10/2018、31/10/2018、02/11/2018(JST)に翻訳に関わる質問メールの返信。

  尚、02/11/2018(JST)のメールには返信が無い場合、当方が問題無いとみなす、と本文に記載しておいた。

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

  オッスHi 綾川Ayakawa,

  メールもらったぜwe got your email! 連絡ありがとなThanks for getting in touch.

  普通さ、一営業日内に返事してんだよなWe normally reply within one working day, so sit tight, 直ぐに連絡すっからwe'll get in touch soon.

  それじゃBest regards,

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 スベロニアはEU。事前通知文章に無反応であるのであるので、認可しているとみなす。

 尚、スベロニアの休日は01/11に”死者の日”があり、イスラム、ユダヤ教圏でもないので土日が休日。


  0:36

  攻撃アサルト戦略ストラテジは、オペレーション中に収集された情報を元にして意思決定される。

  0:40

  このケースの場合、偵察オペレーションチームは攻撃アサルトチームへのサポートをしている。

  0:50

  建物を密かに近づき、360度の視界を確保、建物へと到着する。

  その地点とは攻撃を実行する最も近いポイントである。

  1:10

  建物の侵入方法は収集された情報から意思決定される。

  1:14

  偵察チームで収集された情報、入口の見えやすさなどが好例となる。

  1:15

  戦術はサイズやドア数によっても変わってくる。

  1:34

  建物内の移動は建物内の構造による。

  これまでのところ、建物の内部については不明。

  1:41

  臨機応変に有利なフォーメーションをとる。

  1:48

  作戦時には防弾性意訳防弾服プレートキャリアを着用する。

  1:53

  主兵装はライフル、副兵装には主にハンドガンピストルを使用。

  2:07

  捕虜を発見したら、まずその人物を識別をする。

  2:11

  その際には人物を特定できる特別コードを使用。

  2:15

  また、すぐに視認し、速やかな診察を行い、

  2:21

  攻撃アサルトチームは衛生兵メディックの治療方針をサポートする。

  2.38

  脱出ストラテジーは建物を出て、360度の視界を確保するという攻撃アサルト戦略ストラテジと類似している。

  2.44

  アルファチームはブラボーチームの支援も受けアドバンテージを得る。

  2.59

  人質を確保した後、所定の場所へとブラボーチームを待つべく移動をする。

  3:03

  ブラボーチームと合流後、最終脱出地点へと移動をする。

  3:11

  昼夜を問わず、いつでもどこでも好きな所に行ってヤンよ。

 </Tranceration>


 <Image Music>

  一連の騒ぎがあった後の魔法少女達

  https://www.youtube.com/watch?v=mabaKE-xNUo


  一連の騒ぎがあった後のユウヤ(右)、ラルカン(左)

  https://www.youtube.com/watch?v=gHbwAd5gkMM

 </Image Music>

カオスChoseクラブClub・メンバー紹介


正宗あきら(アッキー)

https://kakuyomu.jp/users/sabmari53

 カオスクラブ構成員

 女子高校生。父親はとてもギルチックなSE。

 嫌と言っても父親が延々と愚痴を繰り返し、ついには女子高生内にギル畜な人格が発生。

 正宗あきらとは、その人格をID化した名称。

 尚、三週間前にカクヨム上で発生した、近況報告爆撃(以降、第一次近況爆撃と呼称)の被害者の一人である。

 愚痴をキチンと拾うクール・ガイ。


夕凪 春(春りん)

 https://kakuyomu.jp/users/luckyyu

 カオスクラブ構成員

 カオスクラブの名アタッカー。回避不能なアタックを仕掛けてくる。

 気付けば背後に回り、サドンデスを実行する恐怖すべき存在。

 小説のあらすじにトラップをしかけるなど考えられない角度でアタックをしてくる。

 尚、第一次近況爆撃の被害者の一人。

 愚痴に心優しい対応してくれるナイス・ガイ。


三谷 朱花(ミミ)

 https://kakuyomu.jp/users/syuka_mitani

 カオスクラブ構成員

 一日二悪を公言し実行。かつ、不審者テロ主犯である。

 今週末にはテロルを大胆に宣言している。

 レビューをするが、これは巧妙なトラップ。

 必ずと言っていい程に爆弾が設置されており、

 レビューに合わせようとすると必ず作者が地獄を見るという仕掛け。

 前回、前々回と同様に本小説の爆心地である。

 最近は仙人になろうとしている向きがある。

 尚、第一次近況爆撃の被害者の一人。

 毎度毎度ギル畜が愚痴に心のある対応してくれるナイス・レディー。


@toshiyo-f(トッシー)

 https://kakuyomu.jp/users/toshiyo-f

 カオスクラブ構成員

 本年秋に発生したサイセキュ大戦の残存兵。

 アンダーグラウンド繋がりで現在まで生き残ったサバイバー。

 以前は、侵という国家を運営していたが、

 南蛮となり蝕へと投降した前歴がある。

 アンダーグラウンドで生きてきた為、通常人と接している時とは別の人格を持つ。

 民間偽装要員の疑いがある。

 今後、ギル畜の愚痴に付き合うことになるであろうビッグ・ガイ。


綾川知也(ともりん)

 カオスクラブ構成員

 別名、綾川知子。モヒ川ともりん。

 ギル畜。日夜、バグを修正し続けている同情すべき存在。

</Supplement>


<Image Music>

 カオスクラブイメージ動画

 https://www.youtube.com/watch?v=69OSmdm9G3w

</Image Music>

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

魔法少女達のミラクル・タクティカル・アタック☆(WTC 3rd) 綾川知也 @eed

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ