十八食目 疑惑と和解の夏野菜キッシュ

 樹の頭の中では、三枚のカードが浮かんでいた。先ず、一枚目は、このままサヨナラして自身の部屋に入る。二枚目は、男性に話を合わせ、世間話をする。三枚目は、ほぼ捨て身になるが、色々と詳しく聞きたいのは事実なので、夕飯をネタに自身の部屋へ招き入れる。パンクしそうな脳をフル回転させ、最善の回答を捻り出そうとするが、なかなか言葉が出てこない。出てくるのは、大量の冷や汗と密かに鳴く腹の虫の鳴き声だった。


「――? 助けてもらったのって、片岡さんだったの?」

「おう、そうだ。車にかれそうになった所を助けてくれた上に、即興でアイス作ってくれたんだ。」

「それだったら私も、色々とお世話になってるし、何かお礼を……。」

「それなら、さっき大家さん所に預かってもらっとった荷物の中に、良いもん入っとるぞ。じっちゃの所から大量に貰ったかんなぁ。」


 樹が悶々としていたら、いつの間にか話が進んでいたのか、智里達は自分の部屋を開けていた。「あれ?」と、首を傾げると、智里が扉からヒョッコリ顔を出して手招きしてきた。


「ご迷惑をかけたお詫びに、今から夕食を作りますので、よかったらどうぞ。あ、勿論、ハクちゃんも一緒に。」

「えっ!? あ、で、でも……。」

「待ってますんで、準備出来ましたら部屋に来てくださいね。」


 樹の言葉も聞かず、智里は扉を閉めてしまった。取り残されてしまった樹は、少しの間棒立ちしていたが、待ってくれるらしいので、急いで自室に入り、汗でベタベタになったワイシャツを脱ぎ、軽くシャワーを浴びて、ポロシャツとシンプルなチノパンに着替えた。一応、手ぶらで行くのもなんだったので、冷蔵庫に入れて冷やしておいた、夏野菜のコンソメジュレを三人分保冷バックに入れ、智里の部屋へハクと一緒に向かった。チャイムを鳴らすと、奥の方から走ってくる音が聞こえた。ドキドキしながら待っていると、扉が勢いよく開いた。


「ま、前田さ――……。」

「おぉ、本当に来てくれたね。さぁ、入った入ったっ!!」


 出迎えてくれたのは、男性の方だった。智里は調理中なのか、奥の方でジュージューと音がしている。心なしか少しガッカリしながら、促されるまま智里の部屋へ入った。


「あ、来てくれたんですね。良かった。」

「お、お邪魔します……。」

「リビングの方で、くつろいでてくださいね。暫くかかりますんで。」


 智里は、バイト先であるスーパーの質素なエプロンではなく、女性らしい裾の方に少しフリルが付いた水玉のエプロンをまとっている。しかも、髪が結構伸びているのかポニーテールにしている。似合いすぎていると心の中で絶賛し、不覚にもときめいてしまった。もう少し目に焼き付けておきたかったが、背中を押す男性の力に負けてしまい、リビングへ直行。可愛らしい座布団に座らされた。


「まずは、カボチャとジャガイモを一,五センチ角に切って、それぞれ耐熱皿に入れて軽く水を入れたら、レンジで柔らかくなるまでチンしておくっと。えっと、六〇〇ワットで五分くらいかな……。」

「そんじゃあ、俺はキッシュの生地作ったる。この型だと直径十八センチだから、強力粉と薄力粉を一:一の割合でボウルに入れて更に塩を少々入れて軽く混ぜ合わせたら、冷えっ冷えのバターを薄力粉より少し少な目の分量を一,五センチ角に切って投入。フォークで更に細かくしながら混ぜ合わせ、ポロポロのそぼろ状になるまで混ぜて、ボウルに入れた状態で中央をくぼませ、冷蔵庫で一旦休ませる。」

「水の分量も量っといたよ。」

「おっ、サンキュー。水と卵を混ぜ合わせて、これも冷蔵庫で冷ましておくっと。その間に、あの真っ白いのに、グラタンでも作ってやるか。」


 手際よく、調理が進んでいく。その様子をハクを膝の上に乗せながら、ボンヤリと眺めている。男性が次に欲しがっている物を智里が読み取って渡している。さながら、長年一緒の調理場で切磋琢磨している料理長と補佐役といった感じだろうか。それだけ息が合っている様に見えた。樹は、その姿を見ているのが少し辛くなってきて、机の上に突っ伏した。


「――ん、カボチャもジャガイモも、良い感じに柔らかくなったよ。」

「こっちも、ソーセージと玉ねぎ、炒め終わったぞ。」

「えっと、後はソース作ればいいかな。」

「おう。材料は――……ん?」


 材料を言おうとした男性が、ある事に気づいた。智里の肩を突くと、顎で樹の方を指した。覗いてみると、机に突っ伏した樹の姿があった。疲れて待っている間に寝てしまったのだろうと思い、智里は音を発てない様にゆっくりとリビングに向かい、椅子に掛けていたタオルケットを取って樹の背中に被せた。だが、タオルケットを掛けた途端、樹が頭を上げた。しかも、丁度止まった所が、智里の顔の目と鼻の先だった。互いに石の様に固まってしまったが、反応は全く違う。智里は顔を真っ赤にさせていて、一方の樹は眼鏡がずれていてよく見えないのか、智里の顔を目を細めながら見詰めていた。


「あ、えっと……。か、片岡さん……?」

「んん……?」


 ずれていた眼鏡をちゃんと掛け直すと、眉間に皺を寄せた。そして、事の重大さに気が付き、勢いよく後ろへ後退り。膝の上に乗っていたハクは、その勢いに負けて頭からフローリングへ落ちてしまった。


「な、ななな……!?」

「だ、大丈夫ですか?」

「はははは、はいぃぃぃっ!! 大丈夫れすっ!! ごめんなさいぃぃぃっ!!」


 頭を何度もフローリングに打ち付けながら、謝り倒す樹に、顔を赤らめていた智里も流石に引いた。痛そうに唸っていたハクも、智里の背中に隠れながら怪訝そうに見つめている。そこに、ドスドスとわざとらしく足音を発てながら、男性が間に入ってきた。


「あぁ、はいはい。騒いどる所悪いんだが、あと十分くらいで出来るから、智里は机の上を綺麗にして、コップなんかの食器を準備しといてくれ。」

「あ、うん。ゴメン、すっかり忘れてたや。」


 台拭きを受け取ると、智里は机の上に置いていた参考書等を勉強机の方に移動させ、消しカスをゴミ箱に捨てると、綺麗に拭きだした。呆気に取られていると、男性に首根っこを掴まれた。いきなりの事で吃驚していると、何も言う事もなく、ズルズルと引きずられる。智里に助けを求め様と手を伸ばしたが、どうも男性が圧を掛けているのか、申し訳なさそうな顔をされ、見送られてしまった。そして、引きずられるまま連れていかれた先は、洗面所だった。そこに放り込まれた樹は、思いっきり洗濯機に背中を打ち付けてしまった。


「いっ、つぅ……っ。」


 思いっきり突き飛ばされ、硬い洗濯機に強打した所為で痛む背中を擦っていると、樹の顔の真横を何かが通り過ぎた。恐る恐る見てみれば、男性の逞しい脚があった。頬を引きつらせながら、今度は当事者である男性の方を見上げると、さっきまでの優しい好感を持てる笑顔を振りまいていた男性の顔とは一変して、鬼の形相をしていた。


「へ、あ、な、何……。」

「……智里はな、俺とは違って人の良い性格してるから、昔っからよく変な男に絡まれては、泣かされとったんじゃ。」

「あ……。」


 いきなりの事ではあったが、樹には、この男性が言っている意味がよく理解できた。智里は数か月前に、ストーカー被害にあったばかりだ。それだけ智里に魅力があるというのもあるが、人が良い事も相まっているのだろう。いつもニコニコして、人当たりも良い智里を見ている樹は、胸が痛くなった。


「あんたが、良い人なのは分かっとる。だけどな、やっぱり兄貴として、見過ごす訳にはいかないんじゃ。」

「……。」


 「お兄さんだったんですね。」等と、言う度胸もなかった。それだけ、この男性の智里への想いと、自身への威圧が凄かったのだ。下唇を噛み締めながら、何か言葉を探していたが、一向に思いつかない。寧ろ出てくるのは、冷や汗だけだった。視線を上へ下へ、右へ左へと彷徨わせていたら、顔の横にあった足が離れた。


「……だけどさ、電話でもメールでも、よく智里の口から出てたのは、「片岡さん」の事だったよ。」

「……え?」


 見上げてみると、困った様に笑う男性の顔が、そこにはあった。キョトンとしていると、手を掴まれ、力強く引っ張られながら立たされ、背中や足等を念入りに叩(はた)きながら、男性は口を動かした。


「今日は、「片岡さん」と一緒に料理した。「片岡さん」と一緒に、たこパした。「片岡さん」が飼ってる子犬と、一緒に遊んだ――……。――あいつの口から絶対に出てくるのは、いつも「片岡さん」だった。」

「わ、私の事……ですか?」

「おう。しかも、凄く嬉しそうにな。」


 一通り叩き終えた男性が、樹を見下ろす。頭一つ分大きいので威圧的に感じるが、特に怖くはなかった。寧ろ、妹を思い遣る優しい兄の顔をしていた。


「手荒な事をして、悪かった。これからも、智里と仲良くしてやってくれ。」

「……はいっ。」


 硬く、握手を交わした。感動的なシーンではあるが、樹は冷や汗を垂らした。何故なら、その握手を交わした手が、あまりにも力強過ぎたのだ。頬を引きつらせながら、何度も顔と手を見たが、男性は笑顔のままで、更に手の力を強めてきた。流石に限界だったので、思いっきり繋いでいた手を叩いたが、緩める気はないらしい。


「えっ、ちょっ、痛たたたっ!? おおお、お兄さん!? お、折れるっ!! 折れますっ!!」

「…………仲良くしてほしいのは本音だけど、あんまりベタベタするなよ……? 俺の、たった一人の兄妹なんだからな。」


 耳元で低く呟くと、男性は握っていた樹の手を離した。支えを無くした樹の身体は、今一度、床に叩き付けられた。痛いよりも、目の前で冷ややかな笑顔を見せている男性が怖いという感情の方が、上回っていた。足を震わせていると、扉の向こう側から、チンッと軽快な音が聞こえた。


「お、丁度良いタイミングで焼けたみたいじゃな。ほれ、夕飯にするぞ。」

「は、はい……。」


 何事もなかったかの様に、整然と洗面所から出ていく。その後ろ姿を未だ痛む手を擦りながら、呆然と見送っていた。ワンテンポ遅れて洗面所を出ると、丁度、トースターから出したのか、焼き立ての香ばしい、良い香りが樹の鼻を擽った。それと同時に、腹の虫も鳴き出す。誰も聞いていないだろうが、少し気恥しくなった樹は、そそくさとリビングに向かった。テーブルいっぱいに置かれた夏野菜を使った料理に、樹の腹が更に鳴り響く。


「ふふ、お腹空きましたね。私も、お腹ペコペコです。さ、食べましょうか。」

「は、はい……。」


 盛大な腹の虫を聞かれ、クスクス笑われた事に恥ずかしくなり、顔を真っ赤にさせながら、指定された席に着いた。チラッとみると、扇風機の前を陣取ったハクが、舌を出し、涎を垂らしながら、目の前の食事を我慢している。手作りなのか、人が食べても良さそうな位、美味しそうなグラタンが皿に載っていた。


「んじゃ、いただきますっ!!」

「いただきます。」

「い、いただきます……。」

「ワンッ!!」


 フォークを手に取り、取り分けられたキッシュを一口大に切り、口に運ぶ。近づけた瞬間、フワリと香る香ばしいソーセージと、夏野菜の優しい香りが鼻を擽る。口に入れてしまうのが勿体ない位だったが、目の前でガツガツ食べている男性に触発され、漸く頬張る。野菜の甘さと、ソーセージの塩っ気、濃厚なクリームに、カリカリに焼けたパイ生地が絶妙だ。思わず目を細め、口の中のキッシュを舌の上で転がしながら噛み締める。


「んんーっ、美味しい……っ。」

「当たり前だろ。俺のキッシュは、世界一なんだからなっ。」


 褒められたのが余程嬉しかったのか、胸を張る男性にデフォルトで天狗鼻が見える。笑っていると、飽きれた様に、智里が男性の肩を小突いた。


「もう、兄さんったらっ。ちょっとは、節操てものを――……。」

「なんだ? お前だって、実家に居た時は「毎日食べても飽きないー。」とか、言ってただろ。」

「なっ!? そ、そんな事ないっ!!」


 気恥ずかしそうに真っ赤になりながら、男性を叱責する智里に、どこかしら自身の妹である双葉を重ねた。今になっては、立派な母親となっているが、双葉が学生時代の時は、何かとつんけんしていたり、恥ずかしくなると顔を真っ赤にさせて怒ったりしていたのを思い出す。たまに、甘える様にベタベタする事もあった。そういう時は、大概、何か買って欲しい時だったりするが、今になっては、それも良い思い出だ。思い出に浸っていると、思わず笑みが零れた。


「ふふ、本当に、仲良しですね。」

「えっ!? そそ、そんな事ないですよっ!! 私、兄に対しては、いっつも怒ってるんですからっ!!」

「えー、そんな事なかろう。この間だって、電話で二時間も意気揚々と喋ってたじゃないか。」

「わーっ!! 言わないでっ!!」

「はははっ。」


 兄だけに見せる智里の新たな一面を垣間見た樹は、心の内側からほっこりしながら、キッシュを口に運んだ。


「あ、そうだった。私も、夏野菜を使ったコンソメジュレを持ってきたので、食べて下さい。」

「うわぁ、綺麗……。」

「ほほぅ、鮮やかで涼し気だな。どれ、一口……。」


 持ってきていた事を思い出した樹が、保冷バックからジュレをテーブルに置いた瞬間、男性が間髪入れずに手を伸ばし、プラスチックのスプーンでジュレを掬い、口に運んだ。だが、口にスプーンを咥えたまま、「美味い。」も「不味い。」も発しない。どうしたのかと、心配になった樹は、男性の肩を揺すろうとテーブルに身を乗り出た。すると、小声で何か呟いているのが聞こえた。


「…………まい。」

「……え?」


 よく聞こえなかったので、聞き返そうとしたら、顔を伏せていた男性が勢いよく顔を上げ、樹の両肩を逆に力強く掴んだ。いきなりの事に吃驚していると、男性は目の中に星を何個も輝かせていた。


「トマトに茄子なすび、オクラに長芋……。どれも、適格に調理してあって、歯ごたえが良いっ!! このコンソメジュレも、野菜に負けてないっ!! 美味いっ!!」

「そ、それは、どうも……。」

「流石は、智里の料理の先生なだけはあるっ。食材の活かし方が、よく分かっとるっ。」


 散々、樹を褒め倒すと、ジュレを掻き込んだ。ポカンとしていると、横から智里が耳打ちしてくれた。どうやら、この男性も料理好きらしく、北海道では北から南、西から東まで、ありとあらゆる場所に行っては、その土地の名産品等を使って料理をしているとの事。勿論、地元住民から食材の使い方等を教わってもいるらしい。


「な、成程です。」

「むむむ、俺も負けてられん……。おい、智里っ!! もう一度、キッチンを借りるぞっ!! 今度は、菓子を作ったるっ!!片岡さんも、一緒に来いっ!!」


 男性の何かに火を点けてしまった様で、それから夜が明けるまで、樹と一緒に料理を作り続けていた――。


―今日のメニュー―

・夏野菜のキッシュ

・夏野菜のコンソメジュレ

・犬用グラタン






―追記―


①夏野菜のキッシュの作り方(直径十八センチ)

強力粉と薄力粉を一:一の割合(今回は、一五〇グラム)でボウルに入れ、塩を少々(今回は、三グラム)を加えて軽く混ぜ合わせたら、冷えたバターを薄力粉より少し少な目の分量(今回は、一三〇グラム)を一,五センチ角に切り、投入。フォークでバターを細かくしながら混ぜ合わせ、ポロポロのそぼろ状になるまで混ぜる。ボウルに入れた状態で生地の真ん中をくぼませ、冷蔵庫で休ませる。冷水(今回は、四十グラム)と卵(今回は一個)をよく混ぜ合わせ、冷蔵庫で冷やす。冷蔵庫から出した生地の中央に、卵液を一気に流し入れ、周りから中央の卵液に向かって、粉をかけながら混ぜ合わせる。最後は手のひらで生地をまとめ、ラップに包んで冷蔵庫で休ませる。

ジャガイモ、カボチャは一,五センチ角に切り、耐熱容器に入れてラップをし、電子レンジで五分程加熱(六〇〇ワット)。ソーセージは、三ミリ幅の小口切りにし、フライパンで炒め、更に玉ねぎ(薄切り)を加えて炒める。ジャガイモ、カボチャ、ソーセージ、玉ねぎは冷やしておく。

卵(今回は、三個)、牛乳(今回は、二〇〇ミリリットル)、粉末コンソメ(今回は、スティックタイプ一本)をよく混ぜ合わせ、アパレイユを作っておく。

休ませておいた生地を四~五ミリの厚さに伸ばし、タルト型に敷く(余分な所は包丁で切り取る)。生地にフォークで穴を開け、生地の上にクッキングシートを敷き、重石(無ければ小豆や小さく丸めたアルミホイルで代用)を乗せ、一七〇度のオーブンで一五分程、空焼きする。空焼きが出来たら、オーブンの温度を一八〇度まで上げて予熱しておく。

空焼きしたパイ生地に、冷ました野菜類、ソーセージを乗せ、アパレイユを流し込む。余分なパイ生地を纏め直してから長方形に伸ばし、一,五センチ幅に切り、格子状に編み込み、渕にも一周乗せ、しっかりとフォークで押さえる。

予熱したオーブンに耐熱容器に入れた生地を入れ、二十五分~三十分程焼いたら、完成。


②夏野菜のコンソメジュレの作り方(三個分)

水(今回は、一五〇㏄)、コンソメ顆粒かりゅう(今回は、小さじ一杯半)、粉ゼラチン(今回は、四グラム)を鍋に入れ、火にかける。コンソメが溶けたら火を止め、粗熱を取り、その後、冷蔵庫に入れて冷ます。

茄子は縦半分に切り、一口大に切って水にさらす。プチトマトは、十字に切り込みを入れ、沸騰した湯に入れ湯剥きする。オクラは塩少々を加えた湯に入れ、軽く湯でてから水で冷まし、二センチ幅に切る。長芋は皮を剥き、一口大に切る。

水にさらしておいた茄子の水気を切り、オリーブオイルをひいたフライパンで炒めたら、余分な油を切る為、キッチンペーパーを敷いたボウルに移す。

茄子、プチトマト、オクラ、長芋を一纏めにし、だし醤油、バジルを加えて和える。

固まったジュレをスプーンで崩し、ガラスのコップにジュレ、プチトマト、茄子、オクラ、長芋、ジュレの順で盛ったら、完成。あれば、ミントやクレソンを添える。


③犬用グラタンの作り方

下準備として、マカロニ(パスタでも可)を人が食べるよりも柔らかく茹でておく。アスパラガスは、少し細かめに斜め切りして、塩茹でする。たらは一口大に切る。プチトマトは四等分、パプリカは細かく賽の目切りにする。小麦粉、牛乳(豆乳でも可)をしっかりと混ぜる。

グラタン皿にマカロニを敷き詰め、プチトマト、パプリカ、アスパラガスを散らす。オーブンを一八〇度に予熱しておく。

小鍋に無塩バターを溶かし、溶けたら弱火にし、小麦粉、牛乳を混ぜ合わせた物を入れ、木べらで全体をしっかりと混ぜてとろみが出るまで火を通す。

ホワイトソースを人肌まで冷ましたら、グラタン皿に移し、チーズを散らす。

焼き目が付く位まで、約二十分程焼いたら、完成。あげる時には、人肌まで冷ましてから。






End

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