第69話 転校生

 9月1日――まだまだ、夏の暑さは残っているにもかかわらず、夏休みは終わった。


 今日は2学期の始業式だ。

 生徒たちの顔を見れば、夏休みが終わったのを嘆いている生徒が大半だ。

 そんな中でも夏休みの思い出話に花を咲かせていれば、その夏休みがいかに充実したものかが伝わってくる。


 ただ、俺はこれから始まる学園生活にいささか、憂鬱感を覚えていた。


 ◆

 観月


 アタシは、勉強合宿の時に水没した代わりのスマホにある写真を見ながら、夏休みの思い出に浸っていた。色々あったけれど、楽しい夏休みだったことは間違いない。


「あー……夏休みが終わっちゃった~」

「そうですねー」


 これからまた、冬休みの間まで授業があると思うと憂鬱だ。カレンもちょっと怠そうだ。

 はあぁ~……もう一か月休みが欲しい。


「でも、今日は半日で終わりじゃない。授業だってないし」


 涼香が呆れたように話す。ちぇ、優等生め。

 モチベーションが違うんだよ。クラスメイトの中にだって、夏休みが終わってほしくないっていう、アタシの気持ちがわかる子がいるはずだ。


「おかしい、おかしいぜ。彼女ができないまま、高2の夏が終わるなんて……」

「まだやり残したことが、たくさんあるっていうのに。なぜ、この世界はループしない!」

「その奇跡を信じたからこそ、俺は宿題をしてこなかったというのに!」


 あっちのアホな男子とは、意味が違うけれど。


 恋愛については、少なくともアタシの中では一歩前進した。

 夏休みの間は普通に会うことができたけれど、これから歩ちゃんが教壇に立つことを考えると、改めて気恥ずかしさがあったりする。


「彼女が……ほしいです……」

「朝起きたら、ベランダに布団のみたいにぶら下がっているシスターとか、全裸の美少女がワープしてくるとかもない」


 大きなため息が教室中に響く。

 正直、ちょっと鬱陶しい。


「そんな、お前らに1ついいことを教えてやろう」

「んだよ。矢口。彼女の作り方でも教えてくれんのかよ」

「お前に彼女いたか?」

「いや、こいつは8月から海に行って、ずっとナンパを待ってたはずだ」

「ああ、だからそんなに黒いのか」

「サングラスの部分、日焼けしてないから逆パンダになってるな」

「馬鹿だなー。ははは」


 男子たちは矢口を馬鹿にするように笑う。


「……新たな出会いの情報なのだが、聞きたくないようだな」

「!?」

「うそうそ、ごめんって」

「なっ、お兄さんたちに話してみなさい」


 拗ねて立ち去ろうとする矢口を男子たちが引き止める。


 けれども、矢口の声にクラスメイトの注目が集まる。

 矢口は意外に顔が広くて、校内の事情にも詳しい。

 ゴシップ情報は信頼がおける。前に歩ちゃんとミズちゃんのうわさを流した張本人でもある。


「実はな……」


 眼鏡を持ち上げ、若干勿体つけて話そうとする。


「このクラスに「チャイムなったぞ~。席につけー」


 矢口の話をちょうどいいところで遮る形で、歩ちゃんとミズちゃんが教室に入ってきた。

 話の腰を折られて、矢口が歩ちゃんに泣きつく。


「せ、先生! 今いいところなんです。もうちょっと待ってください!」

「うるさい、内申下げるぞ。今日は転校生が来ているから、さっさと座れ」

「「「「「転校生!?」」」」」

「あ~……言っちゃった」


 あ、矢口が言いたかったネタはこのことなんだろうな。

 みんな歩ちゃんの言葉に興味を持ち、みんないそいそと席に座って歩ちゃんが教壇に上がるのを待つ。

 日常に迷い込んだ非日常みたいなものだから、クラス中に転校生への期待感が募っていく。


 けれど、アタシはそのことを事前に知っていたから、驚くことはなかった。


「はあぁぁ~……」


 歩ちゃんが大きくため息をついて、話をすることを渋る。

 というより、もう疲れた顔をしてる。


「先生。早くその子を紹介して下さい」

 

 みんなは、そんなことはお構いなしに、歩ちゃんをせかす。


「男の子? 女の子?」

「かわいい子ですか? 美人ですか!? 男の娘ですか!?」

「転校してきた理由は?」


 そのあとも転校生についての質問がいろいろ出てくるけど、歩ちゃんはなかなか紹介しない。


「ねえ、観月。高城先生、なんだか疲れてない?」


 アタシの隣の涼香がこっそりと話しかける。


「あー、うん。疲れてると思うよ。昨日、色々あったみたいだし」

「……何があったの?」

「すぐにわかるよ」


 アタシも昨日、聞いた時にびっくりしたもん。


「高城先生。開会式に送れちゃいますよ」

「水沢先生……わかっています。わかってますが……どうにも気が乗らなくて……じゃあ、入ってきてくれ」


 がらりと扉が開き、一人の女子生徒が入ってくる。

 長いストレートヘアに、小さな顔に整った容姿の女の子だ。

 一言で表すのなら、アイドルみたいな子だった。

 男子たちからおぉーっと感嘆の声が挙がった。ガッツポーズを決めている奴までいる。


 女子もその子にちょっと見とれている中、涼香は目を見開いて驚いている。夕葵もカレンもだ。


「ねえ、観月……」

「うん」


 転校生の女の子は、黒板に大きく自分の名前を書いていく。


「黒沢 歩波といいます。今日からよろしくお願いします!」


 綺麗な声が教室内に響いた。


 ◆


 俺がこのことを知ったのは、本当につい昨日のことだった。

 明日から新学期が始まるにもかかわらず、俺の部屋で呑気にポテチを食っていたのを咎めたときに、そのことを聞かされたのだ。


 もちろん、最初は信じていなかったが、両親もこちらへ引っ越してくることを聞かされれば、信じざるを得なかった。「さぷら~いず」などと、ほざいていた愚妹をとりあえず殴っておいた。


 聞けば、俺が勉強合宿で町を離れていた隙に、静蘭の編入試験なんてものを受けていたらしい。花火大会のに水沢先生が歩波に既視感を覚えていたのは、学園で見たことがあったからだった。

 しかも、わざわざ髪型と声色まで変えていたらしく、今日の朝、職員室で紹介されていた時に驚いていたよ。


 というより、なんでこっちに越してくるんだよ。

 家族に聞いても、理由ははぐらかされるし。


 それにしても、俺の勤めている学園を受験することはないだろう。

 この辺りには、ほかにも学校なんていくらでもあるのに。というよりもよく編入試験受かったな。


「黒沢 歩波といいます。今日からよろしくお願いします!」


 この言葉を聞くと本当にこいつが転校してきたと、実感させられる。

 アホの男子らは、こいつの外見にだまされて、「かわいい~」などと鼻の下を伸ばしている。

 観月には昨日のうちに、事情を説明してあるので驚いてはいないが、涼香さんらは呆然としている。まあ、驚くよな。


「高城先生、私はどこに座ればよろしいでしょうか?」


 うわ、背中がゾワゾワってした。

 思わず二の腕に触れると、鳥肌が立っていた。

 こいつの口から「高城先生」だなんて呼ばれるのは、思っていたよりも気持ち悪かった。


「一番後ろの……」

「先生! 転校生さんに質問タイムが欲しいです!」


 でたよ、転校生の定番。

 余計なことを聞かれる前に、わらせたかったのに。

 相変わらず、俺の空気の読めないやつだな、相沢。


 視線で歩波に合図を送ると、歩波は了解したようにうなずいた。


「はい、なんでしょうか?」

「彼氏はいますか!?」


 いるわけないだろう。

 彼氏がいるのに、転校してくるわけがない。それにこいつが通っていた学校は女子高だ。


「いないですよー。怖いお兄ちゃんが彼氏作るのをいつも邪魔するんですー」


 誰がいつそんな真似したよ。

 お前がだれと付き合おうが、別に反対する気はないし。


「お義兄さんは、黒沢さんを大切に思っているんですね」


 おい、相沢。今『お義兄さん』って言ったな。


「それがそうでもないんですよー。口悪いし、乱暴だし、顔ばっかりで、酒癖悪いですし、女たらしですし、なんていうか生理的に受け付けない兄なんですー」


 教室内で笑い声が漏れてくる。

 「やだー」「サイテー」などと女子の声も聞こえてきた。


 ほう。歩波いい度胸だ、学園でなら何を言っても俺が手を出さないと思っているな。家に帰ったら覚えてろ。

 俺と歩波の関係を知っている、水沢先生は笑えない状態だ。


「そのお兄さんは何をしている人ですかー?」


 その質問をしたのは観月だった。

 観月、目の前にいるの知ってるだろう。

 きっと事前に打ち合わせでもしていたんだろうな。にんまりと歩波は笑う。


 まあ、隠す気もないからいいんだけどさ。


「ここで教師をしている高城先生でーす」

「口悪いし、乱暴だし、顔ばっかりで、酒癖悪い、女たらしの生理的に受け付けない兄の高城 歩です」

「「「「「「「……………」」」」」」」


 一拍の間の後――


「「「「「「「ええぇえええええええええええええええ!!!!!」」」」」」」


 大きな声が教室を飛び越えて、学園中に響き渡った。


 例のごとく、苗字が異なる質問に答え、あらためて俺と歩波を見比べる。

 正直、毎回これやるの面倒だ。

 俺が兄だということは相当ショッキングだったようで、なかなかざわめきがやまない。


「高城家の遺伝子ってのは、こうも盤石なものなのか!」

「なんなんだよ! こんな、くぁわいい妹がいるって、どこのギャルゲーだよ!」

「死ねよ! 俺の妹なんかなっ! 電源を入れないと会話すらしてくれないんだぞ!」

「富を不当に独占するのはアンタだったんだなっ」


 なんで、全部が俺の所為みたくなっているんだよ。

 どさくさに死ねよっていった斎藤はとりあえず、内申点を下げておこう。

 それに、何が可愛い妹だ。生意気で、口が悪くて、兄をなめてる妹だぞ。


「そんなことより、聞きたいことがあります」


 いつになく、神妙な声で矢口が言葉を続ける。


「歩波ちゃんは実妹ですか、義妹ですか!?」

「……それ、応えて何の意味がある?」

「大いにありますよ! 実妹とは結婚できませんが、義妹なら結婚できるんですよ!」

「気持ちの悪い発想やめろ」


「お兄ちゃんのお嫁さんになるー」なんて、死んでも言わんぞこの妹は。現に今すごく嫌そうな顔をしている。


「夕葵さん」

「はい」

「申し訳ないけれど。少しの間、歩波のことを面倒見てもらってもいいかな」


 夕葵さんを指名したのは、彼女がクラス委員で歩波のことを事前に知っているからということもあるし、なにより信頼がおける。

 観月に任せると余計なことを吹き込まれかねない。


「はい、もちろんです」


 彼女の了解を得て、転校生の紹介が終わった。

 一番後ろの席に着いた歩波は、にやにやと俺のほうを見る。

 くっそ、なんだか授業参観されている気分だ。


 この後の始業式が終わる頃には、歩波のことは全校生徒のうわさになっていた。


 ◆


 夕葵


 私は今月末に控えている大会のため部活に励んでいた。


 最初のころは弓を射てから騒ぎだしていた1年生も作法を覚えたようで、静かに私が射る姿を見つめていた。


 弓道は「人」でなく、「的」を相手にする武道だ。

 弓の世界に敵はいない。自分自身との戦いだ。

 自分と向かい合い、常に平常心でいられる心を作ることこそが何よりも重要となってくる。それに、あたればいいというわけでもない。それが目的ではいけないのだ。唯を引いた段階から的に当たるかは決まっている。たとえ優勝しても皆中でなければ、私は納得できない。


 足を開き、弓を左ひざに置き、右手は軽く腰に添える。弓を弦にかける。

 かけと弦が擦れて鳴る。弓を構えた位置から、静かに両拳を同じ高さにまでもっていく。


 軽く息を吸い、意識を集中させる。


 心と体が一体となった瞬間に私は矢を放った。

 弓矢は吸い込まれるように的へと飛んでいくと、的に中る。


 弓矢を放った姿勢を維持し、ゆっくりと身体の緊張をほどいていく。


 ――うん、調子は悪くない。


「調子がよさそうね。夕葵さん」


 顧問の柳先生が私の射をほめてくれる。


「ありがとうございます」


 緊張感が途切れると表情筋も緩むのが、はっきりとわかった。

 柳先生はかつて祖母と同じ弓道場に通っており、私も入学する前から柳先生をよく知っている。


 そのあと、後輩の指導をしていると、あっという間に部活の時間が終了となった。

 

 更衣室で着替えていると同学年の弓道部員の友人に話しかけられた。


「ねえねえ、夕葵。高城先生の妹さんが転校してきたって、本当?」


 やはりというか、話題は歩波さんのことだった。

 こんな時期に転校ということもあるし、なにより歩先生の妹さんだということが生徒の興味を引いていた。


 歩波さんは転校初日ということもあり、色々することがあるということで早々に帰宅してしまい、まだ全校生徒には顔が知られていない。明日からは大変だろうな。


「ああ」

「やっぱり、かわいい子?」

「そうだな。かわいい人だ。やっぱり兄妹ということもあって、歩先生とよく似ているよ」


 私は、以前から思っていたことを口にした。

 今日の歩先生はちょっと緊張しているというか、今まで見たことがない様子だった。きっと歩波さんの前で教師という立場で立つのは気恥ずかしかったのだと思う。そんな光景を思い出すと、かわいらしくて笑みがこぼれてしまう。


「ああ、それと明日は部活に来るのが送れるかもしれない。妹さんに部活の紹介をしようかと思っているんだ」


 静蘭学生は部活動には必ず所属していないといけない。

 歩波さんは声優の仕事の都合もあるだろうが、特例を認めるわけにはいかない。


「はいよー。相変わらず面倒見がいいね」

「クラス委員の仕事だ」

「でも、夕葵ってクラス委員の仕事で部活遅れたことはないよね」

「むしろ、一番に来ているし」

「それは、歩先生がいろいろ気を使ってくれているからだ」


 三者面談以降は、あまり私に仕事を任せてくれないことが多い。

 私の仕事はほとんど高城先生が片づけてしまう。とくに放課後何か作業を任されることはない。

 私は「もう少し頼ってくれてもいいのに」と、ちょっと不満に思っていた。

 だからこそ、歩波さんのことで私を頼ってくれた時はうれしかった。


「……ねえ夕葵」


 視線を感じる。

 周囲を見渡す前に友人の手が私のわきの下を潜り抜けて胸を鷲掴みにした。

 月一のペースでこれをされる。

 いい加減にしてほしい。私の胸をつかんでいる手の甲を思いっきりつねり上げると、ようやく手が離れた。


 これ以上、触られる前に私は急いで服を着こんだ。


「じゃあねー」

「また明日―」


 校門近くで、みんなと分かれる。

 私も帰ろうかと思っていたが、部室にお弁当箱を忘れてしまったようだった。

 今日は涼香たちはSHRが終わったら早々に帰宅してしまったため、部活のみんなで食べたのだった。

 そのあと、部活の用事で呼ばれたので、机の引き出しの中に入れっぱなしにして、鞄の中にしまい忘れていた。


 まだ、夕方といってもいい時間帯だから先生たちもまだいる。

 教室に戻ると、人の気配がしたのでそっと顔を出した。


「帰りてぇよぉ」

「お前が課題を忘れたからだ。花火大会の日、よく俺の前に顔を出せたな。今日中に終わらなかったら、明日もやるからな」


 歩先生が教室で本を読みながら、夏休みの宿題を忘れたであろう生徒たちの監視をしていた。1組ではないほかのクラスの子も中にはいる。


 入ってもいいのかと迷っていると、歩先生が私に気が付いた。


「あれ? 夕葵さん、どうかした?」

「すいません。忘れ物をしてしまって、入ってもよろしいでしょうか」

「どうぞ」


 私は、勉強している子たちの間を抜けて、自分の席にあるお弁当箱を取り出し鞄に片づける。


「先生―。ここわかりませ~ん」


 1人の女生徒に歩先生は呼ばれると本を置き、呼んだ生徒のもとへと向かった。


「どこ?」

「ここです」

「って英語じゃないか……担当科目じゃないんだけどなぁ」

「でも、ここが終われば帰れるんです!」

「はいはい。ちょっと見せて」


 問題が字が小さくて見えなかったのか、はたまた熟読するためなのかはわからないが。

 歩先生は女子生徒のほうに身を乗り出して教科書をみる。

 教えてもらっている女子の顔が赤らんでいるのは、気の所為ではないはずだ。


 わざとではないだろうが、ちょっとむっとした。

 

 ――距離が近すぎるのではないだろうか。


「……で。こうなるわけだ。単語は自分で調べて」

「……え、あ、はい!」


 教えられていた女生徒はもうそれどころではないようだった。

 先生が離れて元の場所に戻ると、名残惜しそうにしている。


「では、失礼しました」


 これ以上いたら先生の邪魔をしてしまいそうだ。

 教室を出て歩き出す。


「夕葵さん」


 不意に歩先生に名前を呼ばれて、私はすこし驚いた。


「はい。なんでしょうか」


 内心の動揺をかくし、平静を装って答える。いったい何の用だろうか。


「なんていうか。大したことじゃないんだが、歩波のことだ」

「歩波さんのことですか?」

「ああ、負担になっていないかなって思って」

「負担ですか?」


 私は先生が何を言いたいのかがあまり理解できず、首を傾げた。


「俺の……教師の妹だからって、必要以上に気を遣うことはしなくていいから。気楽にやってほしいんだ。それこそ、夏休みにあいつと遊んでた時みたいにさ」

「大丈夫です。もとから特別扱いする気はありません。私が大丈夫だと思ったら、好きにしてもらいますから」

「それでいい。ああ、俺のことで変なこと言ったら、半分以上冗談だと思ってくれ。あいつ、面白おかしく、いろいろ盛って話をすると思うから」

「ふふふ。はい、わかりました」


 歩先生は私にそのことを伝えると、軽く手を振って教室へと戻っていった。


 私は歩先生に信頼されているような気がして、とても嬉しくなった。


 うん、明日からも頑張ろう。

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