シンドローム解説:ブラックドッグ
【ブラックドッグ】
できること:白兵、運転、射撃、RC、支援、ガード、ドッジ
・概要
とにかく隙がなく、さながら機械化の進む現代世界を体現するかのように何でもできる器用万能シンドローム。
全体的に見れば攻撃は基本3種をそつなくこなし、防御力も高くドッジも可能。あとはRCで支援も多少齧ってますよといった傾向だろうか。
また常時効果のエフェクトがやたらと多く、ダブルクロスでは珍しく固定値を盛りやすいが代わりにダイスを増やす手段に乏しい。
火力についても武器の攻撃力や固定値に頼るそれが多く、特にサプリのない環境だとピュアブリードで圧倒的な火力を出す、などといったことは意外と難しい。
むしろブラックドッグの本領はその万能性で他のシンドロームに花を添えることにあり、特にトライブリードでの汎用性は追随を許さない。
ユニークアイテムはレールガンやらサイボーグ化やら総じてロマンの塊だが、フレーバー面が強くいかんせん経験点が重いのが難点。
一応「リニアヴィークル」はそこそこ優秀だし、RWのような潤沢な経験点を用意できるようならば「完全義体」(経験点60)なんかを使ってみるのも一興だが。
・Dロイス
シンドローム専用は手軽に必殺技を持てる「雷帝」に、ガード屋御用達の「機械化兵」の二種類があり、それぞれ役割がはっきりしていて強力。
「雷帝」はシナリオLv回、攻撃力を+3Dする火力エフェクト《ミカヅチ》を取得出来る。ただでさえ素直に強いのに、何故かLMでダイスペナルティがなくなってしまった。
ただし侵食率が重く、上昇値が固定なのでどちらかと言えばクロスかトライ向けだろう。ピュアなら「変異種」で係数4火力エフェクト《降魔の雷》を取得してもよい。
「機械化兵」はHPダメージを常時-10点とただでさえ硬いブラックドッグがますます手に負えなくなる。侵蝕率基本値上昇はあるがまぁ、些細な話であろう。
その他「秘密兵器」でブラックドッグ専用の素手強化アイテム「特殊装甲義肢」なんてものがあったりするので、機会があれば活かしてみるのも一興。
・ピュアブリード
器用万能なのでピュアでもいろいろできる。能力値的には白兵が得意だが、エフェクト的には射撃でも問題ない。RCもできないことはないが、純粋な能力はサラマンダーに劣りがちか。
特に《ハードワイヤード》と《アタックプログラム》による20を超える固定値の暴力は凄まじく、《コンセントレイト》すら不要になるという有様。固定値は絶対に裏切らないのだ。
ピュア専用エフェクトはRCシーン攻撃の《フラッシングプラズマ》にロマン火力の《雷鳴の申し子》。両方共に決して弱くはないのだが非常に癖が強い。
《フラッシングプラズマ》はシナリオ1回のシーン攻撃。ただし技能が《アタックプログラム》などが乗らない〈RC〉固定で、ただでさえ盛りにくいダイスが更に減るのが痛い。
《雷鳴の申し子》は最大HPと現在HPの差を攻撃力として叩きつける。HPを盛りやすいブラックドッグでは凄まじい火力が出せるのだが、使うとHPが0になるのがなかなかキツい。
繰り返すが決して弱くはなく、特に後者はロマンの塊とも言えるので運用したいならば計画的にするべきであろう。
・クロスブリード
器用万能故にほとんどすべてのシンドロームと相性が良い。特に白兵型や射撃型はブラックドッグのお世話になることが多いだろう。
先述した通りダイスの増加及び高係数の火力に乏しいので、それらが欲しければ他所から引っ張ってくるとよい。そういう意味でもクロスブリード向きである。
×ブラム=ストーカー
能力値は中途半端だが、両者ともアタッカーのため相性は悪くない。最大火力を出せるタイミングが遅れるが、《赫き剣》を《ポルターガイスト》で重ねる構成が強い。
常時エフェクトが多いため地味に従者と相性が良いところもポイント。もっとも従者が絡んだ時点でイロモノになることは避けられないが。
×キュマイラ
【肉体】が5になるため嫌でも肉体特化の構成になる。白兵はもちろん、《魔獣の本能》によるRC攻撃も得意。なんならドッジもガードもできる。
ただ《完全獣化》してしまうとせっかく常備化した武器を使えなくなるのが大きな難点。
×エグザイル
耐久力の鬼。カバーリングやHP増加エフェクトがこれでもかと揃っているので、ガード屋をするなら基本的にそれを活かすことになるだろう。
もっとも耐久型は言うまでもなくイロモノなので、素直に攻撃型として組むのも悪くはない。Dロイス:秘密兵器辺りで素手に特化するのも面白いかもしれない。
×ハヌマーン
《ハードワイヤード》で固定値を盛って《サイレンの魔女》で殴ればいい。……と書けば身も蓋もないので真面目に説明すると、白兵とRCに適性を持つ。
両方とも完成されたシンドロームだが、《フルインストール》以外にダイスを安定して盛れるエフェクトがない事が欠点。
×モルフェウス
触れたことのある人なら分かるだろうが、強い。その一言に尽きる。能力値通り白兵と射撃が得意で、それらに必要なもの全てが揃っているのでとにかく強い。
運転だってできるし、得意の固定値を盛って《サポートデバイス》を活用すれば《ゲットダウン》によるドッジも両立する。
×ノイマン
《ハードワイヤード》は《生き字引》との相性も抜群。演出的にも情報戦に特化している感じなのが嬉しい。
攻撃面だと不足しがちなダイスを増やす《コンバットシステム》、常備化した武器を遺憾無く振り回せる《マルチウェポン》辺りとの相性が良好。
一方で《マルチウェポン》を使うと固定値が減りがちなので、その辺も《ハードワイヤード》や《アタックプログラム》で補い合える。
×オルクス
やっぱり地味である……が、独自効果のエフェクトが多いのでそれを利用した変則的な構成が魅力。一方RC型はRW採用環境なら装甲無視もできるので、案外素直な構成が可能。
複数の武器を常備化できるので、《ハードワイヤード》と《オーバーロード》を組み合わせられないこともない。真っ先に候補になるのはインプラントミサイル辺りだろうか。
×サラマンダー
特にサプリを採用できる環境であれば係数4〜5のエフェクトが勢揃いしているので、特に白兵に適性あり。HP消費こそあるが《炎神の怒り》がダイス不足をしっかり補う。
RCもできないことはないが、《結合粉砕》がなくダイスを盛りにくい上にエフェクトの射程が噛み合わなかったりするので運用には多少の工夫が必要。
×ソラリス
サプリを含めれば〈RC〉アタッカーもできないことはないのだが、エフェクトが被りがちで基本的には支援型として組むのがベター。
汎用性はオルクスなどに一歩譲るが、ブラックドッグ側にも他のシンドロームにない装甲無視付与などを持っているのでそれを活かすべきか。
・トライブリード
《ハードワイヤード》や《バリアクラッカー》にお呼びがかかることが多いのでトライでも採用率は高いだろう。《バリアクラッカー》がいらなければオプショナルでも問題はない。
その他はエフェクトの最大レベルが下がったりはするが、クロスブリードとあまり言うことは変わらない。
・気になるエフェクトピックアップ
《アームズリンク》《ライトニングリンク》
白兵射撃のダイス増加。増加値は+Lv個と平凡だが、HR掲載のリミットエフェクト《ライトニングリンク》はブラックドッグでは貴重な係数4の火力を持つ。
HP喪失は多少痛いがそれに十分見合っているので取りに行くのも悪くはない。
《雷の槍》《紫電一閃》
同エンゲージ不可とダイスペナがつくが申し分ない攻撃力のRCエフェクト。リミットエフェクトもC率低下と、侵蝕率以外は癖がなく扱いやすい。
《ゲットダウン》《見えざる僕》
前者は〈白兵〉か〈射撃〉で、後者は〈RC〉でドッジを行う。《ハードワイヤード》で固定値を稼ぎやすいブラックドッグとは好相性。
《ハードワイヤード》
ブラックドッグの全てと言っても過言でない強エフェクト。Dロイス:複製体が強いと言われる元凶。高性能の武器が多いので白兵屋や射撃屋との相性が良好。
《バリアクラッカー》(制限:80%)
装甲無視+ガード不可。エネミーの防御力が高い環境なら非常に有効だが、他の似たエフェクトと同様そうでないならあんまり期待出来ないことには注意。
《フルインストール》(制限:100%)
ラウンド中、係数3のダイス増加。係数は圧倒的だが、最大レベルと使用回数の問題で《サポートデバイス》に食われがちなのが難点。
《ポルターガイスト》(制限:100%)
武器1つを破壊し、その攻撃力分だけシーン中バフを行う。大抵の場合エフェクトで作成した武器か「インプラントミサイル」辺りを餌にする。
《雷神の降臨》(RW掲載/制限:100%)
ついに出た係数5の火力エフェクト。行動値は0になるのでそこだけには留意すべし。
《雷鳴の申し子》(制限:ピュアブリード)
最大HPと現在HPの差を火力として叩きつける。HPを盛りやすいブラックドッグとは噛み合うが、HP0はやはり重いので特にクライマックスでの運用は計画的に。
とりあえず今回はここまで。次回は何かとややこしい吸血鬼、ブラム=ストーカーを解説します。
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