六月初旬
水無月(6/4)
今年初めて
烏瓜が蔓を伸ばしはじめた。近くに添え木を挿してやると、動物のような素早さで、すぐに蔓を巻き付ける。連日の陽気で今日は九株目と十株目が芽を出した。鉢植えが少し手狭そうである。
一足先に出た朝顔もにょきにょきと蔓を伸ばし、三十糎ほどの丈になっている。南東側の嵌め殺しの窓の外に蒔いた分も、すくすくと育っている。そろそろ網を巡らせ、夏の間の日除けにする予定。
梅の実が熟して、道に落ちている。まだ熟れ切っていないのか、風のために掻き消されているのか、匂い立つというほどではない。梅雨そのものは憂鬱だが、梅の実や紫陽花にはやはり雨が似合う。もし梅雨がなければ、それはそれで寂しいと思うのかもしれない。
庭に来るのは雀の親子ばかり。もう親とさほど大きさの変わらない幼鳥が、盛んに餌をねだっている。暫く親がそっぽを向いていると、幼鳥は自分で餌をついばみ出す。初めからそうすれば良いものをと思うが、まだ独り立ちは先のようである。
午前中は無風から微風、じっとりと熱が籠り、走るとすぐに汗が噴き出す。昼過ぎ頃から風が吹く。風呂上りの夜風が涼しい。
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