第四回 三年後の残酷な結論 Oedipus Rex Prophecy

※スタブです


妖怪襲撃から三年後の李将軍のクーデター。間接的とはいえ、その引き金を引いたの烏巣禅師だ。


あの事件がなければ、李将軍のクーデターは失敗に終わっていた。


皇帝と烏巣禅師の交友関係がなければ、命を狙われることもなかった。


結局、羅什三蔵の予言は寸分違わず成就してしまった。

「羅什三蔵の死後204年後の冬、雪の降る寒い寒い日に、悪しき者が長安を襲い、多くの善男善女が命を奪われるだろう。

そして、新たな三蔵法師となるべき者は震旦を追われることになるだろう。」


そもそも予言を知らなければよかった。知らなければ解釈を間違えることもなかった。

間違えなかったとしても、信じなければよかった。

信じたとしても、他人に言わなければよかった。


結局、予言自身が予言を成就させたのだ。

今にしてみれば、予言から逃がれようとする人間の心まで、すでに織り込み済みの、まさに完璧な予言だったと言わざるを得ない。

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