暗闇が創造する非日常と日常

第0話 暗闇に終わり、創造に始まる世界

暗闇。虚無。深淵。これらは人間に視認どころか、想像することすらもできない。できたとしても、それは一つのイメージに過ぎないのだ。


誰の目も届かぬ虚無の中、向き合って暗闇に腰かける二つの影。

「…ふぅ、退屈だなぁ」

気だるげに呟くのは、全てのステータスカンストしていながらヤムチャにできることくらいしかできない無能、ひたすらにアンバランスな女神。

「…あれでダメなら、君は何を面白がるというんだい?多分もう無理でしょ」

対して毒づいたのは、チートのような能力の代わりに身体能力を虚無に捨てた謎の生命体モノ

「だって、面白くなかったんだもん」

「いちいちチート使う僕の身にもなってくれよ、全く…じゃ、次を創るか」

「頼むよ。…それでは…」

「次こそは満足してもらうよ?」


これは、二つの終わらない命がやっと見つけた「退屈しない」世界の話。

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