第3話 世界観の作り方

ファンタジーを創作する際、世界観を創造するのは楽しいけれど、大変な作業です。キャラの次になる、物語の看板ですから、わりと気遣います。あくまで私がそう思っているだけで、他の人はどう考えているのか、わかりませんが、私はそう思います。


SFか中世か神話か中華か、はたまた現代か……ファンタジーと一言言っても、ファンタジーのジャンルは様々。


ファンタジーと聞いて、まず思い浮かぶのがドラクエのようなRPG。一言でいうと、中世ヨーロッパ。


そして中世ヨーロッパといえば、ドイツ。ですが、なんでも、中央ヨーロッパと南ヨーロッパというものがあり、文化も建物も違いがあります。ちなみにドイツは中央ヨーロッパになるとか。


暇があれば、ドイツ(中央ヨーロッパ)、ベルギー(南ヨーロッパ)を調べるのもいいかもしれません。偉そうにいっていますが、私自身も二つの違いをそんなに把握しておりません。テレビで見て、案外違うな、と思った程度なので。


私が世界観を創造する際、見るのが『世界遺産』とか、そういう歴史ものの番組だったり、自分で調べたりしています。


テレビ番組はヤラセもあるでしょう。まあ、ファンタジーですのでヤラセでも本当でも、それをネタにして、そこから、こういう言い伝えだったら面白い、とか、どうしてそうなんだろう、と考えて自分なりの解釈を世界観に組み込めばいいと、私は思います。


世界観と世界遺産。どう繋がるのか。


私は、世界遺産は歴史であり、世界観の象徴だと思っているのです。


世界遺産って、神話や宗教をモチーフにしたり、その時代の背景の影響を受けていると思っています。

遺跡って、なんだかしら意味があって建てられています。その意味を考え、紐を解いてみると、深くて興味深い発見があったりします。


エジプトなんか、まさにそれですね。次々と新しい発見が見つかって、そこから様々な解釈が生まれ、新しい世界観が広がっていく。そんな感じで、世界観を作るのは、なかなかに楽しい。気分は考古学者。


いつかは考古学者の主人公が、世界の遺跡を探索するファンタジーものを書きたいですね。アトランティスの謎を追え! みたいな物語だったら、熱い展開がある。


世界遺産の建物は、本当に当時の世界観を具現化していて、見ているこっちが魅了されていきます。そんな世界遺産をヒントにして、私は世界観を創造しています。


と、いっても物語を書きはじめる頃は、基礎的な世界観は創造してあるものの、細かい世界観はまだ創造していない場合が多々あります。その時は主人公たちと一緒に、自分の世界観を広げていくのも一興。


余談ですが、『箱庭』でカインとテトが発見した遺跡は、モデルがあります。


ボロブドゥールっていう、インドネシアの世界遺産なのですが、作中だとミイラが入っていますが、ボロブドゥールは寺院なので、実際に入っているのは仏像です。


不敬なのは百も承知ですが、あの中に入っているのがミイラだったら、めっちゃ怖いなぁ、と思いながら観ていました。


そんな感じで、そんな風に元ネタから想像を広げてみるのも、案外面白いかもしれません。


以上、気紛れで語ってみた、参考になるか分からない講座でした。多分、伝えたいこと伝えられていない。


それでは。


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